「教えてください」「書いてください」「読んでください」などの「て」です。今まで接続助詞だと思っていたのですが「終助詞」ですか?(ウ)です。
■二■ (終助)
〔■一■の用法から派生したもの〕
(1)接続のしかたは{■一■}と同じ。多く,女性が用いる。(ア)話し手の判断を主張したり,念を押したりする気持ちを表す。「てよ」の形をとる。「とてもよくっ―よ」「よくお似合いになっ―よ」(イ)質問を表す。上昇のイントネーションを伴う。「あなた,よく聞こえ―」(ウ)命令・依頼を表す。「てよ」「てね」の形をとることもある。「はやく起き―」「遊びにいらし―」
(2)動詞・助動詞の終止形に接続する。近世以降の用法。みずからうなずく気持ちで軽く添える。「油断がならぬ―」「おれが行くこともあるまい―」「女の子は意地の悪いものでございます―/滑稽本・浮世風呂 2」
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
接続助詞です。
下記の用法に該当します。
■一■ (接助)
(8)あとに補助動詞が続く形で,動作・作用の様態をさまざまに表現するのに用いる。「見上げ―いる」「書い―しまう」「行っ―みる」「し―やる」「読んであげる」「木を切っ―くる」
終助詞は、「て」で文が終わる場合です。
「はやく起きて」
「遊びにいらして」
など。
ただ、「てよ」の形をとる場合もある。
「はやく起きて(よ)」
「遊びにいらして(よ)」
などの場合、「よ」は強調の終助詞。
接続助詞「て」+終助詞「よ」
という構造です。
「てよ」の場合は例外というわけですが、「てよ」を終助詞としている辞書も多いですね。
No.3
- 回答日時:
ああして、こうして、それから。
終助詞というより、用言止め?と言われる使い方の感じが強いですね。
No.2
- 回答日時:
「てよ」を終助詞としていますが誤りです。
「て」は接続助詞でもなく確認の助動詞です。
以前にも指摘したと思います。
「て」は接続助詞か?
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=8767 …
を参照下さい。
よ
■一■ (終助)
文末の言い切りの形に付く。
(1)詠嘆の気持ちをこめて断定したり念を押して確かめたりする意を表す。「ほんとうにきれいだった―」「早くしないと,遅れる―」「すこしは手伝って―」「もうおなかがすいたなんて言ってるの―」「きっと困るわ―」「今はさは大殿籠(オオトノゴモ)るまじきぞ―/源氏(若紫)」
【大辞林】
です。■
No.1
- 回答日時:
辞書を引用した、「辞書名」を明記して下さい。
「接続助詞」の変化とも見られますが、もともと、「つ」という完了の助動詞から来たものとも考えられます。
【デジタル大辞泉】
[終助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。
1 質問や確かめの気持ちを表す。「あなたにもでき―」「いらしたことあっ―」
2 (「てよ」の形で)話し手が、自分の判断や意見を主張する気持ちを表す。「私にはあなたの気持ちよくわかっ―よ」「とてもすばらしくっ―よ」
3 依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。「早く来―」「私にも見せ―ね」
4 (形容詞・形容詞型助動詞に付いて)気持ちの高まりを表す。…てたまらない。「とても寂しく―」「推理小説を読んだので怖く―」
[補説]は、くだけた表現、うちとけた会話に用いられる。いずれも接続助詞「て」によって導かれる文を表現しない言い方で、本来の質問・主張・命令などに比べると柔らかく、婉曲(えんきょく)な表現になっている。1・2は女性専用語。
【日本国語大辞典】
て‐よ
解説・用例
(接続助詞「て」に終助詞「よ」の付いたもの。上に来る語によって「でよ」とも)
(1)(「ください」の意の略された表現)相手への甘えた依頼を表わす。…ちょうだいな。子どもや女性が多く用いる。イントネーションは「よ」が低くなる。
*五月鯉〔1888〕〈巖谷小波〉一二「アノ酒井さんさう言って来てヨ」
*雪国〔1935~47〕〈川端康成〉「『切ってよ、鋏持って来たから』『なにを切るんだ』」
(2)「することである」などの意を直接に断言しないで表わす。東京方言などの女性語。イントネーションは「よ」が高くなる。→ってよ。
*婦系図〔1907〕〈泉鏡花〉後・五〇「お切んなさいよ、さあ、早くよ。父上も知って居てよ」
*青年〔1910~11〕〈森鴎外〉九「『そら、幕が開いてよ』と縹のお嬢さんが菫のお嬢さんをつついた」
【日本国語大辞典】
つ 〔助動〕
(活用は「て・て・つ・つる・つれ・てよ」 下二段型活用。活用語の連用形に付く完了の助動詞)
(1)ある行為が実現したこと、ある行為を実現させたこと、または動作、作用が完了したことに対する確認の気持を表わす。…た。…てしまった。…てしまう。
