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一等星のカペラ(ぎょしゃ座α星)は連星で、明るい星の実視等級は0.71等級、暗い星は0.96等級である。この二つを合わせたカペラ全体の明るさは何等級になりますか。」
ヒント:ポグソンの式をつかう。

m1=0.71等 L1・・・・・(1)
m2=0.96等 L2・・・・・(2)
カペラ全体 m=?   L=L1+L2として・・・・・(3)

解 m1=0.71  L1
m=?   L=L1+L2
ホグソンの式 n-m=(5/2)log(Lm/Ln)に代入すると、
mー0.71=5/2・(logL1/L1+L2)
m=0.71+5/2・????

A 回答 (2件)

星の等級というのは,公式から分かるように10を底とした対数に5/2(あるいは2.5)をかけた数値です。


明るさの和は対数である等級のままでは足し算できないので,一旦対数から元の数に戻して足し算をし,それをまた対数を使って等級に戻すという計算をします。

m1=0.71等 L1・・・・・(1)
m2=0.96等 L2・・・・・(2)

ですから2つの星の明るさの比を計算するためにまず等級の差を計算します。

m1 - m2 = -0.25

これは対数に2.5をかけた数値ですから元の明るさに直すと

10^(-0.25/2.5) ≒ 0.794

つまり暗い星の明るさは明るい星の明るさの0.794倍ということです。

L,つまりこの2つの星の明るさは両者を足したものなので,1+0.794で明るい星の1.794倍です。
L1/(L1+L2) は明るい星の明るさを和で割ったものであり,上記の逆数と同じで0.557です。

あとは代入するだけですが,計算の途中も見ていくと

log(L1/(L1+L2)) ≒ -0.254

つまり0.557の対数は-0.254です。

5/2・-0.254 ≒-0.635

ですから,明るい星と2つの和の等級差は-0.635等級ということです。そこで元のm1は0.71等なので

m=0.71 + (-0.635) = 0.0752

となり,2つの和の等級mは0.075ということになります。0等星に近い明るさということで,一応Wikipediaでカペラ (恒星)を見てみると視等級0.08ですからこんなものでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとう

ほんとに助かりました。ありがとうございます。

お礼日時:2021/01/18 10:52

1等級の星の明るさを基準にすれば、1等級の明るさ(フラックス)を F0 として



・明るい星の実視等級は0.71等級
 そのフラックス F1 は
  0.71 - 1 = -2.5*log[10](F1/F0)
 従って
  log[10](F1/F0) = 0.116
 → F1/F0 = 10^0.116
 → F1 ≒ 1.3062F0

・暗い星は0.96等級
 そのフラックス F2 は
  0.96 - 1 = -2.5*log[10](F2/F0)
 従って
  log[10](F2/F0) = 0.016
 → F2/F0 = 10^0.016
 → F2 ≒ 1.0375F0

よって、フラックスの合計は
 F = F1 + F2 ≒ 1.3062F0 + 1.0375F0 = 2.3437F0

従って、
 F/F0 = 2.3437

この二つを合わせたカペラ全体の明るさの等級を m とすると
 m - 1 = -2.5log[10](F/F0)
    = -2.5 * log[10](2.3437)
    ≒ -2.5 * 0.37157
    ≒ -0.9289
よって
 m = 0.0711
つまり「0.7 等級」。
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この回答へのお礼

助かりました

とても分かりやすかったです。ありがとうございます。

お礼日時:2021/01/18 10:53

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