dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

音訳ボランティアをしています。
次の文章の漢字の読みが解りません。
『扶桑百菊譜』の文中に、「花径六七寸より尺余に至り、九寸二分の”大和歌”というのは”正黄”、
”万重”で”舟葩”、”平抱咲”で、この花黄色、・・・」「大極殿という”紅匂二十重太管”の白い花は一尺とある」

大和歌(やまとうた?)、正黄(?)、万重(まんじゅ?)舟葩(?)平抱咲(ひらかかえざき?)
紅匂(?)二十重(はたえ?)太管(?)

菊花の名で「幾久長」「豊代の兆」も読み方が確定できません。
よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

「大和歌」は日本固有の歌の意味で、倭歌とも書きます。


「大和歌」という表記は雅楽で使い、「やまとうた」と読みますが、そこからとった名称だと思います。

「正黄」ですが、鍾馗水仙(しょうきずいせん)というヒガンバナ科の植物があり、
「鍾馗」は「正黄(しょうき)」に由来するという説があるようです。
http://gkzplant2.ec-net.jp/souhon/syousai/sa-gyo …

ほかの読み方(しょうおう、せいおう、まさき、まさぎ等)の可能性も当たってみましたが、
日本の色名としては、鍾馗水仙の解説にある「しょうき」しか見当たりません。

「万重」は、「万重咲」という言葉があり、インターネット上には「まんえざき」「まんじゅざき」など異なる読み方が見受けられますが、
「八重(やえ)」「千重(せんえ)」「万重(まんえ)」とそろえて読むものだと思います。

世界大百科事典の「寒ボタン」の項参照
https://kotobank.jp/word/%E5%AF%92%E3%83%9C%E3%8 …

「舟葩」と「平抱咲」ですが、幸田露伴という作家の『菊賦』という文章の中に、
「麗葩(れいは)」と「平抱(ひらがヽへ)」という語が見受けられるので、
「しゅうは」と「ひらがかえざき」でよいのではないでしょうか。
「舟葩」とは、『扶桑百菊譜』の挿絵でもわかるように、船のような形の花びらという意味です。

露伴全集第11巻 「平抱(ひらがヽへ)」(「麗葩(れいは)」は2ページ前)
https://books.google.co.jp/books?id=EL-IQ-80TwgC …

「紅匂」は日本の伝統色の名称で、「くれないのにおい」となっています。

きもの用語大全 「紅匂」
http://www.so-bien.com/kimono/%E8%89%B2/%E7%B4%8 …

日本の伝統配色
https://www.color-sample.com/colorschemes/japane …

「二十重」は、「十重二十重(とえはたえ)」の読みかたどおりでよいと思います。

「太管」は「ふとくだ」と読みます。ほかに、「間管(あいくだ)」「細管(ほそくだ)」「針管(はりくだ)」があります。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/kiku/syurui.htm

「幾久長」の「幾久」は「菊」を掛けているのだと思うので、「きくちょう」でしょう。

「豊代」は、牡丹の品種に「豊代(ほうだい)」という名が見えるので、「ほうだいのきざし」だと思います。
http://hananotechou.raindrop.jp/peony-botan/houd …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございました。一つ一つ詳しく解説していただきとても良くわかりました。
漢字を見て、調べて、イメージできますが、音声にする時どう読めば良いのか屡々悩みます。
お蔭様で、読み進めることができます。
参考ホームページまで教えて頂き本当に有難うございました。

お礼日時:2018/10/02 11:17

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!