2024年のうちにやっておきたいこと、ここで宣言しませんか?

過去に氷河期が何度かありました。
あれの原因は何だったのでしょうか?
またなぜ氷河期が終わったのですか。
今後も氷河期が来る可能性はありますか?

話は変わりますが、NHKテレビでかつて数億年前の地球はアイスボール状態だったという説を紹介していました。
これと氷河期とは関係がありますか?

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

こんにちは。



>過去に氷河期が何度かありました。
>あれの原因は何だったのでしょうか?

一般に氷河期と呼ばれているのは、人類誕生というイベントを持つ「新生代四期」、200万年前から1万年前までの間で、「氷期・間氷期サイクル」と言い、約10万年程度の氷期と1万年の間氷期が繰り返された時期を指します。
地球の寒冷化に伴う同じような氷河期は過去に何度もあり、その中でも氷期と間氷期は刳り返されています。そして、それには様々な原因があり、判明しているものといないものがあります。主な原因に就いては、#2さんの紹介して下さったサイトが大変詳しく、私も勉強になりました。

地球の平均気温は、主に太陽から受け取る日射量と、地球から放出される赤外線の量で定まり、これを記述するモデルを「エネルギー・バランス・モデル」と言います。これを直接コントロールするのが温室効果ガスで、そこに大気循環や海流、大陸移動を伴う陸地・海洋の分布、生物圏からの影響が伴って「季候」となります。
また、氷期が訪れ、太陽光反射率の高い氷河の面積が大きくなって寒冷化が加速することを「正のフィードバック」、温暖化によって大気中の水蒸気が増え、雲によって寒冷化に転ずることを「負のフィードバック」と言います。
温室効果の要因としては、二酸化炭素、メタン、エアロゾルがあり、二酸化炭素は植物などによる生命現象、メタンはメタンハイドレードの流出、エアロゾルには火山活動や惑星衝突などが原因として上げられます。

このように、地球の季候変動には様々な要因があり、氷河期の原因もそれぞれに異なりますが、人類が経験した第四期の氷河期は、赤道付近のあったパンゲア大陸が分裂し、大陸移動によって陸地が極地方(高緯度地方)に集中したことが主な要因だと言われています。古生代オルドビス紀末期(4億5千万年前)の氷河期はこれと良く似ており、やはりゴンドワナ大陸の南下が原因だそうです。このときは生物の大量絶滅が起きており、生物年代はシシル紀に移行しています。
古生代石炭紀(3億5千万年前)の寒冷化は、ご存知の通り大森林による大気中の二酸化炭素の減少で、こちらは生物活動が主原因です。太陽活動の例では、17世紀頃の「小氷期」などが幾つかあり、凶作とペストの流行が重なって大被害が出たという記録がありますが、間違いなく太陽が原因だったかは、まだはっきりとは分かっていないそうです。

>またなぜ氷河期が終わったのですか。
>今後も氷河期が来る可能性はありますか?

氷河期の原因に就いては先にも挙げた通りですが、氷河期が終わる原因に就いては、私は余り詳しいものを読んだことがありません、ゴメンナサイ、分からないです。
現代は氷河期が終了した、「後氷期」「完新生」など呼ばれてていますが、先に申し上げた通り、間氷期のサイクルは約1万年です。既に1万年過ぎてしまいましたから、これからは再び氷期が訪れるのではないかと言う学者さんもいるそうです。

>スノーボール・アースになれば地上の生き物は生きてはいけないと思いました。
>これと氷河期とは関係がありますか?

