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鉄道で言うと、JR東日本、E4系 新幹線のパンタグラフについて、なぜ小さいパンタグラフを付けたのでしょうか。高尾山のケーブルカーや、JR東日本、E4系 新幹線より先に登場した長堀鶴見緑地線の小さいシングルアームパンタグラフをなぜ採用しなかったのでしょうか。

A 回答 (2件)

こんにちは、電車運転士をしております。



E4系に限らず、新幹線のパンタグラフは総じて小型です。
それは、AC25000Vと高電圧ゆえ流れる電流は小さいからなのです。

>高尾山のケーブルカー

ケーブルカーの車両は無動力です。
ケーブルカーのパンタグラフは動力用ではなく、照明や放送用です。電車の動力とは必要な電力が全く異なります。

>長堀鶴見緑地線の小さいシングルアームパンタグラフをなぜ採用しなかった

採用しなかったという前に、そもそも使えないから。
その一言になります。

リニア地下鉄は建設費用削減の為トンネルサイズを小さくしたかった。従って、車両の車高を抑えパンタグラフの高さも必要最小限に。剛体架線にしている所見てもご理解いただけるかと思います。

でも、新幹線となると、その速度から必要なワット数がリニア地下鉄やケーブルカーと全く異なります。
高電圧ゆえに絶縁対策も厳重にしなければなりません。
そのままでは使えないのです。

また、シングルアームパンタグラフを使うこと自体は検討はしたと思いますが、

▪️天井のスペースの問題。
下枠交差式のほうが上下動だけで済むので省スペースだった。

▪️高速度で走らない。
シングルアームパンタグラフの方が投影面積が少なく空気抵抗や騒音対策で有利ですが、そもそも時速300キロ出して走る列車ではないので、優先順位が変わってしまった。シングルアームパンタグラフにする必要性が薄れた。
省スペースの方を優先させた結果です。
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当時のシングルアーム式(E3系)は風切音が大きく、その軽減用にパンタグラフカバーが設置されていましたが、これが結構大きくて長さは5mほどあったとのことです。

二階建て車両のE4系は構造上、屋根上に機器搭載用のスペースが少ないので、E3系用のパンタグラフを搭載するができなかったそうです。

下記のサイトをご覧下さい。

上越新幹線「E4系」、なぜ引退?“二階建て車両”の難点と利点 消える菱形パンタグラフ
https://biz-journal.jp/2021/07/post_236962_3.html
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