*古事記〔712〕中・歌謡「新治(にひばり) 筑波を過ぎて 幾夜か寝都流(ツル)」
*万葉集〔8C後〕八・一五〇九「妹が見て後も鳴かなむ霍公鳥(ほととぎす)花橘を地(つち)に散らし津(つ)〈大伴家持〉」
*万葉集〔8C後〕八・一五八六「黄葉(もみちば)を散らまく惜しみ手折り来て今夜(こよひ)かざし津(つ)何か思はむ〈県犬養持男〉」
*古今和歌集〔905~914〕恋二・五五三「うたたねにこひしき人をみてしよりゆめてふ物はたのみそめてき〈小野小町〉」
*土左日記〔935頃〕承平四年一二月二七日「かぢとり〈略〉おのれし酒をくらひつれば、はやくいなんとて」
(2)動作・作用が完了したこと、またはある行為を実現させることに対する強い判断を表わす。たしかに…する。ぜひ…する。きっと…する。
*万葉集〔8C後〕一八・四〇四〇「布勢の浦を行きてし見弖(テ)ば百磯城(ももしき)の大宮人に語り継ぎ〓(テ)む〈田辺福麻呂〉」
*古今和歌集〔905~914〕秋上・一七四「ひさかたの天の河原のわたしもり君渡りなば楫(かぢ)かくしてよ〈よみ人しらず〉」
*源氏物語〔1001~14頃〕帚木「悩ましきに、手ながら引き入れつべからん所を」
(3)ある事実に対する確認の気持を表わす。…た。
*万葉集〔8C後〕一・三〇「ささなみの志賀の辛崎幸くあれど大宮人の船待ちかね津(つ)〈柿本人麻呂〉」
*源氏物語〔1001~14頃〕夕顔「かねて、例ならず、御心地ものせさせ給ふ事や侍りつらん、さる事もなかりつ」
(4)「…つ…つ」の形で二つの動作が並列して行なわれていることを表わす。
*平家物語〔13C前〕三・足摺「僧都、乗ってはおりつ、おりてはのっつ、あらまし事をぞし給ひける」
*太平記〔14C後〕一三・北山殿謀叛事「夜昼三日まで上げつ下しつ拷問せられけるに」
*土井本周易抄〔1477〕四「応でもなうてたのむなりは、物を負つ乗つする様なぞ」
*寛永刊本蒙求抄〔1529頃〕三「上を怨つ、諫つするほどに、吏官に下いたぞ」
*浄瑠璃・淀鯉出世滝徳〔1709頃〕下「作病起しつ振って見つ、色々飽かるる工面して」
*当世書生気質〔1885~86〕〈坪内逍遙〉一「飲みつ食ひつ此時まで、興に乗じて暮初る」
語誌
(1)語源については、「うつ(棄)」を想定する説がある。一般に完了の助動詞として、「ぬ」と対照されることが多い。上代から中古にかけて、和歌や散文などに広く用いられた。中世以降は日常語には用いられなくなった。
(2)「つ」「ぬ」の違いについては、江戸時代以来、論じられてきたところであって、主に以下のような違いが明らかにされている。(イ)(上接する動詞) 「ぬ」は非意志的、自然推移的動作を表わす動詞につき、「つ」は意志的、人為的動作を表わす動詞につく。(ロ)(上接する助動詞) 「つ」は受身の助動詞「る」「らる」にはつかず、使役の助動詞「す」「さす」につく。一方、「ぬ」は受身の「る」「らる」につくが、使役の「す」「さす」にはつかない。以上のような傾向が認められているが、例外的な現象もあり、厳密な法則とまでは言えない。
(3)接続助詞「て」は、「つ」の連用形と形態的、意味的につながるところから、「つ」と同源であった可能性がある。
(4)(4)の「…つ…つ」の形に固定した用法では、これを「降りみ降らずみ」の「み」、「見たり聞いたり」の「たり」のように並立の助詞として扱うこともある。それまでの段階としては、次のような例があげられる。「今昔‐五・三二」の「象を船に乗せて水に浮べつ。沈む程の水際に墨を書て注(しるし)を付つ。其の後、象を下(おろ)しつ。次に船に石を拾ひ入れつ」など。なお後世には、「俳諧・花膾‐雪丸げ」の「曾良(そら)何某(なにがし)は、此あたりにちかく、かりに居をしめて、朝な夕なにとひつとはる」のような例もみられる。なお、この用法は「行きつ、もどりつ」などのように現在も残っているが、一般には完了の助動詞「たり」を起源とする助詞(「行ったり、来たり」等)を用いることが多い。
(5)「金刀比羅本保元‐中・白河殿へ義朝夜討ちに寄せらるる事」の「心のはやるままになまじひなる事はいひちらしつ、伴(ともなふ)者は一人もなし、さればとて又とってかへすべきにもあらず」や「方丈記」の「心、身の苦しみを知れれば、苦しむ時は休めつ、まめなれば使ふ」などは接続助詞として扱う説もある。
(6)近世には「雨月物語‐菊花の約」の「あるじと計りて、薬をえらみ、自方を案じ、みづから煮てあたへつも、猶粥をすすめて、病を看ること同胞のごとく」など「つつ」とほぼ同意になった例も見られる。
(7)「今昔‐二八・七」の「疾々く返て。其の日の暁に三津の辺(ほとり)に行て船を可待き也」の例は、命令形に「よ」を伴わないものとされるが、接続助詞の「て」と見ることもできる。
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