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父親が外国人、母親が日本人で子供が日本国籍を取得した場合、その子供は真の日本人と言えるのでしょうか?…
「日本国籍がある人」であって日本人では無いと思うのですが、、

A 回答 (1件)

日本人と日本国籍の質問が消えてしまいましたが、内容としては同じなので、そこを含めて回答します。



いわゆるハーフは日本人です。というより「日本人として生きる気があるなら日本人」です。

「日本人」に限らず、〇〇人と〇〇国籍者というのは世界的に見れば「違う」というのが普通です。
 なぜそうなるかというと、〇〇人は民族を表し、〇〇国籍は所属する国家を表すからです。

なので、たとえば中国では中国国籍だけどチベット人(チベット文化を継承する人)・ウイグル人(ウイグル文化を継承する人)などがいて、民族と国籍が一致しているとはいえず、チベット民族やウイグル民族は「中国と同じ国籍は嫌だ、自分達の民族国家が欲しい」と訴えているので、中国共産党政府から弾圧を受けています。

こういう例は世界中にたくさんあって、ウクライナ戦争の問題点の一つに「ウクライナ東部に住むロシア系住民の帰属国家問題」などがあります。

だから「〇〇人と○○国籍は同じではない」というはわりと世界標準の考え方で、逆に「その土地に長い間住む原住民がほぼいない」とされる移民国家では「どのような民族の出身でも平等に〇〇人(○○国籍者)になれる」という理想を掲げています。

このような理想を掲げている一番有名な国がアメリカ合衆国であり、国家的には「星条旗に忠誠を誓った人は全員アメリカ人」なのです。だからアメリカではなにかというと、すぐに星条旗を掲げて祝うのです。

さて、では日本はどうでしょうか?
 日本は日本人の国家であることは間違いない、のですが、ちょっと補足が必要になります。それは「日本人とは様々な出自を持つ異民族が朝廷を中心に融合した民族である」ということです。

なぜ日本には様々な神社があるのか?これは「日本が統一される前の様々な民族が信仰した様々な神々が今でも残っているから」です。
 日本人は2000年近い融和の時間があったので非常によく似ているし、文化的にも割と均一ですが、それでも「各地の特徴」はあり、それが「元々日本は多民族国家だった」ということが分かるわけです。

でも日本は朝廷が「すべての神々を受け入れて、みんなで仲良くし一つの国になろう」と国家統一を図ったので、2000年かけて「日本人」という民族が誕生したのです。

なので、世界的に珍しく、日本人と日本国籍は原則的には同じです。これは世界的にみて極めて珍しいです。ただ、これは近代的な「国籍」という概念以前の話でもあるわけです。

現代の国家感では「異民族や異人種の人物でも、その国に忠誠を誓うなら〇〇人」であるとされます。移民を受け入れている国はすべてそのような手続きができるようになっており、日本も外国からの移民を受け入れています。
 
ただ日本の場合「日本に忠誠を誓うなら、元の国籍を捨ててください」となっています。つまり「他の国籍を捨てたなら日本人でもありますよ」ということなのです。

ハーフの場合、日本の法律で22歳まで親から受け継ぐ国籍を保持できます。なので22歳で日本国籍を取得したなら「真の日本人」でいいわけです。
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