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原子力発電 汚染水のトリチウムの処理方法 融点の違いを利用して除去する技術はあるが コストが合うかどうか が課題というニュースを読みました

ジャーナリストの 須田が述べたものです

もう少し 解説 くださると助かります

A 回答 (2件)

>融点の違いを利用して除去する技術はある



トリチウムとは「三重水素」のことであり、
・通常の水素(H)の原子核が陽子1個(中性子なし)
であるのに対して、
・二重水素(デューテリウム:D):原子核が「陽子1個 + 中性子1個」
・三重水素(トリチウム:T):原子核が「陽子1個 + 中性子2個」
という違いがあります。

軌道電子はいずれも「1個」なので、外から見た化学的な性質は全く同一であり区別がつきません。
区別がつかないということは、「分離、分割」もできないということです。

ただし、原子核の「質量」が異なることから、温度に対する原子・分子の「運動エネルギー」が異なることになり、液体・固体に相転移する温度がわずかに異なるようです。

通常の水(H2O)の融点:0℃
重水(D2O)の融点:3.81℃
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%B0%B4
トリチウム水(T2O)の融点:9℃
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA …

資料によって温度に差があるのは、
「水分子 H2O の2個のHの両方がトリチウムに置き換わったもの:T2O」
「水分子 H2O の2個のHのうちの一方だけがトリチウムに置き換わったもの:THO」
の違いなのかと思います。
(現実には、トリチウム水の中ではトリチウムの存在比率は非常に小さいので、「THO」の形で存在するものがほとんどと思われる)

ということは、例えばトリチウム水の混じった水を「約4℃」に保てば、
・ふつうの水(H2O)やきわめてわずかの重水(D2O あるいは DHO)」は凝固しない(液体である)
・トリチウム水(T2O)は凝固する(固体 = 氷になる)
という状況を作れることになります。
ただし、現実に「氷」として姿を現すには、「結晶」の形を形成する必要があります。(そうなってくれなければ「液体」の水から分離できない)
「mol 質量」という考え方から分かるように、たとえば「トリチウム水の氷:22 mg (= 10^(-3) mol)」を形成するためには、
 6 × 10^20 個    ①
のトリチウム水分子が必要です。

福島の汚染水は、1リットル中にトリチウムを約 80万ベクレル含むそうですが、これから逆算するとトリチウムの原子数は、1リットル中に
 約 4 × 10^14 個   ②
ということになります。
①と②には 10^6 の差がありますから、「ミリグラム」オーダーの「トリチウム水の氷」を作るためには、「1辺10m立方の水槽」分のトリチウム水を均一に「約4℃」に保たなくてはいけません。しかも、その中のトリチウム水の氷を「1か所に集中して結晶にする」必要があります。それでできる「トリチウム氷」が約 20mg・・・。
多分、現実問題として「無理」でしょうね。

そういったレベルの話かと思います。


「原理的にはできる」ことであっても、「実際の量、大きさ」を考えたら「ほとんど無理」ということはたくさんあります。
「核融合」なんかも、それに近いんですけどね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます
現実的ではなさそうですね

海水の中のマイクロ プラスチックの存在 やそれを食べた 魚介類を人間が食べることの確率の方が高いのかな

お礼日時:2023/08/21 22:19

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsir/2016/ …

この話?まあ、努力の割に分離される量がごくわずかで、現実的な手法ではないということかな??
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

お礼日時:2023/08/21 22:15

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