A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
コンサータ(メチルフェニデート)やストラテラ(アトモキセチン)が作用するしくみは、すでに回答されているとおりです。
これらの薬が効くしくみ(作用機序といいます)は、完全な所までは把握できていません。
正確にはわかっていない、という言い方は適切ではなく、完全な所までは把握できていない、とするのが適切です。
なお、脳神経の構造を変質させる、というとらえ方も誤りです。
変質させるのではなく、その働きを弱めたり強めたりコントロールするだけで、別の物に変えてしまう(変質させてしまう)のではありません。
コントロールの度合いによって副作用が生じるのであって、変質するから副作用が生じる、といったわけでもありません。
要するに、コントロールした結果、効き目が強すぎてしまうことで副作用が生じるので、ほかの薬での副作用と大差はないのです。どんな薬にも副作用があり、使い方次第でその副作用が重篤なものになってしまう、というだけの話に過ぎません。
このことをことさら強調して、わざわざ動画まで付けて「精神科関係の薬の副作用は非常に危険である」と決めつける論調があるとしたら、はっきり言って、筋違いだと思います。
ADHDによる不都合はそれほど重大視する必要がない場合もあるのでしょうが、「本人の考え方を変える」「いろいろな工夫をする」までに行き着かない・行き着けない、ということが多々あります。
要するに、適切なサポートが受けられて初めてそのようなことが可能になるのですが、そこに至らないことが多いのも現実です。
例えば、診断が付いて投薬がされたとしても、ソーシャルスキルを改善するためのサポート(本人の考え方を変えるためのコツを身につけさせるサポート、さまざまな工夫のしかたを身につけさせるサポート)がなされなかったら、何の効果もありません。
継続的かつ丁寧なサポートが受けられるそのような場がきちっと用意されているか、と言ったら、残念ながら現状はNOと言うしかないと思います。
したがって、軽々しく「考え方を変えれば良い」「いろいろな工夫をすればよい」などと言ったものではありませんし、「重大視する必要がない」などと言ってほしくもありません。
もちろん、程度の問題はあるでしょうけれども、しかし、治療やサポートの一環として、これらの薬の効果が少しでも認められるのであれば、副作用に十分留意しつつ、投薬治療をすすめることはあってよいでしょう。
何でもかんでも副作用を強調し過ぎるのは、かえって、どこか判断を誤ってしまうと思います。
この回答へのお礼
お礼日時:2018/11/28 17:44
丁寧なご説明ありがとうございます。
同感できる部分は多いです。
自分の力で、考えを変えたり工夫するなどできたらこんな苦労はしません。
副作用はありますが、軽減できる可能性がある以上は薬を飲むことに賛成しています。
No.2
- 回答日時:
ADHD は、ドーパミンの再取り込み過剰によるドーパミンの不足状態が脳神経のシナプスに発生しているのが原因である、と考えられています。
ドーパミンは、運動調節・学習・意欲・快楽などを司るとされる神経伝達物質。
シナプスは、脳の神経細胞同士が情報のやり取りをする部位(間隙)のこと。
・コンサータ(メチルフェニデート)は、再取り込みを行っているドーパミントランスポーターを塞ぐことで、シナプス間隙のドーパミン濃度を上昇させることを目的とした中枢神経刺激薬。若干ですが、ドーパミン自体の放出を促す作用も含まれています。
神経に直接働きかけるため、効果が出るのも早いと言われている。
・ストラテラ(アトモキセチン)は、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)ですが、ノルアドレナリン再取り込みのトランスポーターはドーパミンの再取り込みも同時に行なうため、結果としてドーパミンの量も増える。
効果が定着するまで2カ月程度かかるとされている。
どちらも ADHD 治療薬として有名ですが、実は作用機序は正確にはわかっていません。
途中で一方に切り替えたりすることも多く、つまり、手探り状態で薬が処方される。
ドーパミントランスポーターというのは、簡単に言うとドーパミンの細胞への出入りを調節する関所のようなもので、タンパク質でできています。
コンサータやストラテラは、この構造を変えてしまうことでドーパミンの量を調節するのですが、脳神経の構造を変質させることの重大性について、今の精神医学は保証を与えていない、という点が問題です。
下記サイトでは、どんな副作用が発現したのか詳しく見ることができます。
自殺関連を含め、数えきれないほどの副作用が報告されている。
コンサータ(31ページ以降)
http://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjc …
ストラテラ(109ページ以降)
https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_pu …
程度問題ですが、 ADHD による不都合は、視点を変えるとそれほど重大視する必要がない場合も数多くあります。
本人の考え方を変えることや、色々な工夫で対処可能な場合も多い。
いずれにせよ、それなりに危険な薬であることに違いはありません。
本当に必要なのかは、発現する可能性のある副作用を十分に考慮した上で検討されるべきでしょう。
ご質問の趣旨とは関係ないかもしれませんが、精神薬全般の危険性については下記動画がご参考になるかと思います。

No.1
- 回答日時:
いいえ。
そのような作用はしません。コンサータやストラテラというのは商品名なので、正式名(一般名)に置き換えて説明してみましょう。
コンサータの正式名は、メチルフェニデートです。
リタリンも同じです。
メチルフェニデートは、「ドーパミンという脳内神経物質のバランスを保つ」ための薬です。
ドーパミンという脳内神経物質は、運動機能やホルモン調節機能、心地良さ・さまざまな感情・意欲・学習を左右します。
ドーパミンのバランスが悪くなると、多動があらわれ、常にイライラして落ち着きがなくなったりします。
しかし、メチルフェニデートによってドーバミンの分泌をコントロールすると、上記の状態が軽減されます。
ストラテラの正式名は、アトモキセチンです。
アトモキセチンは、「グルタミン酸という脳内神経物質のバランスを保つ」ための薬です。
グルタミン酸という脳内神経物質は、感情や興奮にかかわっている物質です。
脳内にはNMDA受容体(グルタミン酸受容体)という「グルタミン酸を積極的に取り込もうとする器官」があります。
アトモキセチンはその受容体をコントロールして、グルタミン酸の脳内への過剰取り込みを防ぎます。
その結果、感情が安定し、特に、興奮が鎮まります。
まとめましょう。
以下のとおりです。
セロトニンという脳内神経物質を直接どうこうする、という働きは持っていません。
ですから、コンサータやストラテラによってセロトニンが増える、ということではないのです。
◯ メチルフェニデート(← コンサータ、リタリン)
・ドーパミンという脳内神経物質の分泌のバランスを保つための薬(ADHDに用いる)
・ドーパミンをコントロールして、多動を抑え、イライラや落ち着きの無さを軽減させる
◯ アトモキセチン(← ストラテラ)
・グルタミン酸という脳内神経物質のバランスを保つための薬(ADHDに用いる)
・グルタミン酸を過剰に取り込もうとするNMDA受容体をコントロールして、興奮を鎮める
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