①「象は鼻が長い」②「象の鼻が長い」③「象の鼻は長い」の差異には何か差異があるでしょうか?
ある人が
①「象は鼻が長い」
象という特殊な種の認識であり、象という種は鼻が長い。
②「象の鼻が長い」の解釈
個別の象という対象の認識であり、ある象の鼻が長い。
という違いがあると主張していました。
そこで、個別の象を指差しながら、①「象は鼻が長い」と言えるのか、その人に確認したら、言えると回答されました。
しかし、そうすると、①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の認識だという上記の主張とは矛盾します。
上記意見との関連性を問わず、お考えをお聞かせ下さい。
No.39
- 回答日時:
No.31 のお礼に応えて
>>家で子供に象がどのような動物か説明しながら「象は鼻が長い」と言った場合、物理的な象がいないのだから、そこから「個別の象」の認識など生まれるはずがありません。対象の明白な差異を無視するのは無理筋です。
ははは!
ここでも概念としての認識と実体を同一視した幼稚な馬鹿話が恥ずかしげも無く、しつこく繰り返されていますね!
言語は眼前に存在しない想像も過去の認識も区別することなく、全て概念として認識し表現します。何十億年前の宇宙から未来の宇宙までを言語は表現し、聞き手に伝える事ができます。
それぞれが現実の実体として存在するなどという途方も無い観念論を披歴し恥ずかしくありませんか?
■
>言語は眼前に存在しない想像も過去の認識も区別することなく、全て概念として認識し表現します。
だとすると、「個別の象」の認識があると言っていた説明は破綻してますけど。
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の部位である鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊(種の)な鼻」の属性の認識の表現。
家で子供に象がどのような動物か説明しながら「象は鼻が長い」と言った場合には、象の普遍的概念を想像し、それを認識しながら表現していることを理解できてます?
「個別の象」の認識がどこから生まれると考えているのか、ちゃんとご説明下さい。
No.38
- 回答日時:
No.32 のお礼に応えて
>>三浦はソシュールをまったく理解できてないと再認識する記述です。突っ込みまくりたいですが、この質問からは離れてしまいますのでやめておきます。なお、繰り返しになりますが、『一般言語学講義』を一読されたほうがよいと思います。
ははは!
概念と実体の区別もできていない幼稚な理解、発想の方に言われたくありません。
三浦もあの世で苦笑し、苦虫を噛みしめていることでしょう。
『一般言語学講義』は種々の版を読み、最近発見された手稿にも目を通し、その研究書の報告会にも出席し、席上、著者にも直接質問し現在の学会のレベルも理解した上での発言ですので、誤解なきよう!
■
ソシュールのランガージュ・ラング・パロールを、三浦が完全に誤解していることは辞書のソースも付けて既に示しました。
>中学生レベルの辞典しか示さずにあれこれ述べている貴方のソースは一体何なのですか?
などとおっしゃってましたが、辞書を示されてそのようなことを言うのは…。ソシュールを実際に読めば、どちらの記述が正しい理解かは一目瞭然ですし。
また、引用された部分も、ソシュールの「記号」をまったく理解できていないことが明白です。
いずれにせよ、この質問とは関係ありませんので、同様の投稿は他に立てて頂きたいですし、ここに書かれても無視します。
No.37
- 回答日時:
No.29 のお礼に応えて
>>物理的に存在し、目で見える「個体の象」と、物理的ではない「象という種」は対象として異なります。
あなた自身が、「象という特殊な種」と「個別の象」を区別してますけど。
せっかく概念の相違を論じた文献を引用しておきましたが全く理解できていませんね。この点が全く理解できていないということです。
物理的に存在し、目で見える「個体の象」と、物理的ではない「象という種」は対象として異なります。
これは当たり前です。
ここで問題にしているのは文に表現された認識としての概念であり対象そのものではないと以前から何度も指摘していますが全く理解できていないということです。対象として異なるのは概念であり、実体ではありません。
ひょっとしてあなたの頭の中に実体としての象が存在しているのですか。
(@_@;)
あなたは、概念自体を客体そのものとしてしか理解できない中学生並みの粗雑な理解を提示しています。
概念とは対象の普遍性の抽象であり、現実にポカンと存在しているのではありません。それを、あなたは実体視し異なる概念には異なる実体が対応するという幼稚な理解を最初から延々と繰り返しているということです。
概念、抽象ということが全く理解できていませんが!
