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ペキニーズとシーズーのミックスのペキシーズーは健康ですか?
ミックスになると健康になるタイプとどちらの欠点も受け継いで弱くなると聞きました

A 回答 (1件)

健康であるかどうかは一部を除いて犬種で決まるのではなく、その犬が持つ遺伝情報で決まります。




説明に入る前に言っておきますが、「ミックス」とは「雑種」を英語に言い換えただけです。何代目だろうがミックスは雑種です。
巷で「ミックス」として売られている犬達(純血種Ax純血種Bの雑種)の正式名称は「F1雑種」ですが、言葉の意味的には「ハーフ犬」でもいいです。
色々混ざっている真の雑種と同列で語らないためにあえて別々の名称を使う事をご了承下さい。

では本題:

「F1雑種は純血種よりも健康」というのはいわゆる「雑種強勢」のことですね。

「F1雑種は純血種よりも健康」は嘘ではないですが事実ではありません。
『雑種強勢』とはF1のような一代だけではなく、数代に渡って多用な遺伝子プールが出来上がることによって病気になる確率が下がる現象のことです。
キーワードは「多様」です。
F1雑種は純血種Aと純血種Bの二つの犬種による遺伝子プールが出来上がりますが、たった一代では遺伝の仕組み的にはまだ遺伝性疾患を発生する確率は純血種よりは低くなったとはいえ高いです。そのF1を犬種Cに掛け合わせれば三つの、そのF2を犬種Dに掛け合わせれば四つの、を繰り返せば繰り返す程多様な遺伝子を引き継ぐ可能性が広がるのです。だから典型的な完全な雑種な野良犬は病気になりにくい個体が非常に多いのです。
大雑把に言うと該当遺伝子が二つ組み合わさることによって遺伝性疾患が発生するため、同じ遺伝子が被らないようにすればいいのです。

しかし日本で流行っているF1雑種達を御覧下さい。ただやみくもにランダムに掛け合わせているのではなく、意図的に人気犬種Aと人気犬種Bを掛け合わせています。日本で人気な犬種は同じ遺伝性疾患になりやすいです。これではますます雑種強勢にはなりません!
パテラになりやすい犬種A x パテラになりやすい犬種B = パテラになりやすいF1雑種
意味無いっちゅーねん!!
それどころか健康にとって悪影響になる特徴の犬同士を掛け合わせて二つのハンデを背負って生まれる可哀想なF1雑種も結構います。本当かどうかはわからないのですが、私が聞いた話によると外国のどこかではチワワxダックスフンドの掛け合わせは倫理に反するため禁止なのだそうです。チワワの貧弱な骨格で胴長短足に生まれてしまったらヘルニア等による半身不随になる危険性があるからです。
悪影響同士の掛け合わせでなかったとしても、例えば片方が短頭種A(鼻ペチャ犬)でもう片方は普通のマズルの犬種Bだった場合、生まれてくる子犬達は遺伝学的に高確率で親犬種Aより少し緩和された鼻ペチャ犬になります。これだとマズルの潰れ具合が犬種Aより改善されたことになるため一見良い結果に思えるでしょうが、逆に犬種Bは問題の無いマズルから問題がある可能性あるいは問題のあるマズルになってしまったことも事実です。犬種Aは改善され、犬種Bは改悪されたということ。本当のブリーダーの目的は犬種の維持と向上です。犬種Bを改悪したことはこれに反しています!マズルが短いということは呼吸による体温調節(※犬は汗をほぼかかないので呼吸によって上昇した体温を下げます。非常に効率の悪い方法です)がしにくいので熱中症で死ぬリスクが高いことを意味していますし、マズルの潰れ具合によっては少し動いただけで暑くなったり正常な呼吸が出来なくなったりと、生きているだけで苦しいという福祉に反した身体的特徴です。百歩譲って既に存在している純血種は仕方ないとしても(※個人的には短頭種は一部のヨーロッパの国みたいにマズルの長さを品種改良で長くする努力をして欲しいです)、選択肢のあるF1雑種にはそのようなハンデを背負わせることは許してはいけないと私は強く思います。


ではペキxシーズーのことですが、「健康」とは言えない掛け合わせです。
上記で説明した通り短頭種である時点で正常な呼吸が出来ないからです。ペキニーズもシー・ズーも両方とも短頭種です。
しかも短頭種は呼吸問題だけではなく皮膚疾患や眼疾患が他の犬種よりも多く、ますます「健康」とは言えません。

なので健康な犬が欲しいのであれば短頭種は避けましょう。
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