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abc式血液型の範囲で、抗原に相当する物質が凝集原だと教科書に載ってたのですが、抗原って体外から入ってきた病原体などのことですよね??
凝集原は元々持っているという認識だったのでどういうことか分かりませんでした。どなたか教えていただきたいです!

A 回答 (3件)

多分といあさんがわからなかったことはここかなと思うところが2つ思い浮かぶので、それを解説します。



第1点目は、「もともと生体が持っている凝集原が抗原になりうるのか?」そして、第2点目は、凝集原が抗原ということであれば、「抗原が常に体内にある状態であるにもかかわらず、なぜ生体内でおかしな反応が起きないのか?」

第1点目はNo.2さんの免疫寛容と自己免疫疾患に詳しいので割愛します。

第2点目について。
血液型がA型の人の血液は、A型の凝集原を持った赤血球と、抗B抗体を持った血しょうとで構成されます。
血液型がB型の人の血液は、B型の凝集原を持った赤血球と、抗A抗体を持った血しょうとで構成されます。
血液型がAB型の人の血液は、A型とB型の両方の凝集原を持った赤血球と、抗A抗体も抗B抗体も持たない血しょうとで構成されます。
血液型がO型の人の血液は、A型とB型の両方の凝集原を持たない赤血球と、抗A抗体と抗B抗体の両方を持つ血しょうとで構成されます。

以上のように、通常は、体内にある赤血球が持つ凝集原に反応しないような抗ナントカ抗体を持っています(AB型の型は持っていないが)。なので、抗原になりうる凝集原を持ちながらおかしな反応は起きないことになります。

参考までに、医療で輸血をする際には、赤血球の持つ凝集原の型を調べる「オモテ試験」と血しょう中の抗体の型を調べる「ウラ試験」の両方を調べて矛盾がないことを確認します。
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免疫学について学んだことのある者です。


結論から言いますと、凝集原は抗原に相当します。
凝集原にはAとBの2種類があり、自分のタイプと異なる凝集原が自分の体内に入ってきたときに、それに対して抗体が働きます。
抗原とは生物体内で抗体を発生させる物質のことで、質問者さんが考えている通り、基本的(正常時)には体外から侵入してきた物質が抗原となります。
なぜなら元々体内にあるものに抗体ができてしまうと、体内で様々な反応が起こり、病気になってしまうからです。
詳細は省きますが、生物はそのような事態を防ぐために自分の体内の物質には抗体ができたりしないようにするなど、免疫を調整するシステムが存在しています。(免疫寛容と言います)
しかし原因は詳しくはわかっていないのですが、そのシステムがうまく働かなくなり自分の体内にある物質に抗体ができることもあります。(自己免疫疾患と言います)
なので抗原は必ずしも体外に存在している物とは限らないです。
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血液型の異なる血液を輸血できるかどうかの視点で考えてください。


赤血球は酸素と二酸化炭素を交換する役割をしているだけで、免疫とは関係ありません。

免疫を担っているのは、血液の成分比で1%にも満たない白血球です。
なお、白血球の型は基本6座で、他人でこの型が一致するのは10万人に一人以下だったと思います。
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