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糖質と繊維質はなぜ、炭水化物なのでしょうか?

ダイエットなどを考えると、ざっくりですが、糖質はあまり摂らず繊維は摂るようなことがよく言われます。素人的には全く働きの異なるこの二つ

糖質と繊維質がなぜ炭水化物というカテゴリでまとめられているのでしょうか?分子構造に似ている、とか、機能的にも似たような働きとかがあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

こんにちは。


次のような説明ではいかがでしょう。

 糖類・糖質・炭水化物は、そもそも化学的にはほとんど同じものを指しています。
 生物の体の材料は、概ね「骨」「タンパク質」「炭水化物」の3つに分けられるのはお気づきでしょう。
〇骨・・・一番わかりやすいですね。ほとんどカルシウムでできていますので、「鉱物」や「金属」ともいえます。
〇炭水化物・・・炭素・水素・酸素からできています。説明は後ほどしますが役割は比較的単純です。
〇タンパク質・・・炭素・水素・酸素と窒素からできています。窒素が加わることでとても複雑な物質ができますので、体の中でもいろいろな複雑な作用が可能です。(例えば「動く」という機能のある筋肉など)

 さて、「炭水化物」との言葉もよく見ると単純です。「炭素」に「水」が組み合わさったものという意味ですね。
 「水」は水素と酸素からできていますから、この言葉は結局、「炭素と水素と酸素でできたもの」ということを単純に示しています。
 実はこれを背景に、ご質問者さんの「糖」と「繊維」の区分けも実は根本的には単純です。
 炭水化物には、特に炭素の数に着目すると、分子の中で炭素が3個くらいしかつながっていないものから数万・数千万つながった分子までいろいろな種類があるのですが、実は生物の多くは炭素が3個から10個くらい連なった分子はさらにこれを分解(消化)してエネルギーを取り出すことができる一方、これ以上大きな分子は分解できません。
 ということで、炭水化物の中でも分子が小さくエネルギーを取り出せるものは一般的に「糖質」と呼ばれ、これより大きなものは一般的に「繊維」と呼ばれます。
 なお、面倒なことに化学の専門の分野では、実は炭水化物全体を「糖」と呼んでおり、短いものは「単糖類」、長いものは「多糖類」と呼ばれますので、正確な定義の説明として誤りであることを承知で申し上げれば、いわゆる「糖質」は「単糖類」、いわゆる「繊維質」は「多糖類」に近いことになります。
(草木の葉や枝は「炭水化物」(糖)でできていますが、「セルロース」という「多糖類」なので人間が食べても消化できず、「サラダは低カロリーで繊維質が豊富」ということになります(逆にエネルギーになりやすいのが「グルコース」(ブドウ糖)です)。もちろん、糖類もこの説明ほどに機能が単純なわけではないですが、タンパク質ほどには複雑ではないので、分子の小さなものはエネルギー源、大きなものは構造物(葉や枝)の機能くらいに分けられてしまいます)

さてさて、いかがでしょうか。お役に立てば幸いです

(なお、いわゆる油も炭水化物に近いですが、酸素が少ない(炭素や水素が多い)ために一般的にエネルギーが大きいこと、デンプンは典型的な炭水化物で炭素が多いので多糖類の仲間ともいえて分解されにくい(保存がきく)のですが、ところどころに切れやすいつながりがあるため、ちょっとした熱や酵素を加えると分解されやすい点で便利な物質ともいえます)
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この回答へのお礼

大変わかりやすい説明をありがとうございました。タンパク質にはNが含まれるのですね。
もう一度自分でも分子レベルで色々な炭水化物を調べてみようと思いました。

お礼日時:2021/04/20 20:51

デンプンとセルロースはいずれもグルコースが縮合した構造をしています。

単につながり方や、構造に一部が異なるだけです。なので、親戚のようなものであり、デンプンは人間でも消化できるが、セルロースは人間では消化できず、牛や馬などであれば消化できるというものです。

それと、そもそも炭水化物の定義あるいは名前の由来は、炭素(C)に水(H2O)がいくつか加わった分子式をもつものということであり、グルコース(C6H2O6)などの糖が脱水縮合したものは必然的に炭水化物の定義にあてはまります。定義あるいは言葉の意味がそうなっている以上、それに抵抗しても意味がありません。
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この回答へのお礼

うーん、誰も抵抗していないと思いますよ。定義が分子構造的なものであるか否かを知りたかっただけです。

お礼日時:2021/04/20 20:56

ざっくばらんに言うと、、、



単糖類が二つ以上つながったものを、ショ糖と呼び、
単糖類が〜10個程度繋がった糖質を少糖類(オリゴ糖とか、トレハロースとか有名)とよび、
単糖類がたくさん繋がったものを多糖類(でんぷん、グリコーゲン、デキストリンや食物繊維など)と呼びます。

人間の体は、主に単糖(グルコース)を分解してエネルギー源とします。 デンプンなどの、多糖類は人間の体内で分解し、単糖にしてエネルギーとして活用しますし、分解後、余ったものは、最終的には脂肪として体に蓄えます。 ただし多糖類や小糖類でも食物繊維や、キシリトールなどその種類によっては、体内で分解することができないものもあります。 これらのものは糖類の種類ではありますが、食べても分解できないのでエネルギー源にはならないですし、脂肪として体に蓄えることもできないので、ダイエットの観点からは、カロリーは低いということになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。説明の中の糖類と糖質と繊維質の説明がよく理解できませんでしたが、これから調べるきっかけを与えてくださいました。

お礼日時:2021/04/20 20:54

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