スノー・ボールは、7~5億8千万年前、数回に渡り起きた地球の全面結氷ですが、当時ロデニア大陸が北に集中していたという点では、第四期の氷河期と原因は同じだと思います。でも、規模がぜんぜん違いますよね。
スノー・ボール期には、氷河の成長によって強烈な「正のフィードバック」が起きました。現在のアフリカ・コンゴ辺りにはまだ辛うじて土というものがあったそうですが、氷河はその内陸まで迫ったそうです。気温は―40℃、海洋の氷の厚さは平均で1.4kmに及びました。
これが何故終了したに就いては、やはり同時に始まったロデニア大陸の分裂が関係するのではないかと思います。ですから、この頃は、比較的活発な火山活動もあったはずです。数回に渡って繰り広げられた全面結氷は、火山活動、地熱、二酸化炭素の蓄積(光合成生物の衰退)などにより、僅か100年余りで気温が-40℃から+50℃に跳ね上がるというダイナミックな融け方だったそうです。それから、またコチコチに凍るんですね(ウ~、寒)。
そのころ、陸上にはバクテリアくらいしか進出していませんでしたから、ほとんどの生物は海の薄氷や割れ目の下に寄り集まって、僅かな太陽光を頼りに必死に生命を繋いだと聞いています。中々逞しいものですが、それだけではありません。
先カンブリア代ベンド紀、6億年前と言いますからその最中です。世界中の海でエディアカラ動物群という、地球最初の大型多細胞生物が大発生しています。彼らはスノー・ボール期の後半を堂々と乗り切り、生物層が次ぎの古生代カンブリア紀を迎えたのは5億4千万年前ですから、「V/C境界絶滅」と呼ばれるエデャカラ動物群の絶滅は、寒冷化とは無関係だったと言われています。そして、その大量絶滅の原因は、まだはっきりと分かっていません。
全面結氷でも絶滅しなかった強かな連中が、いったい何処へ行ってしまったんでしょうかねえ?

以上、知っていることだけ書きましたが、何か参考にして頂ければあり難いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても参考になりました。
氷河期が200万年前から1万年前までの間に集中している点が気になるところです。

>第四期の氷河期は、赤道付近のあったパンゲア大陸が分裂し、大陸移動によって陸地が極地方(高緯度地方)に集中したことが主な要因

 パンゲア大陸はずっと大昔に分裂してものと思っていました。これが氷河期への引き金になったとはおどろきです。

>気温は―40℃、海洋の氷の厚さは平均で1.4kmに及びました。

 スノーボール期はすさまじいですね。

>全面結氷でも絶滅しなかった強かな連中が、いったい何処へ行ってしまったんでしょうかねえ?

 不思議です。三葉虫なども数億年を生き延びたのに、絶滅してしまっています。海の中は地上より環境が安定しているはずですが。

お礼日時:2004/04/05 17:34

もしかして、最近NHKのメタンハイドレートの話は見ましたか?



メタンハイドレートはわずかな海水の温度上昇でも不安定になり崩壊がはじまり、爆発的な崩壊につながって莫大なメタンガスを放出。
メタンは二酸化炭素の20倍の温室効果がある。
海底の大規模な崩壊によると思われるクレーター状の巨大な窪みと氷河期の終わりの年代が一致しているとのこと。
メタンは自然界で時間をかけて二酸化炭素と水に分解されるらしいですね。
それで、氷河期を繰り返しているというような説をやってました。
あくまでも、一学者による一説です。

でも、温暖化による海水の温度上昇でメタンハイドレートの崩壊が加速するという説と、実際にメタンハイドレートが崩壊して海底から少しメタンの泡が浮き上がってきている場所の映像みると、温暖化に警鐘を鳴らすのに十分な怖さはありますね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
NHKのメタンハイドレートは後半のみ見ました。
新しいエネルギー源として注目されていますが、温暖化への影響も懸念されているようです。

温暖化してゆく過程はいくつかあると思いますが、冷却化してゆく過程はよくわかりません。
温暖化のゆきつく先がどうなるのか、心配です。

お礼日時:2004/04/05 17:24

暑い地球がどんどん冷えていますから


また氷河期が来る事は誰も否定はしないでしょう
固体になってから100度を割るのに20億年以上掛かり
それが表面が氷覆われるまで40億年掛かっています
過去三回氷で覆われましたが1億年程度で終わっています
現在はその三回目の氷で覆われた時期の解氷期に当たります
この時期はまだ5000万年程度ですから
これからも何回も繰り返すでしょう
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
基本的には誕生した当時の「暑い地球」がどんどん低温化していっているわけですね。

お礼日時:2004/04/05 17:20

参考URLがコンパクトに纏っているように思います。


スノーボール・アース(アイスボールとは言わないようです)の記述もあります。

参考URL:http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3820 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ミランコビッチ説はちょっと難しいですね。
スノーボール・アースになれば地上の生き物は生きてはいけないと思いました。

お礼日時:2004/04/04 19:49

巨大隕石の落下という説が有りますね。

衝突時の爆発によって、チリが地球上を覆ったために、日光が届かなくなったとか・・・
チリが静まって終わったと言うことでしょうかね。

地球の回転軸の移動によるというお話もあるようですげ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
巨大隕石落下説が本当なら、恐竜が滅んだときも氷河期になったのでしょうね。

お礼日時:2004/04/04 19:47

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