■
No.29では
対象はどちらも「象」だと言いながら、
>何度も指摘しているように挙げらた状況は象を対象としており、それに対する認識の表現ということで、どれも正しい表現です。
「個体の象」と「象という種」は対象として異なるのは当たり前と言われましても…。
>物理的に存在し、目で見える「個体の象」と、物理的ではない「象という種」は対象として異なります。
>これは当たり前です。
「個体の象」と「象という種」は対象として異なるということは指摘した通りであり、それに同意頂けたのはほっとしましたが。
No.36
- 回答日時:
ちょぼさんおはようございます。
野田尚史『「カキ料理は広島が本場だ」構文について』https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001337699882496がよかったです。P.61に「②「彼女は料理が得意だ」への方向」とありました。だで終わる文の述語が名詞か形容動詞です。名詞の場合です。彼女が犯人だ。です。形容動詞の場合です。彼女が綺麗だ。です。『「が」と「は」の違いについてーその2 野田尚史①』https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11260134.htmlさん紹介の『「は」と「が」の使い分け』https://yousei.arc-academy.net/manbow/index.php/ …さんがよかったです。『提示文の解説依頼について』のNo.17https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13229138.html#an110 …さんが面白かったです。
No.35
- 回答日時:
#30です。
>田中さんが当直だ。
:
これは指定文です。(同定文とも言う)
>当直は田中さんだ。
と等価である。
:
おっしゃるとおりで、これは倒置指定文です。
>しかし、鈴木さんも当直である場合、
当直は田中さんだ。
とは言えない。
:
田中さんが当直だ。
という指定文が間違いだから、こうした倒置指定文もできません。
>チューリップの花がきれい。
については、きれいなものは他にも色々あるのだから、
きれいなものはチューリップの花だ。
とは言えません。
:
そうですね。
チューリップの花がきれい。
は指定文ではないので、倒置指定文もできない。
>②「象の鼻が長い」も同様です。例文と倒置が合っていないように思います。
:
これも指定文ではない(総記または中立叙述)ので、倒置指定文もできません。
①と③は措定文です。
No.34
- 回答日時:
>>質問と関係ない話題は書き込むのは控えて頂きたいというのは別の話です。
当然関係があるから提示しているのであって、受け手の理解力の問題だと判断していますが?
■
No.32
- 回答日時:
No.26 に関連し、不可知論というのはソシュールが『一般言語学講義』で、
「それだけを取ってみると、思考内容というのは、星雲のようなものだ。そこには何一つ輪郭の確かなものは無い。あらかじめ定立された観念はない。言語の出現以前には、判然としたものは何一つないのだ。」
と言っています。つまり、
ソシュールは思想を「不定形のかたまり」にしてしまったから、この学派の学者の発想では音声言語で表現されている概念も、langueの一面である非個性的な概念が思想と結合することによって具体化され個性的になったものと解釈されている。だが実際には言語規範の概念と、現実の世界から思想として形成された概念と、概念が二種類存在しているのであって、言語で表現される概念は前者のそれではなく後者のそれなのである。前者の概念は、後者の概念を表現するための言語規範を選択し聴覚表象を決定する契機として役立つだけであって、前者の概念が具体化されるわけでもなく表現されるわけでもない。概念が超感性的であることは、この二種の区別と連関を理解することを妨げて来た。言語規範の概念は、ソシュールもいうように聴覚表象と最初から不可分に連結されている。連結されなければ規範が成立しない。これに対して、表現のとき対象の認識として成立した概念は、概念が成立した後に聴覚表象が連結され、現実の音声の種類の側面にこの概念が固定されて表現が完了するのである。(三浦つとむ『言語学と記号学』勁草書房)
ということです。
この辺はどのようにお考えですか?
