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断層
己は地球の骨にしがみつき
太古の民のやうに星を怖れている
星を見詰めていると
星から割れて出るものがある
東方の空には火が裂けて落ちている
地球の骨髄はつめたく冷え
己の身體は凍えるやうに寒く
夜の層は殊に暗く
星々の光は針のやうに刺して来る

己は枯木すらない骨の上に
今は聲を嚥み
暗い寒い冷たい骨の上にしがみついて
星と星の断層を見詰めている
己の墜落してゆくところを見定めている
一鳥啼かず
春すらもない漠々の中に
己は自分の墜落を知らうとしている。

昭和58年12月11日 遺稿

A 回答 (3件)

詩の一部で検索したところ、室生犀星の「断層」だとのことでした。


http://www.geocities.jp/scaffale00410/murou/tsur …

確認のために収録された書籍を探してみました。
(28ページ)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1175683
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この回答へのお礼

ありがとうございました。詩の一部でも検索できるのですね!経験がないので驚きました。
知人から譲っていただいた仏像に一緒に入っていたもので日付などは書き写した日付なのだと思います。故人の自作の仏像であり長年大事に祭っていたそうです。
詩の内容は私には良くわかりませんが、戦時中の特攻隊のようすを表現しているようにも思いました。

お礼日時:2018/12/11 00:22

>戦時中の特攻隊のようすを表現しているようにも思いました。


詩集「鶴」の発行は昭和初期で、戦時中は無縁です。詩作に行き詰まって新しい展開を求めて苦悩している自身を歌ったものと思いますよ。No.1さんのお示しになった「鶴」の自序をお詠みになることをお勧めします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。ご指摘の部分を再度読み返し検討させていただきます。

お礼日時:2018/12/18 21:28

室生犀星 だそうです。


http://www.geocities.jp/scaffale00410/murou/tsur …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。また機会がありましたならお願いします

お礼日時:2018/12/18 21:27

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