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法治主義と法の支配の違いが分かりません

A 回答 (2件)

どちらも法に従う政治、という意味ですが、


法治主義が法の内容を問わないのに対し、
法の支配は、内容が適正であることを
要求します。



法治主義というのは、簡単にいうと、法律に則って政治を行うという
原則のことで、ヨーロッパの大陸側の国々で生まれた考え方です。

法律に則って政治を行うということは、政治権力を持つ人が、
恣意的に、つまり、その時々の思いつきや自分勝手な判断によって
政治を行うことを許さないということです。

優れた絶対的支配者による善政は、シンプルで分かりやすいのですが、
一歩間違うと独善に陥り、かえって国民にとって有害になります。

法律に則った政治は、あらかじめルールが定められているという点で
見通しが立てやすく、法律が民主的な手続によって定められるときは
国民が政治をコントロールできることにもなります。
 


これに対して、法の支配というのは、中世のイギリスにおいて生まれたもので、
「法」が国家をありようを統制し、いかなる権力者も
法によって拘束されるといったものです。

ここにいう「法」は、為政者や議会が決めた法律ではなく、
それらの基になる基本法とされています。
国家のありようを定め、権力を拘束する法ですから、
それらが成文化・成典化されたものが憲法であるということもできます。
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法治主義と法の支配との決定的な違いは、法が縛る相手が違うという事です。



法治主義では、法律によって統治する対象は国民です。

法の支配によって支配されるのは権力(者)です。
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