■
三浦はソシュールをまったく理解できてないと再認識する記述です。突っ込みまくりたいですが、この質問からは離れてしまいますのでやめておきます。
なお、繰り返しになりますが、『一般言語学講義』を一読されたほうがよいと思います。
No.31
- 回答日時:
No.26 のお礼に応えて
>>であれば、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の部位である鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊(種の)な鼻」の属性の認識の表現。
の記述が不十分です。あなたが書いた「個別の象の部位」や「特殊(種の)な鼻」という記述を踏まえればそのように解釈されます。
No.29 で回答の通り対象の構造の認識が欠けているあなたの理解力の問題だということです。
まずは、対象と認識の関係を正しく理解できないと当方の主張を正しく理解できませんと何度も指摘していますが?
そして言語表現の持つ矛盾の構造の理解が必要で、これについても何度もソース、文献を提示している通りです。
これについても誤りがあるというのであれば、具体的なソース、文献を提示下さい。誤りがあれば、訂正の必要があります。
以前から指摘の通り、不可知論に基づくソシュール言語論では対象を不可知としており、対象自体の構造など論じようがなく、その反映としての認識など捉えようが無いとうことです。
このパラダイムの誤りをしっかり理解することが先ず第一です。
そうでないと云うのであれば、どうなのかをキチンと提起、提示して下さい。■
家で子供に象がどのような動物か説明しながら「象は鼻が長い」と言った場合、物理的な象がいないのだから、そこから「個別の象」の認識など生まれるはずがありません。対象の明白な差異を無視するのは無理筋です。
No.30
- 回答日時:
#23です。
「チューリップの花がきれい」
>ただ、総記であるか、中立叙述であるかは、単独の文として不自然であるかとは関係ないように思えるのですが。
:
いちいちご尤もだと思います。
当初、わかりやすくするために総記の例を挙げたわけですが、「きれい」について言いたい、という認識である点では中立叙述も同様です。
《チューリップの花について述べているわけでも、「きれい」について述べているわけでもない。》は明らかに矛盾しておりお詫びして以下のように説明を訂正いたします。
総記の場合は、
今話題となっている「きれい(であること)」について、「それは一体何の花なのか?」という件について取り上げて特定してみるなら、それはチューリップの花だ。
という意図になります。
「チューリップの花」は強烈な自己主張を伴なう主格補語として「きれい」という述語を連用修飾している。
中立叙述の場合も「きれい」であることについて述べている点に変わりはないのだが、チューリップの花以外を除外する意識が働いているわけではないため【結果的に】(それは何かと言えば)のようにチューリップの花を取り立てる構図にはならない。
「そのシチュエーションで求められている答えを(抜き出して)提示する」という排他の意図は全くないため、「きれい」の主格として [ 慎ましく ] 指定されているわけです。
当初《「きれい」について述べているわけでもない》と述べたのは、こうした意図だったのですが、さすがに、これは無理筋。
弁解の最たるものですな。いやお恥ずかしい。
鋭い切込みで満身創痍ですが、首の皮一枚ぐらいはつながっておるでしょうか?(笑)
ということで本筋に戻りますと、
②「象の鼻が長い」
これが、
《「長い(もの)」について、(それは)「象の鼻だ」と言っている文》であるのは、「が」という格助詞が、「長い(もの)」という述部について、その主格を指定することで「象の鼻が」という主格補語を求める用法を持つからだ。
ということになりましょうか。
田中さんが当直だ。
において、他に当直がいない場合、
当直は田中さんだ。
と等価である。しかし、鈴木さんも当直である場合、
当直は田中さんだ。
とは言えない。そのような説明で出てくるような話だと思います。
チューリップの花がきれい。
については、きれいなものは他にも色々あるのだから、
きれいなものはチューリップの花だ。
とは言えません。②「象の鼻が長い」も同様です。例文と倒置が合っていないように思います。
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象という特殊な種を指して
①「象は鼻が長い」
個別の象という対象を指して
①「象は鼻が長い」
と、異なる状況に利用できると、あなたは認めました。
したがって、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の認識。
②「象の鼻が長い」は個別の象という対象の認識。
という差異があるとの主張は成り立ちません。
個別の象という対象を指して①「象は鼻が長い」と言うとき、個別の象という対象の認識がありますので、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の認識。
①「象は鼻が長い」は個別の象という対象の認識。
