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個体発生の研究を通して系統発生の研究って普通なのでしょうか。それともタブーですか?

たとえば、言葉の発生のように、化石とかないし、その起源を含め、発生状況がわかりません。そのとき、子供の言語習得を研究していくことで、ヒトはこうやって言葉を獲得していったのだ~という論法です。

A 回答 (4件)

三葉虫の研究するのにカブトガニの発生段階を調べるってのを少し聞いたことがありますねえ。

三葉虫杯期の時期がまさしく三葉虫みたいな形なんだとか。
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この回答へのお礼

へえ、面白いですね。ありがとうございます。

お礼日時:2004/11/23 22:34

ヘッケルの「個体発生は系統発生を繰り返す」有名な反復説ですね。



この説はヒットラーに政治的に利用されたため,確かに生物の世界では一次はタブーでした。私は好きでしたが…しかし,現在は線虫からヒトまでホメオティック遺伝子が発見されまして考え方は変わってきました。ホメオボックスといいますが,簡単に言えばヒトもエラや尾等を造る遺伝子は持っているが,ただスイッチが入っていないだけです。

ヒトも生まれたては(4ヶ月以内)サルの特徴を色濃く残しています。「把握反射」何でも手に平に当てると握る動作ですが,指に捕まらせて持ち上げることも可能です。「足指の把握反射」足の指に触ると足の指を曲げ,掴もうとします。サルの赤ちゃんが母ザルにしがみついていた頃の名残と思います。

しかしながら,ヒトの言語獲得の機構の説明に「反復説」がそのまま使用できるかどうかは知りません。遺伝子発現の話と言語獲得の話がどう繋がるのかわかりませんから…

参考URL:http://www.nagaitosiya.com/lecture/0169.htm
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この回答へのお礼

参考URL見ました。ありがとうございます。いろいろ勉強になりました。

お礼日時:2004/11/24 09:15

まさに僕がそれを目指して個体発生を勉強しています。


個体発生の研究を通しての系統発生の研究はタブーでは決してないと思います。
むしろ系統発生を正確にたどるには、個体発生の情報は欠かせないでしょう。

しかし、まだ個体発生の研究が発展途上で未熟なため、系統発生に応用するにはまだ数十年かかりそうな気がします。
最近ではごく近縁の種で発生の一部の分子メカニズムを比較するという研究もちらほらあるようですが、まだ一般的ではなく、遺伝子や蛋白質の変異の度合いから系統発生を研究するほうが多いようです。
今は一つの生物の発生メカニズムすら全体像がつかめていませんが、研究が深まるにつれて他の生物の発生を研究する余裕ができ、系統発生への応用につなげていくこともできるようになると思っています。
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この回答へのお礼

あ、そうなんですか。個体発生のご研究中ですか。さすが専門にされているだけあって、詳しい情報提供ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/24 13:48

#3です。



そういえばあまり詳しくはないのですが(また駆け出しなので)、「個体発生の研究を通して系統発生の研究」は、evo-devo(=evolution-development)と呼ばれて、研究者の間ではかなりの流行語だ(った?)と聞いたことがありました。
もしかしたら(少なくとも)アメリカではこの分野が流行し始めているのかもしれません。
ただ、今の個体発生の成果を考えると、evo-devoもまだ成熟した研究分野とは言えないのでは、と思います。

evo-devoをキーワードにして調べてみたらもっと詳しいことが分かるかもしれません。
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