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よく、中小企業診断士や簿記などのテキストで損益分岐点分析の説明が行われる際、費用を固定費と変動費に分解し、売上を描く直線と総費用直線の交点が損益分岐点の販売量だと説明されます。
しかしミクロ経済学のキストでは、平均費用が曲線(2次関数)で与えられ、その二次関数と限界費用曲線の交点、あるいは平均費用曲線と価格が一致する点だと説明されています。
総費用が直線で表される説明より、ミクロ経済学のテキストのような曲線での説明の方が正しいと考えて良いのでしょうか?

A 回答 (2件)

私も管理会計学については疎く、ミクロ経済学のことしか知らないのですが、ミクロ経済学の損益分岐点の概念にはいくつかの前提があります。

ある財の競争市場を考え、売り手である企業は利潤最大化する競争企業(プライステイカー)だということです。したがって、企業は価格(企業にとっては外生)が限界費用に等しくなる生産量(販売量)を生産する。平均費用が限界費用と等しくなる点が損益分岐点と呼ばれるのはそういう条件下においてです。つまり、(1)企業が競争企業(プライステイカー)であること、(2)企業は利潤最大化をする、という条件です。したがって、たとえば、企業が独占企業だとしたら、平均費用が限界費用と等しくなる点は損益分岐点ではありません。独占は価格=限界費用ではなく、限界収入=限界費用が成立する生産量を生産するので、限界費用=平均費用が成立する生産量で生産しているとすれば、その生産量ではかならず利潤はプラスとなっているからです。
それから、「平均費用が曲線(2次関数)で与えられ」と書いておられるが、経済学では平均曲線は通常U字型とされ、U字型曲線は2次関数で近似できるので、数値例として2次関数が使われることが多いかもしれないが、「2次関数で与えられている」わけではありません。
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そうです。



曲率の小さい曲線ですから直線近似でも概念説明には十分です。

実地においては数値計算します。
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