
京大の先生の発明ですが、5年前の時点で特許申請をされており、そろそろ形になっていてもいいと思うのですが、この水からガソリンを作る研究はその後どの様になっていますか?
https://sensekyoto.com/2016/01/09/imanaka-kyoto- …
A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
添付していただいた記事を興味深く読ませていただきました。
しかしながら、これでは石油は作ることができないと思います。記事に書かれているように、酸素のナノバブルに紫外線を当てるとオゾンになり、これを触媒に通すことによってラジカルになるというところまでは、そんなこともあるんだろうねと理解できます。しかし、それがどうして突然、一酸化炭素と水素を含んだ水になるのか理解できません。酸素と水の話だけだったはずなのに、一酸化炭素の炭素分はどこから来たのでしょうか。
ただ、これはこの記事を書いた記者の理解不足で、ナノバブル中にCO2が入っていて、それが一酸化炭素になるということに解釈させていただきます。それなら一酸化炭素と水素になることは理解できます。
しかしながら、CO2と水から一酸化炭素と水素になる反応は吸熱反応といい、大量のエネルギーを必要とします。そのエネルギーはどこから来たのでしょうか。この記事にも書いてあるとおり、触媒は特定の化学反応を促進させる物質ですからエネルギーには関係しません。
これもいい方に解釈して、照射した紫外線がエネルギー源だと考えることにします。しかしながら、CO2と水から一酸化炭素と水素を作るのに必要なエネルギーは膨大ですから、必要なエネルギーはできた石油のもつエネルギーよりも大きくなってしまいます。(これをエネルギー収支マイナスといいます)
ということで、もしこの研究で石油が作られるとしても、使用する紫外線のエネルギーが膨大になって実用化できません。
記事にも書かれていますが「生成した石油をガスクロマトグラフィーで検証すると前後で成分は変わらなかった」ということから、単に加えた石油をそのまま分析しているだけではないでしょうか。もし新たな石油ができたのなら、同じ成分と言うことはあり得ず、何らかの違いがあるはず。
ということで、この研究で新たな石油ができたと主張されていますが、単に油に加えた水がエマルジョン状態となって油に溶け込み、見かけ上、量が増えて見えただけではないかと。(ガスクロ分析では水分は検出されません)
この記事にも書いてあるとおり、「多くの人が測定誤差と反論されることを恐れて、『0の石油から1の石油を作る』ことを目指していた」のであり、結局、この研究も恐れていた測定誤差に過ぎなかったということだったと思いますよ。
いずれにしても、CO2から石油を作ることは可能ですが、どんな方法を使おうが、膨大なエネルギーが必要となることが既に知られています(高校時代に習ったヘスの法則です)から実用化は無理です。(世界の研究はCO2から石油を作るためのエネルギー源として太陽光や風力エネルギーを使うことが検討されています)
炭酸ガスを含ませるとありますのでCO2のバブルがあるものかと。
また、最後のあたりの特徴に、経済収支の話があります。
エネルギー収支ではありません。
とりあえず、効率は良いそうです。ただ、普通に計算すると桁数がおかしいレベルで間違えています。
ただ、その辺りはすっ飛ばしても、本当にできるのであれば、原発や風力、自然エネは膨大な量の電気を捨てる(正確には空回りにして使わない)状況ですので、それを液体人工化石燃料として保存ができれば活用方法は極めて有用かと思います。
とんでもで切り捨てるには、この先生は有名な方ですし大学も有名です。特許などもあるようですし事業化についてどの様になっているのか気になっています。
ちなみに、少し前にBBCのTech記事に人工葉から石油を作る話がありこの分野、効率はともかくまずはできることが重要で気になっています。
No.3
- 回答日時:
>本当に実現できるなら革命が起きます。
おっしゃるとおりです。水は無尽蔵といってよいくらいありますのでね。
結局、作成するにかかるコストと、そこから生み出される価値がどうなのかでしょう。
現段階では、取り出せるエネルギーよりもつくるために要するエネルギーの方が多いのでしょうね。
原料は水とCO2ですので火力発電所で使っても良いわけです。ソーラーエネルギーやそもそも捨てているエネルギー(世界を見れば、ソーラーや風力で発電しすぎたものは捨てていたり)が実際には膨大な量ありますのでそれを活用すればいいだけかと思います。
問題は、本当に、ガソリンが作れるのか?この点だと思うのですが真偽が気になっています。
No.1
- 回答日時:
特許になっていますよ。
研究室レベルでは石油にすることが可能なようですね。
実用化に挑んでいるそうですが、それ以上のことはわかりません。
特開2018-016614号「炭化水素系化合物の製造方法および製造装置」
https://www.hatsumei.co.jp/pdf/output.php?id=243
この研究はほとんど魔法のような方法(WWIIでも研究されていた)であり、本当に実現できるなら革命が起きます。しかし、特許後からの続報がまったくなくどの様になっているのか気になっています。特許ではその効果を実証する必要がないのでスあまり当てにならないと思っています。
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