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私が生まれた年(1990年12月生まれ)で発売された国語辞書

と、

現在(2023年)で発売されている国語辞書の

言葉はどう変わったのか?


私が一桁年齢(1990年代)のころは「でも秀」「フーテン」「ガールハント」「オバタリアン」「アベック」など祖父祖母の言葉でよく耳にしましたが、現在ではあまり聞かなくなりました。

A 回答 (2件)

毎年生まれる新語や流行語は多数あって、年末には新語・流行語大賞が発表されたりしますが、辞書に載るまでもなく消えてしまうものが大半です。



「現代用語の基礎知識」選
ユーキャン 新語・流行語大賞
https://www.jiyu.co.jp/singo/

上記サイトで、第1回 1984年~第39回 2022年 の受賞語が確認できます。

目に付いた語を一つ。
第3回 1986年 新語部門・銀賞「激辛」 … グルメブームのはしりです。

新語を積極的に取り入れることで知られる『三省堂国語辞典』(三国)は、
2008年の第6版で「激辛」を〔俗〕として新たに載せています。
2022年の最新第8版でも〔俗〕のままですが、〔一九六八年に広まったことば〕という注釈が追加されています。2014年の第7版は注釈なし。

同じ三省堂の『新明解国語辞典』(新明解)は、『三国』より早い1997年の第5版で「激辛」を〔俗〕として新たに載せています。
〔俗〕の記号は2012年の第7版・2020年の第8版では消えています。俗語とは言えなくなったとの判断でしょう。

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「アベック」については、『三国』の最新第8版にも載っています。
2014年の第7版から、〔古風〕という注記が付いています。

『新明解』の最新第8版にも「アベック」は載っていますが、「古風」といった注記はありません。過去の『新明解』では「老人語」などという注記がよく使われていましたが、それもありません。

今では男女のペアをいう「アベック」は、異性も同性も「カップル」に取って代わられていますね。野球の「アベックホームラン」「アベック弾」は、今でもたまに見かけます。

三省堂国語辞典(第4版以降所有)
 1960年12月10日 初版
 1974年1月1日 第2版
 1982年2月1日 第3版
 1992年2月10日 第4版
 2001年3月1日 第5版
 2008年1月10日 第6版
 2014年1月10日 第7版
 2022年1月10日 第8版

新明解国語辞典(全部所有)
 1972年1月24日 初版  
 1974年11月10日 第2版
 1981年2月1日 第3版
 1989年11月10日 第4版
 1997年11月3日 第5版
 2005年1月10日 第6版
 2012年1月10日 第7版
 2020年11月20日 第8版

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一般的に国語辞典の改版時は、新たに追加する語・削除する語・語釈を変更する語など、大掛かりな見直しが行われます。
見出し語数が5~8万語程度の小型国語辞典は、新しい言葉の採用に応じて使われなくなった言葉を削除して見出し語数を絞ります(それでも次第に増えますが)。

新版の帯や広告には「全面改訂、○○○語を追加」などと大書されますが、ひっそり消えた語が注目されることはほとんどありません。
そんな中で、『三省堂国語辞典』とその前身である戦前の『明解國語辞典』を含め、辞書から消えた言葉を集めた本が出て話題になっています。
帯に
 「辞書が削除した昭和平成のことばたち
  80年にわたる9回の改定で削除された1,000語」
とあります。
現在も一部で使われている語が含まれていますが、世間一般でほとんど使われなくなって語は削除せざるを得ないということです。残念ですが。

『三省堂国語辞典から 消えたことば辞典』
(見坊行徳・三省堂編修所 編著、三省堂、2023年4月15日 第1刷)
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd3 …

『三省堂国語辞典から 消えたことば辞典』出版記念対談
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/ki …

見出し語数50万語の大型国語辞典『日本国語大辞典』は、第2版で用例の初出年を記載しています(用例の初出年は大型辞典の必須項目)。
しかし、古語や死語化した語については、いつごろ使われなくなったかは分かりません。年代を特定しようがないからでしょう。

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参考までに、こんな新刊本もあります。けっこうおもしろい。
(目次を含めて9ページほど試し読みできます)
  ↓
『変わる日本語、それでも変わらない日本語』
(塩田雄大 著、世界文化社、2023年4月5日 初版第1刷)
https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/23206.html

著者はNHK放送文化研究所主任研究員、日本新聞協会 用語懇談会の放送分科会委員です。
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誤記訂正


>2022年の最新第8版でも〔俗〕のままですが、
×〔一九六八年に広まったことば〕という注釈が追加されています。
   ↓
○〔一九八六年に広まったことば〕という注釈が追加されています。

ちなみに、
「激辛」は1986年の新語・流行語大賞の銀賞ですが、
同年の金賞は「究極」(雁屋哲さん)です。
言わずと知れたマンガ『美味しんぼ』の作者。
新語ではないが “グルメブーム” の火付け役となった言葉という認定です。

今では色々な食べ物が「激辛」を競っています。
トウガラシの辛さは「味覚」ではなく「痛覚+温感」のはずですが。
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