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A 回答 (3件)

▲ 冨田 恭彦:カント哲学の奇妙な歪み――『純粋理性批判』を読む (岩波現代全書) 2017



https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%8 …

△ レヴュー ~~~~~~~~~~~
この本はカント哲学の奇妙に歪んだところを明らかにし、そのような歪みが生じたルーツを探る解説書です。

第1章は「論理空間が奇妙に歪んでいる」です。

冨田氏はカントの表象説を、ロックやバークリの説と比較します。
「物自体・触発・(感性的)表象」の枠組みからなるカントの表象説のルーツは、ロックの自然主義的認識論にあると冨田氏は指摘します。しかしカントは自然科学における仮説を嫌い、物自体を認識不可能としたため、奇妙な歪みが生じたようです。

第2章は「物自体はどこからきたのか」です。

カントが自明視した「物自体」のルーツが、デカルトにさかのぼって探られます。
冨田氏の見解では、デカルトやロックは粒子仮説的な科学に造詣が深く、バークリ以降から粒子仮説的な「物そのもの」への考え方が後退していくそうです。

第3章は「カントはいわゆる『一般観念』をこのように考えた」です。

難解なカントの図式論が説明されています。
カントの図式論と深い関わりのある理論として、ロック・バークリ・ヒュームの「一般観念」論が検討されています。


第4章は「『無限判断』とは言うものの」です。

カントが無限判断から「制限」のカテゴリーを導出することの不自然さが論じられます。
カントが「原則」を論じる語り口の強引さにも言及されています。


第5章は「自然科学なのに無理に形而上学のふりをして」です。

カントが質量保存の法則や作用・反作用の法則といった自然科学的法則を前提とし、そうした法則に帰結するよう強引に論を進めていたことが明かになります。


論述の内容は非常に高度ですが、文章はかなり読みやすかったです。カントの「物自体」や「カテゴリー論」に違和感を持たれている読者にはとても腑に落ちることが書いてあるかと思いました。
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▲ 【Q:カントは コペルニクス的転回を説いたとき 白だったか?】


https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11217901.html

☆ 例のモリヌークス問題ですが 認識形式の先験性――これをカントはコペルニクス的転回として主張したようですが――は 実験的に反駁されているらしいです。
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① 100分de名著 カント『純粋理性批判』 2020年6月  



② カント哲学の核心―『プロレゴーメナ』から読み解く (NHKブックス No.1252)
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