②「象の鼻が長い」は個別の象という対象の認識。
が可能だとなり、差がなくなります。
(②「象の鼻が長い」は象という特殊な種の認識。
が可能であるかあなたは明言されていないので、この点は不明ですが。この点に関してはご回答頂ければ。)
動物園である象を見ながら、個別の象という対象の認識をもって「象は鼻が長い」。
家で子供に象がどのような動物か説明しながら、象という特殊な種の認識をもって「象は鼻が長い」。
この2つは状況も認識も異なります。そのどちらにも「象は鼻が長い」と言えるとあなたは認めました。
そのことは理解した上で投稿して下さい。
三浦の『日本語の文法』には、
今日は遅刻した。
月は東に日は西に。
などを例に出し、この種の「は」は特殊判断のときに使われる、と述べています。さらに続いて、
象の鼻が長い。
は
キリンの首が長い。
というような観念的な前提が存在するわけである、と述べています。このような前提の妥当性は疑問がありますが。
三浦の「は」の特殊性はこのような特殊判断として理解すべきであって、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の部位である鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊(種の)な鼻」の属性の認識の表現。
のような「象という特殊な種」ではないでしょう。
三浦の『日本語はどういう言語か』には
一台のテレビを指して、
これは最新型です。
と言うのも特殊性を扱った「は」だと書かれています。「これ」は個別のテレビを指していますので、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の部位である鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊(種の)な鼻」の属性の認識の表現。
のような「象という特殊な種」に限定されるという解釈が誤りである事をはっきりしてしています。
長くなってしまったので要約します。
「が」は個別で、④「は」は特殊だという主張の論理的欠陥が明確になりました。
<ツチノコ説>
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の(部位である)鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊な(種の)鼻」の属性の認識の表現。
④「このテレビは最新型です。」は「このテレビ」というテレビの特殊性の側面に対する属性認識の表現。
<致命的誤謬>
②「が」と④「は」で同じ説明をしてしまってます。
②「象の鼻が長い」は個別の象の(部位である)鼻の属性の認識の表現。
④「このテレビは最新型です。」は「このテレビ」というテレビの特殊性の側面に対する属性認識の表現。
・個別性
「あの象」
「このテレビ」
「このテレビ」の認識があるのだから、個別性を認識しています。個別性の認識なしに「このテレビ」の認識など不可能。
・特殊性
「鼻が長い」
「新製品」
「鼻が長い」のは象の特徴。実際に、三浦はキリンは「首が長い」ことを対比しています。「新製品」は特殊なのに、「鼻が長い」は特殊じゃないとか子供の言い訳レベル。
これに反論するには②と④のどちらかにしか当て嵌まらない何らかの差異を示すしかありません。ところが、返されたものは、どれもどちらにも該当する内容だから論理的に無意味。
以下の記述を見れば明らかなように、「は」の特殊性とは「特殊な種」であり、「が」の個別性とは「個別の物」であるというのが主張でした。
<ツチノコ説>
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の(部位である)鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊な(種の)鼻」の属性の認識の表現。
④「このテレビは最新型です。」は「このテレビ」というテレビの特殊性の側面に対する属性認識の表現。
しかし、④において、う「個別の物」としてのテレビの属性でしかない「最新型」を特殊性として認めた時点で、ツチノコ説は完全に破綻したのです。「最新型」は「特殊な種」ではありませんから。
そこが三浦とツチノコ説の差異であり、ツチノコ説の明白な誤謬でもあります。
経緯を正確に書くと、当初のツチノコ説は、
①「象は鼻が長い」は象という特殊な種の一部である個別の鼻の属性の認識の表現です
②「象の鼻が長い」は個別の象の(部位である)鼻の属性の認識の表現。
③「象の鼻は長い」は犬や馬の鼻ではなく「象の鼻」という「特殊な(種の)鼻」の属性の認識の表現。
と主張しており、「は」の特殊性は「特殊な種」の認識に対応していて、「が」の個別性は「個別の物」の認識に対応していました。
ところが、三浦の『日本語はどういう言語か』に
これは最新型です。
が例として載っていることを指摘された結果、
④「このテレビは最新型です。」は「このテレビ」というテレビの特殊性の側面に対する属性認識の表現。
と方針変更に追い込まれました。しかし、その結果、②「が」と④「は」で同じ説明をしてしまうという既述の致命的誤謬が生じたのです。