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最近、特許事務所で働き始めました。しかし、クレームや明細書を読んでいて、今いち理解ができません。
クレームに各請求項があり、その次に明細書で「技術分野」「背景技術」「発明の開示」「発明が解決しようとする課題」「課題を解決するための手段」「発明の効果」「発明を実施するための最良の可能性」「産業上の利用可能性」などが論じられています。
そこで、明細書中の各項目の役割などが曖昧な状態なのです。以前、事務所の先輩に明細書中のある項目の内容がクレームの各請求項に対応しているので、意識するようにと言われましたが、実際に読んでみてもあまり分かりませんでした。
それぞれを有機的に理解できたらと思っているので、詳しい人がいたらご教示ください。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ご質問の主旨が「明細書って何の為にあるんですか?」ということならば、
特許請求の範囲の記載の役割と、特許請求の範囲と明細書の関係については、特許法70条の規定のとおりです。
上記規定を元に「明細書の役割」を見ても曖昧であれば、職場の方に丁寧に教えていただくと良いと思います。
ご質問の主旨が「明細書の記載内容を効果的に理解するには、どういう方法があるでしょうか?」であれば、私は以下のようにやっています。参考になれば幸いです。
明細書の内容は確かに、通常の技術文献などの比べると非常に読みにくい(理解しにくい)と感じますが、それも理由があってのことです。
いきなりクレームからは読むと、理解する意欲が減退してしまうので、
1.明細書中の目的、背景、課題を読んで出願人が意図している方向を把握する。
2.図面をざっとみる。課題としていることを図面に現しているはずなので、文章よりも把握しやすくなる。
3.実施例の記載を読む。当業者が実施することができる程度に明確かつ十分に記載する(36条4項1号)というルールですから。
4.実施例の記載を念頭に置きつつ、クレームを読む。
これでも理解が難しければ、何度か同じ事を繰り返したり、ある程度時間をあけて繰り返したりします。
後は、慣れですね。
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No.4
- 回答日時:
私が明細書を読むときに一番最初に意識を集中させるのは、この発明が為される前の「従来の技術」はどういうものなのか把握することです。
「従来の技術」を理解せずして、その発明を理解するのは不可能ですから。「従来の技術」については明細書中に必ず記載されています(その記載が無ければ特許審査官は新規性・進歩性の判断が行えません)。まずその部分を拾い読みし(技術分野・背景技術・従来技術といった辺り)、場合によってはインターネット等で知識を補足した上で、次に従来技術と何が変わったのかに注意しながら発明の詳細を読み始めます。そして、「従来技術」と「発明技術」を頭の中で形作った上で、最後に請求項を読んで納得する、という手順です。No.3
- 回答日時:
私は特許の専門家ではありませんが、特許出願書類を作成した経験があり、出願書類を英訳している者です。
ある意味で素人ですが、素人なりの理解がお役に立てばと思い、以下私の理解内容を申し上げます。●クレーム(特許請求の範囲)は最後に読んでください。この部分は、法律的に特許権を決めるための文章ですから、分かりにくい文章になっています。
●その他の部分(「技術分野」「背景技術」「発明の開示」「発明が解決しようとする課題」「課題を解決するための手段」「発明の効果」「発明を実施するための最良の可能性」「産業上の利用可能性」)などは、その標題のとおり、特許を受けたい技術の由来と内容説明や広く応用できる点を書いたものです。これに基づきクレーム(特許請求の範囲)が表現されています。
●文章が分かりにくいのは、法律的に揚げ足をとられないように書くためです。このような文章の解釈には、文体に馴れるしかありません。
●馴れるには、文章を意地悪に解釈する癖をつけることです。(事務所の先輩に教わってください)
以上後参考になれば幸いです。
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