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アジア金融危機について

1997年にタイで発生した金融危機に関して、分かりやすく教えて頂けませんでしょうか?発生のメカニズムがいまいち分かりません…。
すみませんがよろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

発展途上国の通貨は信用がありません。

そこでしばしば採用する手法が、ペッグ制です。どこか信用されている国の通貨と自国通貨の為替レートを固定してしまう手法です。

例えばタイで言えば、1USD=24.5THBとしました。国際的に信用がない通貨ですが、24.5THBを持ってくれば、1USDと交換するということをタイ政府が保証したのです。当然、慢性赤字で緩やかに推移していくのですが、緩やかなインフレであれば何とかなるものです。

プラザ合意、生産機能の移管は他の方の説明にある通り。タイの経済は急拡大します。寂れた海沿いの街が「東洋のデトロイト」と呼ばれるぐらいにです。タイの通貨は信用を得ようとしていましたが、その見極めが難しい。変動相場制に移行すべきでしたが、力を完全に蓄えていないタイ経済が失速すれば(例えば日本の方針変更で手を引かれたりすれば大変なことに)、信用の無い発展途上国が自分で補っていた信用を捨てた形になります。(米日のお陰で)経済が活性化し、ドルペッグ制による長年の赤字も補填されているので、順風満帆だと思っていたのでしょう。

1USDあれば24.5THBが手に入り、それを両替すれば1USDになるのです。これが1USDで49THB手に入るようにすれば、両替で2USDになります。ここの鍵は政府の信用保証がある間に、タイ通貨の価値を下げるということです。タイ通貨の価値を下げるにはタイ通貨が余っている状況にします。通貨発行量は限られていますから、信用取引で先売り(カラ売り)します。カラ売りされた存在しないタイ通貨の価値を守るために、タイ国庫の外貨はどんどん出て行きます。カラ売りされたタイ通貨は存在しないのですが、カラ売りした側は自己資金や、それを背景にした信用取引なので裏づけがあるので、それにタイ政府が応じないということはできません。

タイが自国通貨を防衛できたとしても、1USD=24.5THB固定ですから損はありません。防衛できなければ2倍、3倍の利益を得ます。売り浴びせる側としては、ほぼ勝ちが決まっていた勝負ですから、タイにとっての敵はどんどん増えます。

かくしてタイ経済は崩壊しました。日本の企業からしてみれば人件費が下がったので、良いことだったのでしょう。タイによる信用取引は崩壊したので、日本がそれを代替するなど、経済植民地化は進みました。タイが観光政策に力を入れたのはアジア通貨危機以降です。「安くて魅力のある土地であるなら、観光客を呼びこみやすい」というやつ。資本投下はほとんど要らずに外貨を稼げる手段です。日本もデフレで経済が勝手に停滞し、諸外国と比べると「安い」国になっています。急速な経済縮小と緩慢な経済縮小という違いはありますが、既に日本は観光客誘致に必死な国です。
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アジア通貨危機とは1997年に発生した一連の


金融・経済危機のことです。
タイをきっかけとして始まり、インドネシア、マレーシア、
韓国などに波及。
翌年にはロシアやブラジルなどアジアを超えた地域にも
影響が及びました。

話は1985年のプラザ合意にまで遡ります。
これで極端な円高になった日本は、活路を求めて
アジアに進出します。
その中心がタイでした。

そのためタイの経済が発展し、バブルになります。
そこへ、米国が強いドル政策を打ち出しました。
ドルが強いほうが米国の国益になる、という論が
大勢を占めたためです。

それを目にした米国ヘッジファンドが、儲けのチャンスと
タイのバーツを空売りしたため、バーツが暴落します。
海外からの借金で経済をやっていたタイは
借金が膨大に膨らみ、バブルが破裂し、IMFの
支援を要求。
これが、マレーシア、インドネシア、韓国に
波及し、アジア通貨危機に至りました。
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今もあちらこちらでおこってます。


円~ドル
100円が1000円になった。
そこで、自国のお金ではない
ドルでお金を借りてるので返済が出来なくなった。
犯人は投資家です。為替と株の空売りで金儲けです。
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