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「娘」と「息子」それぞれの言葉が持つ意味が
異なる点について教えてください。

「娘」は、
親から見た子供(daughter)としての意味と、
まったく親を絡めず女の子(girl)としての意味、
ふたつを持つように思います。

なのに「息子」は、
親から見た子供(son)としての意味しか持たず、
三人称的な意味(boy)は持たないように思います。

たとえば、ウマ娘というコンテンツがありますが、
これの男の子バージョンがあったとして、
タイトルは「ウマ息子」ではないと思います。
「ウマ男子」とかになるんじゃないでしょうか。

「気になるあの娘(こ)」という表現があっても
「気になるあの息子」という表現はありません。

この両者の違いは一体何でしょうか?
おわかりの方宜しくお願いします

A 回答 (3件)

事の良否はさておいて、父系社会なら当然こうなるだろう、というお話をします。



現在では漢字が全く異なりますが、言葉としての「むすこ」「むすめ」の語義は、どちらも「生す子・生す女」ですね。
ここで男は「子」、女は「女」となっているのは、恐らくですが、父系家族における子供の役割によるところかと思います。
(現在でも、子供のことを男女合わせて「子女」と言いますよね)

つまり、男子は「子=跡継ぎ」として価値があり、女子は「女=嫁」として価値があった、ということですね。

父系社会の特徴は、「女を売買すること」です。男子は家に留め置かれて跡継ぎとなり、女子は嫁に出して対価を得る。つまり、家と家の間でやりとりされるのは基本的に女子です。父系社会において、女子は「商品」なんですね(現在でも行われる結納は、花嫁対価の名残です)。

そう考えると、「息子」はsonの意味しかなく、「娘」はdaughterとgirlの両方の意味を持つことは自然なように思われます。

つまり、父系社会の家長にとって、自家の女子(daughter)は自分が出品できる商品=娘であり、他家の女子(girl)は自分が購入を検討する商品=娘だからです。一方で、男子は出品されることはなく、また購入することもないので、自家の男子と他家の男子は明確に分かれていて、「むすこ」を他家の男子=boyの意味で使うことはない、ということだと思います。
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この回答へのお礼

ものすごく理解しました。
「生す子」「生す女」までは調べられたのですが、そこからさらに踏み込んで「なぜ他家の子供を呼ぶときに違いが出るのか」まで答えが得られませんでした。
ざっくり簡単に一行で言うと「男子とは違って、女子は、他家の娘も、自分の娘になる可能性がある(自分の娘として検討できる)から」ということですね。
わかりやすく展開して説明していただきありがとうございました

お礼日時:2023/07/17 15:59

お返事ありがとうございます。



>ざっくり簡単に一行で言うと「男子とは違って、女子は、他家の娘も、自分の娘になる可能性がある(自分の娘として検討できる)から」ということですね。

はい。でも、個人的には「自分の娘になる可能性」よりも、「父系社会において女性は商品である」ということの方が本質なんじゃないかな、と思います。daughterもgirlも、「むすめ」には「息女」という字を当てず「娘」と書きますが、「娘」って分解すると「良い女」ですよね。これ、売り文句でしょう。「おいしい牛乳」や「こくまろカレー」と同じ、キャッチコピーです。

家長が婚姻市場に出す商品だから、「娘」という「商品名」を付けるんです。市場で、自家も他家も同じものを扱うから、「娘」という共通の商品名で呼ぶわけです。そして、年若くても結婚してしまえばもう「娘」ではなくなります。その必要がなくなるからですね。

「若いとき=女の一番良いとき=娘」という解釈も出来そうですが、それだと年齢によらず自家の女子を「娘」と呼ぶことに違和感があります。この違和感は、「キャッチコピー」だと考えるときれいになくなります。他家の女性を「娘」= girlと呼ぶのは若い独身のときだけ。そのときだけ、買い手にとって事実「良い女」だからです。

一方、自家の女子を年齢によらず「娘」と呼ぶのも当然で、これはメーカーが仮に品質を落としたとしても自社製品である「おいしい牛乳」をわざわざ「おいしくない牛乳」「普通の牛乳」などに改名するわけがないのと同じ話じゃないかと思います。

現代の倫理観で見ると「ふざけんな」という理由ですが、歴史的経緯としては多分そういうことじゃないかなと思います。
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この回答へのお礼

さらにご回答いただきありがとうございました。フーリエさんのお話はとても面白く知見が深まる思いです。
キャッチコピーとは、わかりやすく例えてくださってありがとうございます。たしかに良い女と書きますし、それを当てはめるのはdaughterならばずっと、girlならば若い時のみになりますね。
わかりやすく、ありがとうございます

お礼日時:2023/07/17 23:13

歴史的なことは、No.1さんのおっしゃる通りですが、息子に対する語は娘ではなく息女であることを忘れてはいけません。

紛らわしいですが息女の対義語は息子ではなく子息です。

ちなみに漢字に拘らず和語「むすこ」「むすめ」については以下サイトが詳しいので引用します。
http://houjyunohi.com/publics/index/1/detail=1/b …

これは回答から外れますが、最近のジェンダーフリーの傾向から考えると、モーニングむすめがあるのだからモーニングむすこが登場しても不思議ではない気がします。
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この回答へのお礼

息子←→息女
息女←→子息
ということですね、たしかに紛らわしいですね。
(よその家のお子さんのことを、ご子息、ご息女と言いますものね)

ウマ娘の時にも思ったんですけど、モーニング娘。もやはり、モーニング男子。になるんじゃないかしらと思っていました。
いっそ、モーニング子供なんて、どうでしょう

お礼日時:2023/07/17 16:03

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