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和文英訳の添削の練習をしてみます。日本語原文に対して機械翻訳を添え、それを僕なりに添削してみました。僕の添削コメントや添削例に何かコメントがございましたら、何なりとお願いいたします。

(a) 日本語原文:そこで本研究では「販売に成功している企業はどのようにして中古住宅を販売しているのか」について、販売に成功している企業を5社取り上げ、該当する企業を項目別に調査する事例研究によって明らかにする。

(b)英訳案:Therefore, in this research, I will take up five companies that have succeeded in selling and investigate the corresponding companies item by item regarding "How do companies that have succeeded in selling sell used homes?" Revealed by.
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(1) (b) の英訳案は、かなり良くできているし文法的にも正しいとはいえ、最後の Revealed by. が意味不明です。

(2) 文頭に Therefore, を持ってくると、大げさに見えるそうです。そのことをマーク・ピーターセンが日本語で「日本人の英語」という3冊シリーズの中で書いています。英語ネイティブの彼がそう言っているから僕は鵜吞みにしているのではなく、僕自身も今までに読んできた英文の数々を考えてみても、やはり Therefore, を文頭に持ってくるのは、数学の公式などを証明するときの堅い文章などに限られているように思います。

したがって通常は、何と言っても In this research, therefore, I will... などという言い方が圧倒的に多いです。少しばかり堅い政治や経済などの論文でも、やはりそのような therefore の使い方が普通です。

(3) この日本語原文は、研究論文の Abstract (概要、要旨) の文章であると想定すると、一応はこの Abstract の中においてだけでいいから、I を使うのを避けておきたいと思います。というのも、昔から論文ではなるべく I や We という主語を避けようとする傾向がありました。最近は逆に I や We を大いに使ってよいのだという人が増えてきてはいますが、それでもせめて Abstract においてだけでいいから I とか We を避けておいた方が無難かもしれないと思うし、第一 Abstract はほんの 10 行くらいで終わるから、I, We を避けても簡単に文章が書けるから、そのようにしておきます。

I をここで避けながらも、受け身にする必要のないときにはなるべくそれを避けた方がよいので、能動態をあくまで使うという方法はいくらでもあります。

(4) regarding "How do...?" の部分は、日本語原文では文頭近くに出てきますが、英訳案では最後に出てきています。なるべく日本語原文と同じような順序で論理が進んだ方が、英語を読む人にとっても読みやすいはずです。というのも、今回のその「~~~について」の部分は新情報と言えるからです。

(5) 日本語では同じ意味の言葉を常に同じ単語で表現しようとします。しかし英語ネイティブはその反対に、できる限り別の言葉で表現し続け、文章にバラエティを添えることにより、読者を退屈させないようにします。

だから「企業」にしても、常に companies ではなく、firms とか sellers などと言い換えた方がよいです。ただし、せっかくそのように英語らしい英語を書くと、顧客からは同じ言葉で統一するという日本語でのルールが英語でも適用されると勘違いして、せっかく僕らが書いた英文を改悪してしまいますけどね。

「成功する(している)」にしても、常に success, successful, succeed ではなく、たとえば efficient に変えるなどして、僕はバラエティを添えたいと思います。販売にしても同じで、sell の代わりに distribute を使うなどしてみたいと思います。

さらに、同じことを言うにしても、できる限り短くまとめて表現するように心がけています。

というわけで、僕の英訳案を示します。

まずは原文:そこで本研究では「販売に成功している企業はどのようにして中古住宅を販売しているのか」について、販売に成功している企業を5社取り上げ、該当する企業を項目別に調査する事例研究によって明らかにする。

僕の英訳案:
This study, therefore, will investigate the performance of efficient sellers in distributing their secondhand dwellings through a case study of five of the most successful sellers on an item-by-item basis.

質問者からの補足コメント

  • 僕の書いた英文では、sellers を二回も使ってしまいました。なるべく同じ言い回しは使わないようにしているので、一方が sellers なら、もう一方は(No. 1 の回答者様のおっしゃる通り)companies とでもすべきでした。

      補足日時:2021/12/18 09:26

A 回答 (1件)

This study, therefore, [will investigate] the performance of efficient sellers in distributing their secondhand dwellings through a case study of [five of the most successful sellers] [on an item-by-item basis.]



私なら貴方の上の英訳案の[ ]内3ケ所を次のように訳します。

This study, therefore, [investigates] the performance of efficient sellers in distributing their secondhand dwellings through a case study of [five most successful companies] [by performance area.]

1点のみコメントします。日本語の「項目別」という言葉をこの「要約」の中で使うのは良くないと考えます。「項目別」すなわち ”on an item-by-item basis"という言葉では本文を読まずabstractを読んだだけでは具体的に何のことなのか分かりません。私は、中古住宅の販売を、例えば都市部、郊外、一戸建て、マンションなど分野別に調査検討するというようなことをイメージして by performance area としましたが、調査検討する対象が別のことであれば performance area よりいい言葉があるでしょう。さらに極端にいえば「項目別」という言葉は日本文にはあっても英文ほうには訳出する必要さえないと思います。
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この回答へのお礼

「項目別」について、確かにおっしゃる通りだと思います。will investigate と僕はうっかり will をつけてしまいましたが、おっしゃる通り investigates でよろしいみたいですね。

five most successful companies については、the をつけるのが普通だと思いますが、いかがでしょうか?"five of the most successful sellers" ならば、確かに the は most だけに付けて、その前の five にはつきません。しかし five most successful sellers という phrase となると、こんどはそれに the がつくのが普通であると僕は感じています。

その点について検索で確かめてみると、"five most + 形容詞 + 名詞" について、確かに the がついている例がずらずら並びます。ただし中には the がついていないこともあります。しかしそれは記事のタイトルなどとして使われているので、the が特別に省略されているようです。本文中でこの形が出てくると、通常のネイティブはやはり the をつけているのだと僕は今のところ感じております。

科学技術関係の論文を日本語でも英語でも書きなれている方からこのようにコメントを頂戴できてありがたいと思います。

お礼日時:2021/12/18 09:23

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