いちばん失敗した人決定戦

ノーベル賞受賞者の本庶先生は、新型コロナウイルス用ワクチンのできにくい、個人的な
意見として、三段論法で解説されていました。
1.コロナウイルスの遺伝子はRNAである。
2.RNAはDNAより不安定で変化しやすい。
3.インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスの遺伝子はRNAで変化しやすいため
  ワクチン出来た頃変化していて、効かない場合の方が多い。

ここで疑問に感じたのは、2.のRNAはDNAより不安定で変化しやすい。です。
不安定で変化すれば、より安定なRNAへ変わりやがて安定になり、失活してコロナウイルスは
増殖能を失うのではありませんか。

A 回答 (5件)

ウイルスが増えると、なぜ人細胞は死ぬのですか。


→ウイルスは増殖した細胞を変性させてしまう細胞変性効果(CPE)というものがあるためだと思います。
また細胞内で増殖したウイルスが、他の細胞にあらたに感染するために、細胞を壊して中から出ることでも細胞が死ぬのではないでしょうか?
また潜伏感染といって、細胞を殺さずに細胞内にとどまり宿主の免疫から隠れることをするウイルスもいます(ヘルペスウイルスなど)ので、必ずしも死ぬわけではないです。

人細胞にもプロテアーゼがあるので、分解してしまえばいいんじゃないですか。
また、オートファージと言った機構もあるのにそれは無力ですか。
→基本的にウイルスを殺すような作用を持つ細胞は免疫細胞だけです。
大多数の他の細胞は、それぞれ自分の役割を全うすることに特化しており、免疫は免疫細胞に任せています。
細胞たちは完全に分業制を取っているのです。
オートファジーというよりは、ウイルスに感染した細胞はアポトーシスといって自殺をはかり、ウイルスをこれ以上他の細胞に広げないように対抗することはもちろんあります。
そういった対抗手段はもちろん無意味ではありません。
感染が成立しているという状態は、宿主のウイルスへのそういった対抗(免疫)の勢いの総量が、ウイルスが宿主体内で蔓延しようとしている勢いを下回ってしまってはじめて成立します。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
3度もご指導いただきました。感謝いたします。

お礼日時:2020/07/21 12:50

すいません、誤解を招きやすい形で書いてしまったので、少し追記させてください



③ワクチンによって抗体ができても、理由は不明だがすぐに抗体が体内からなくなってしまうことがある
④抗体ができても、あまりウイルスに対して効果が強くないことがある
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ウイルスが増えると、なぜ人細胞は死ぬのですか。
人細胞にもプロテアーゼがあるので、分解してしまえばいいんじゃないですか。
また、オートファージと言った機構もあるのにそれは無力ですか。

お礼日時:2020/07/18 11:57

感染症学や微生物学について学んだことのある者です。


専門家ではないですが、一通りを学んだ上での個人的な考えを述べさせてください。
ウイルスに対してワクチンが作りづらい理由は、いくつかの要素があると思います。
ざっと思い付くあたりを書いてみますと以下のようなものがあります。
①本庶先生がおっしゃられている通り、DNAウイルスよりもRNAウイルスの方が変異を起こしやすく、ワクチンを作った後にはすでにべつの表現型になっているためいたちごっこになりやすい
②インフルエンザウイルスは分節RNAウイルスといって、普通のウイルスよりもさらに遺伝型、表現型が変化しやすい(コロナウイルスは分節ウイルスではないので、インフルエンザと単純比較するのは良くないと個人的には考えています)
③ワクチンによって抗体ができても、理由は不明だがすぐに抗体が体内からなくなってしまう
④抗体ができても、あまりウイルスに対して効果が強くない

また、
「不安定で変化すれば、より安定なRNAへ変わりやがて安定になり、失活してコロナウイルスは増殖能を失うのではありませんか。」
という疑問についてですが、
①「RNAが不安定」というのは、コロナやインフルエンザウイルスのRNAが一本鎖であり、二本鎖で相補的なDNAとは異なり、変異した塩基の修復が起こりにくいという意味で不安定ということです。
なのでいくら変異、変化を起こしても、RNAは一本鎖のままで、DNAと比較して不安定であることは変化しません。
https://edist.isis.ne.jp/nest/oshaberi_corona/

