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地学的にアメリカで津波はありえますか?結構、前の事件ですがスマトラ沖の津波を見てアメリカの対応の遅さなどにがっかりしました。もしこれがアメリカで起っていたら・・・。実際、この津波は津波警報などの設備が行き届いてなかったことに大きな原因があると思いますが、地理的にアメリカは津波は起るんでしょうか?地学にまったく詳しくないもので知っている方教えてください。

A 回答 (5件)

ありえます。



アメリカでは、アラスカ-アリューシャン沈み込み帯、カスケード沈み込み帯(カリフォルニア州北部~カナダ南西部付近)という二つの非常に大きな地震の巣を抱えており、これらの活動により過去幾度となく津波の被害を受けています。

そもそも、環太平洋地帯は地震による津波が数多く発生しており(というか、その他で大規模な津波災害が起こることは珍しい)、チリやカムチャッカなど、アメリカ以外で起きたものでも被害を被っている例があります。

アメリカの領土に被害をもたらした津波、という観点からみると、この半世紀で少なくとも5回の地震による津波被害を被っています。

1946年アリューシャン津波
1952年カムチャッカ津波
1957年アリューシャン津波
1960年チリ津波
1964年アラスカ津波

このうち、アラスカ津波ではアラスカに10m程度の津波が押し寄せ、100名を超える死者を出しています。また、本土でもカリフォルニア州のクレセントシティで6m余の津波が観測され、10名の死者を出しています。クレセントシティでは、その他チリ津波でも船の転覆などの
被害が出ています。

アメリカの津波で突起すべきは、本土よりもむしろミッドウェイ島などを含むハワイ諸島でのものでしょう。環太平洋で起きた津波(局地的な小さなものをのぞく)はほとんどハワイで観測されており、時として大きな被害を被っています。

チリ津波では、震央から非常に遠かった(1万キロ以上)にもかかわらず、ハワイ諸島で60余名の死者が出ており、海岸から1キロ近く浸水した地点があることが知られています。ちなみに、チリ津波では丸一日かかって津波が日本にも到達し、三陸海岸で多数の死者を出しています。

アメリカには、日本で言う古文書に類するものがほとんどないので、数百年単位でも昔の津波を追いかけるのは地質痕跡に頼るしかないのですが、一方日本では古事記以降たくさんの古文書が現存しており、1000年以上に渡って精度良く津波の存在を追いかけることができます。

この日本の記録の中から、アメリカで起きた津波の存在が見つかった(裏付けられた)事例があります。地質痕跡などから、300年ほど前にカスケード帯で起こったとされる地震による津波の存在が確認されていたのですが、推定された津波の年代と同時期の日本の古文書の中に、日本にも津波が到達していたことを示す記事が見つかりました。この存在により、津波の発生日が特定されたと同時に、日本にも到達するような規模の大きな津波であったことが確認されました。

環太平洋諸国では、これらの教訓を基に日本、アメリカなどが中心となって、ハワイの津波警報センターを中心とする津波監視ネットワークが確立されており、津波の発生が考えられる地震が起きた場合など、その情報がすばやく伝えられるシステムができあがっています。

一方で、インド洋では過去に津波による大規模な被害というものが発生したことがないため、環太平洋のような津波ネットワークが存在しておらず(金銭的な理由もある)、それどころか津波の存在や怖さそのものをほとんどの人が知らなかったことが被害をより大きなものにしてしまったということが言えると思います。

話がややそれてしまいましたが、いずれにしても以上のようにアメリカで津波は何度も起きています。

以上です。

#京大・防災研のHPなど、よくまとめられていますよ。

参考URL:http://inpaku.dpri.kyoto-u.ac.jp/jp/
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以前,ディスカバリーチャンネルで放映されていましたが,アメリカの東海岸を襲う巨大津波(メガ津波と呼ばれています)の可能性が指摘されています。



英語で恐縮ですが,参考URLに挙げたサイトにその内容が示されています。

内容をかいつまんで説明しますと。。

メガ津波はめったに起こるものではありませんが,4000年前に起きたことが知られています。

今,カナリア諸島が地質学者の注目を集めています。

カナリア諸島にあるLas Palmasと言う火山島では,火山の地下にサンドイッチを立てたように多層状に水がたまっている様子が観測されています。ここで新たに大きな火山爆発が生じると,大量の水が一気に加熱される水蒸気爆発の結果,火山島の斜面が大規模に海に滑落するとされています。

1949年の噴火で巨大な裂け目が生じたため,次の噴火では5000億トンもの岩石からなる大規模な滑落が生じる可能性が懸念されています。
この時に生じるメガ津波は非常に大規模なもので,その高さは最大で650mに及ぶとされています。

問題はいつ噴火がおこるかですが,この火山島では200年周期で噴火がおこっているようです。裂け目を一気に広げ大規模滑落を引き起こすような大きな噴火に至るかどうかまでは分からないとのことですが,深く憂慮されているようです。

バハマ諸島が消え,フロリダ半島全域が水面下となる暗い予測がなされています。アメリカ東海岸に甚大な被害が生じます。

なお,このような海に山が滑落することによるメガ津波の小規模なものは,実際に1958年にアラスカで観測されています。狭いフィヨルドの中でしたが,津波の高さは500mに及んだとされています。

参考URL:http://www.newsmedianews.com/tsunami.php, http://uplink.space.com/showflat.php?Board=scias … http://ww
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現在津波警報が出せるような体制ができているのは太平洋沿岸だけで、中心となるセンターがハワイにあります。


アメリカ西部は地震の多発地帯ですが、内陸地震が中心で近海での地震による津波はあまりないと思われます。しかし遠隔地で発生した津波が来たことはあるだろうと思います。
さらに、アラスカ南部からアリューシャン列島にかけても地震の多発地帯で津波もよく発生します。
観測史上最大の500メートルを超える津波が発生したのもアラスカです。(この津波は特殊なので今回のスマトラ島沖の津波と比べることは不適当ですが)
また、ハワイは太平洋の真ん中にあるので、太平洋各地で発生した大津波が押し寄せて、何度も被害に遭っています。
一方、アメリカ東海岸では地震もほとんど無く、津波の被害も今まで受けていないはずです。

アメリカが今回の津波の救援にすぐ動かなかったのは、イラク問題に手を焼いているので軍隊を他に派遣するのが嫌だったからではないでしょうか。
アメリカ人の被害が少なかったことも理由の一つでしょう。
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地学専攻の大学生です。



 カリフォルニアで、海底地すべりによって津波が起きた証拠が見つかった…よいう論文を読んだ覚えがあるので、頻度は少なくても起こるのでしょう。

 でも、津波なんてどこでもありうると思います。1960年に起こったチリ地震だって、「まさか地球の反対側の津波が届くはずもない」と思ってのほほんとしてたのが、翌日日本に到着して大打撃を受けたのですから。

参考URL:http://www.pa.skr.mlit.go.jp/kouchi/B/susaki/sus …
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アメリカでは、地震があまりなく天災としてはハリケーンが有名です。

アメリカ人はある意味効率重視であまり津波の研究はされてないようです。

要は地震による津波は数十年に1回(一生に一回)くらいの頻度で、津波の被害はあっても関心は少ないといえます。現にハワイが大津波で飲み込まれたこともありますし。

英語ではタイダルウェーブしかなくTUNAMIが万国共通となりましたしね。

そういえば、昔ドリームシアターというバンドがコンサートで来日してたときに関西大地震に会い、恐くなって急遽残りの日程をキャンセルして帰ってしまいました。。
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