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イオン化傾向が強いは陽イオンになりやすいってことでしたっけ?もしそうだったらイオン化傾向が強いものはイオン化エネルギーが低いものってことですよね?確認です。教えてください!

A 回答 (1件)

イオン化傾向が強いもの ≠ イオン化エネルギーが低いもの で、ある程度の傾向はありますが、イコールではありません。



イオン化傾向というのは酸化還元反応の中で、イオン化傾向の順番を酸化還元電位の順番で便宜的に並べたものです。
まず、イオン化傾向列が本当に正しいのか? ということでも専門の化学者で議論が継続中の部分があります。
酸化還元反応が起こる環境にある物質の濃度が、その元素にどのように影響しているかでも異なります。
酸化還元電位の本当の定義は中高の化学では教えませんし、化学者の議論でも見解が異なり結論が出ていない部分もあります。

実際には濃度ではなく『活量』や、『電気化学ポテンシャル』等の熱力学的なパラメーターを用いて定義するのですが、
中高ではそれを教えないで、テキトーに教科書に載せているのが中高の化学で教えているイオン化傾向になります。


イオン化エネルギーは原子から電子を1つ取り去るのが第1イオン化エネルギー、2個取り去るのが第2イオン化エネルギーのように定義されます。
これも、電子軌道の状態、特にs軌道やp軌道の電子のエネルギー順位によりますが、原子核と電子との関係を評価するものであって、単純にイオン化傾向と結びつけることが出来ないです。
実際にイオン化エネルギーの中で、第2イオン化以降のエネルギー と イオン化傾向の関係は説明が難しいです。

似ているような尺度なのですが、
イオン化傾向は、化学的な尺度であり、その中でも、熱力学的な尺度、電気化学的な尺度です。
一方、イオン化エネルギーは、物理的な尺度であり、量子化学的な尺度と言えます。
この二つの尺度を簡単に論じることは出来ないです、が、過去の膨大な学術文献を検索したら、その比較の研究や評価した論文や解説が存在すると思います。
私は時間がないので文献検索はできません。
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