②「いずれ失活してコロナウイルスは増殖能を失うのでは?」という疑問についてですが、失うことはないと思います。
理由としては、遺伝子の変異は意味のない中立的なものがほとんどであり、表現型の変化はほとんど起こらず、その変化の積み重ねでウイルスの増殖について有利、不利両方の表現型の変化が起こります。
しかしウイルスは大量に作られるため、増殖について不利な変化の起きたウイルスは淘汰されていき、有利な変化をしたものがさらに増殖されて残っていくので、全てのウイルスが一斉に不利な変化を起こすという天文学的な確率のイベント起きない限り、ウイルスが死活して増殖能を失うことはあり得ないと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ウイルスが増えると、なぜ人細胞は死ぬのですか。
人細胞にもプロテアーゼがあるので、分解してしまえばいいんじゃないですか。
また、オートファージと言った機構もあるのにそれは無力ですか。

お礼日時:2020/07/18 11:56

No1です



以前 宮崎を中心として 口蹄疫と言う病気が 多くの牛さんや豚さんを犠牲にしたことを覚えておられますか?

口蹄疫のウイルスは 人間にも普通に感染しますが
人間にとっては何の害もありません
しかし 人間が感染源となって牛さんや豚さんを感染させてしまうと
大変なことになります

こう言うのを「人畜共通感染症」と言います

次に ウイルスは DVDみたいなものだと考えてください
DVDが自身のコピーを作ろうと思ったら
自分のコピーを作ってくれるパソコンに入れてもらわないといけませんよね?

この時に 逆転写酵素と言う代物で
自身のRNAをDNAに転写して 寄生した細胞のDNAの一部となります
この案戦した細胞が DVDのコピーを作るパソコンの役割を果たすのですが
パソコンでDVDのコピーを作っても 上手く出来ていない事なんていくらでもあります

この「上手く出来ていない失敗作」の一部が亜種になっていくわけです

キモは
「ウイルスで死ぬわけではない ウイルスに対しての生物の免疫機構が 上手く機能しないで 逆にその生物を死に至らしめる」
事です
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
次に ウイルスは DVDみたいなものだと考えてください
DVDが自身のコピーを作ろうと思ったら
自分のコピーを作ってくれるパソコンに入れてもらわないといけませんよね?

ウイルスに意思はないと思います。増える方がエネルギー上安定だからとおもいます。
例えば、増えるとエントロピーは増大しますね。

「ウイルスで死ぬわけではない ウイルスに対しての生物の免疫機構が 上手く機能しないで 逆にその生物を死に至らしめる」

では、免疫抑制剤は人のコロナに依る死を軽減しますね。

お礼日時:2020/07/17 16:19

まずDNAとRNAの根本的な違いからお話しします



DNAは二重らせん構造と言う構造で 極めて安定しています
これに対してRNAは一本鎖の構造なので 不安定なわけです

例えば HIVもRNAウイルスです

HIVは1980年代初頭にはもう発見されていましたが
40年近い時間が経過しても まだ根治薬もワクチンもできていませんよね?

これは RNAウイルスであるHIVの進化スピードがあまりにも早いために
何をどうやっても間に合わないわけです

HIVの亜種の中には きっとあまりの進化スピードが原因で
もう絶滅してしまったものも多いはずですが
そう言う絶滅した分を差し引いても 今でもどんどん亜種が増え続けているのが現実です

次に コロナウイルスと言うのは
季節性の風邪の3例中1例程度ですが
わずか4種類のコロナウイルスによって引き起こされています

これも この4種類の亜種がどんどん増え続けている事と
そもそも人間のコロナウイルスに対しての獲得免疫が数ヶ月しか続かないことが原因です

上記2つの事実と照らし合わせた場合
確かに絶滅する亜種も多くあるはずですが
それ以上に亜種がどんどん増えていくことが想定されますので
本庶先生は その話をしておられるわけです
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
亜種がどんどん増えていく原因は何でしょう。
新型コロナウイルスに雌雄はないので子孫はないですね。
RNAが複製されて増えると思いますが、複製の時正確に複製されないのですか。
RNAプライマーが結構適当に複製してゆくのでしょうか。

また、ウイルスはなぜ増殖するのですか。ウイルスに意思はないですよね。
そうすると、人の細胞の中で数が増える方が安定と言うことになりますがいかがですか。
さらに、体内でウイルスが増えすぎると人細胞は何故死ぬのでしょうか。
分からない事ばかりです。

お礼日時:2020/07/17 15:39

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