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流動性の罠について
計算で政府支出乗数を用いてGDPを求めた答えと、政府支出GをY=C+I+Gに代入して求めた答えでは、数値が違ったのですが、これは流動性の罠の状態にあるからなのでしょうか。

質問者からの補足コメント

  • ご回答頂き有難うございます。
    マクロ経済が以下のように示されている例です。
    Y=C+I+G
    C=50+0.8(Y-T)
    I=70-2i
    G=20
    T=20
    M=L
    M=30
    L=0.3Y-9i+30
    Q.新たに政府支出Gを10増加させるときのGDPは?

    乗数効果によるGDPの変化分と、Gを代入したときのGDPの変化分が違うと思うのですが、それはなぜなのでしょうか?宜しくお願いします(>人<;)

      補足日時:2021/10/19 16:37
  • 分かりやすい解説有難うございます!
    乗数を使った時と代入したときでYの値が変わってしまう理由が分かりました!
    プラスで、何度も質問して申し訳ないのですが、
    ①「LMを見るとわかるが、このモデルは流動性の罠は存在していない」というのは、なぜそう分かるのでしょうか。(式を見ただけで流動性の罠など、グラウンディングアウトしているかどうか分かるのでしょうか)
    ②乗数を使って正しいYの答えを求めることができるのは、式に利子率が書かれてないという認識で大丈夫でしょうか。

    宜しくお願いします。

      補足日時:2021/10/19 20:25
  • わかりにくい表現でしたので、②は訂正で以下の方を参照お願いしますm(_ _)m

    ② マクロ経済モデルの式に利子率が書かれてない場合は、乗数を使ってYの値を求めることができる、という認識で大丈夫でしょうか。

      補足日時:2021/10/19 20:28

A 回答 (3件)

>②乗数を使って正しいYの答えを求めることができるのは、式に利子率が書かれてないという認識で大丈夫でしょうか。



・マクロで最初に学ぶ「簡単」なモデルでは投資Iは独立投資で、Iは利子率に依存していない。このときはY=C+I+GだけでYが求まる、つまり乗数を用いてGやIの変化がYに与える効果を分析できる。
・Iがiに依存する一方、M/P=L(i,Y)のような通貨の需給がはいるより一般的なモデルを解くときは私の回答で示したように財の需給を示すISと通貨の需給を示すLMを連立して解かないと、正しい解は得られない。
・一般的なモデルでは財、通貨、債券の3つがはいる。Y=C+I+Gに加えて
M/P=L(i,Y)
がはいるが、この式は通貨の需給示すと同時に、明示的にはあらわれていませんが、債券の需給を示す式でもあることを認識してください。

>①「LMを見るとわかるが、このモデルは流動性の罠は存在していない」というのは、なぜそう分かるのでしょうか。(式を見ただけで流動性の罠など、グラウンディングアウトしているかどうか分かるのでしょうか)

流動性のわながあるとは、通貨の需要L=L(i,Y)をLを横軸に、iを縦軸にとってあらわしたとき、iがある低い値で水平になるようなかたちの曲線であることだ。問題にある通貨需要曲線はiを縦軸にLを横軸にとると、通貨量Lが増えると、iがどんどん低くなるような形をしている、流動性のわなが存在しない形をしている。
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この回答へのお礼

丁寧に説明して頂き有難うございました!
ようやく今まで誤解していた部分の謎も解けました!

お礼日時:2021/10/20 10:37

G=20を入れて計算したときというのはIS-LMモデルを作って解くということです。


IS曲線とは、
Y=C+I+G
に与えられたCとIの式、TとGの値を代入し、iとYの式を求めると
0.2Y = 124 - 2i
Y= 5(124-2i)

を得る。これがIS曲線の方程式だ。一方、LM曲線とは
L=M
30 = 0.3Y - 9i +30
よって
0.3Y = 9i
Y=30i
がLM曲線の方程式だ。ISとLMを連立させて解くと、均衡
Y=465、i = 15.5
を得る。確かめてください、あなたの答えもこれと一緒?

この経済の乗数の値はIS式の右辺をみるとわかるように5だ。たとえば、Gが20から10へ増えると、Yの増加は5×10=50だけ増えると乗数だけを使った結果からは予想されるかもしれない。しかし、この結果はLMへの影響を無視しているから正しくない。Yが増えると、利子率は所得増加の1/30だけ上昇する。利子率が上がると、投資Iは減少するから、IS式の右辺のかっこの中はGの増分の10は増えない。よって、Yの増加もそれだけ小さくなるのだ。
なお、LMを見るとわかるが、このモデルは流動性の罠は存在していない!
G=30のときのYとiがいくらになるかはISとLMを解きなおさないと正しい答えは出てこない。
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流動性の罠にかかっているなら、政府支出に変化があっても利子率に変化がないので投資Iは影響を受けない。

よって政府支出乗数を用いて計算しても、IS-LMモデルで計算しても結果はかわらない。なお、Y=C+I+GにGに数値を入れて計算するとは乗数を用いて計算することと同値です。もうすこし、具体的なモデル(消費関数がどうなっているか、投資関数がどうなっているか)を示してください。
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