牛、豚、鶏、どれか一つ食べられなくなるとしたら?

大事なギターでトラスロッドが回りきってしまったものはトラスロッドを交換することや元に戻すことは出来ますか?教えて下さい!今自分はとても気にいったギターを使っているので他のには変えたくありません!

A 回答 (2件)

トラスロッドの『回り切り』は、古いギターでは『あるある』であり、トラスロッドの入れ替えは古いギターやベースを扱っている場合には避けて通れない問題です。



 そもそもトラスロッドが回り切るのは、ロッド自体の金属材料がショボく、時間が経つと伸びて塑性域(ナットを緩めても戻らない、永久歪みの領域)に入ってしまうからですが、しかし伸びが小さい高強度のロングボルトを使うと、ナットを回し過ぎた時にロクに伸びずにいきなり破断する可能性が高まります。折れたトラスロッドがネック内に残るというのは、トラスロッドが伸びるより困った事態であり、トラスロッドを高張力ボルトに出来ない理由でもあります。まぁ現状、トラスロッドは今の製品では耐久性が不十分ですが、ここらで妥協するしかない、っといったところでしょう。

 さてそういうワケで、伸び切ったトラスロッドを交換することもあるのですが・・・それなりの重作業となり、価格的な問題、それにネックを『切った張った』するので楽器のトーンが変わる可能性が大きいということもあり、その前段階の『手当て』があります。

※まず最初に。
 上述した様に、回り切ったトラスロッドは塑性域に入っているので、コイツを復活させることは不可能です。

※で、伸びたトラスロッドの対処ですが、イチバン手軽なのが、ナットカラーを入れる手段。
 トラスロッド・ナットにワッシャを何枚か入れて、ナットをもう少しだけ回転出来る様にします。例えばコレ↓
https://www.guitarworks.jp/fs/guitar/c/n020080
・・・まぁ要するにどこにでもあるプレーン・ワッシャで、直径が合えばホームセンターで売ってるフツーのプレーン・ワッシャでも代用可能です。
 但しこの方法は、見ての通り単なる『延命』に過ぎず、根本的な解決にはなりません。ワッシャを入れ過ぎた状態でナットを回すと、トラスロッドが飛び出してきてトラスロッドカバーが装着出来なくなるとか、トラスロッドを引っ張り過ぎて折ってしまうこともあり得ます。

※そこで次はネック修正
 トラスロッドを一旦緩め、ネックアイロンでネックを温めて反りを調整したり、或いは一旦フレットを全部抜いてフィンガーボードを研磨するなどして、トラスロッドに頼らずにネックをストレートからやや逆反り傾向に整形します。するとトラスロッドは弱い張力でも、ネックの反りが調整出来る様になります。
 これもナットスペーサー同様トラスロッドの効きを『見かけ上』復活させる手で、トラスロッドの延命効果はナットスペーサーよりも高いですが、勿論伸び切ったトラスロッドを復活させているワケではなく、根本的な解決ではありません。

※それでダメなら、いよいよトラスロッド入れ替え
 トラスロッド入れ替えには、フィンガーボードを外したり、ネック裏に『スカンク・ストライプ』がある場合はそれを外してトラスロッドを入れ替えます。フィンガーボードを完全に外すと音への影響が無視出来なくなるので、トラスロッドのアンカー側(トラスロッド・ナットと反対側)のフィンガーボードの一部を切り取って穴を掘り、アンカーを外してトラスロッドを入れ替えてからその穴を埋める、っという作業もあります。穴を掘る位置のフレットは外さなければならないので、数本のフレットが新しくなります。
 フィンガーボードやスカンク・ストライプを外す場合は、元に戻す時に広範囲に水分の多いアニマルグルー(いわゆるニカワ。木工楽器でもっともよく使われる接着剤です)を塗らなければならず、また特にスカンク・ストライプを埋め直した場合はネック形状に合わせて再切削が必要になり、どうしても紙1枚とか0.5枚程度の範囲でネックシェイプが変わってしまいます。
 以上の様にトラスロッドの入れ替えは、多少なりともトーンへの影響が考えられるほどの重作業となるので、(高価な作業代を考えないとしても)出来ればやらない方が無難でしょう。

・・・っというワケで、とりあえず当面はナットスペーサーで『あとひと声』の調整しろを確保し、それも効かなくなるほどトラスロッドが伸びたら、その時はフィンガーボードの再研磨とかトラスロッドの入れ替えを検討すればよろしいのではないか?っと思います。

 最後になりましたが、ちなみに。
 そのギターが何なのか伺っていませんでしたが・・・もし古いリッケンバッカーで、トラスロッドが2本入っているモデルなら、トラスロッドはナット側から強く引っ張ればそのまま抜けます。(『ツイン・ロッド』時代のリッケンのトラスロッドは、ナットと反対側の固定点=アンカーがありません。)
 このトラスロッドを入れ替えるのは、ただナット側から『差し替える』だけなのでネックに対して何の作業も不要ですが、トラスロッドの効きが異常に悪い上にムキになってナットを締めているとフィンガーボードが『メキメキと剥がれる』ことになるので、ネックの修正はトラスロッドに頼らず、いきなりネックアイロンによる修正をした方がよいです。
    • good
    • 6

はい、交換修理ができます。



ショップに修理依頼してください
    • good
    • 3

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています


おすすめ情報

このQ&Aを見た人がよく見るQ&A