A 回答 (12件中11~12件)
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No.2
- 回答日時:
裁判と言っても犯人の特定断罪では無く報復が目的だから。
A級戦犯と違い直接の加害者ですから簡単に重罪に出来ます。
適当な証人がアイツだと言えば有罪です。
もっとも起訴された人数が6千人弱だから率から行けばA級より少ないとも言えますね。
この回答へのお礼
お礼日時:2023/09/05 17:17
回答ありがとうございます。
確かに報復の意味合いが強いと思いますが、ナチス戦犯と比較した時、多すぎるように思います。
割合から言えば少ないと言えますが、絶対数が7人と900人ですから、100倍以上の人々が死刑になったという感覚が正しいような・・・。
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これまでの11の回答の中に、私が欲しかった答えのひとかけらもなかったため、面倒だとは思ったのですが、暇だったのでネット検索して答えを探してみました。
まずは、各国裁判での対象者数と死刑者数です。
裁判国、件数、人員、死刑
アメリカ、456、1453、143
イギリス、330、978、223
オーストラリア、294、949、153
オランダ、448、1038、236
フランス、39、230、26(欠席裁判37を除く)
フィリピン、72、169、17
中国、605、883、149
イギリス、オランダによる裁判の死刑者数が多い。これは戦争初期の敗戦による捕虜になった人々に対する虐待を追及された結果、と推定しました。
なお、中国の日本に対する恨みは大きいと思ったので、死刑者数が少なかったことは、大きな驚きでした。
出典:豊田隈雄「戦争裁判余禄」(泰生社 1986年)342頁
続いて私の疑問を代弁してくれるような記事がネットにありましたので紹介します。
引用元は失念しました。
A級戦犯については、元首相の東條英機をはじめ日本の指導者の立場であった人たちが罪に問われたため、よく知られていると思う。裁判資料も残され、研究している人たちも多く検証もされている。
一方でBC級戦犯については、一部の研究者やジャーナリストが発信しているが、その数はA級戦犯に比べて圧倒的に少ない。920人もの命が奪われているにも関わらず、情報がないのだ。裁判記録はそれぞれ裁いた国に持ち帰られ、日本にはない。戦犯に問われることを恐れて軍が所有していた多くの文書が燃やされ、戦犯に問われた事件についても分からない。釈放され故郷に戻ることができた元戦犯の人たちも、多くが口を固く閉ざした。 戦後70年以上が過ぎても、BC級戦犯については、語られていないことが多く残されている。
次は、具体的な事例その1
「こういうことはこれからもある」元BC級戦犯が残したもの - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/feature/1153/
冒頭の抜粋です。
BC級戦犯1000人超 捕虜の殺害や虐待で法廷へ 「蛮行、死刑に値す」
敗戦の年、1945年12月19日の読売報知新聞はそんな見出しを掲げ、前日に始まった「横浜裁判第1号」の様子を伝えている。「蛮行」とは、日本軍による捕虜の殺害や虐待を指す。敗戦濃厚だった時期、日本国内の捕虜収容所では、米兵らの首を斬り落とす「処刑」をはじめ、捕虜をいためつける「虐待」が多発していた。
横派の裁判が始まった当時、ほんの数か月前まで「軍」を賛美し、戦争を煽ったメディアは既に大きく方向を変え、戦犯となった元軍人らへのバッシングを強めていた。
〔研究ノート〕 B級戦犯死刑執行関係書類 永田 憲史
の中に最後の言葉一覧として、死刑直前に書かれた25名分のメモがありました。
分類が難しいとは思いますが、私が興味を持った内容を分類してみると、
無罪の主張 3人
上官の命令に従っただけ 4人
捕虜収容所の米軍に感謝 4人
でした。
なお、今から死刑になるというのに、部下4人の懲役30年に対して無罪の訴え、には思わず涙しました。
まとめ(その1)
BC級戦犯はなぜ「忘却」されたのか - 奥村隆 | トイビト (toibito.com) より引用
https://www.toibito.com/toibito/articles/bc%E7%B …
戦前、多くの日本人は軍部の独断を支持し、開戦の報を聞いて歓喜したと言います。その彼/彼女らは、戦争が終わると、この間違った戦争の責任は戦犯にあり、自分たちは被害者であるという態度をとりました。
軍部や政府の指導者だったA級戦犯に比べるとBC級戦犯はずっと身近な存在です。ごく普通の日本人と言っていいでしょう。
まとめ(その2)
BC級戦犯はなぜ「忘却」されたのか - 奥村隆 | トイビト (toibito.com)より引用
軍部や政府の指導者だったA級戦犯に比べるとBC級戦犯はずっと身近な存在です。ごく普通の日本人と言っていいでしょう。それは、もしも同じ立場に置かれたら、私たちも残虐な行為に加わり、戦勝国によって裁かれていたかもしれないということを意味します。にもかかわらず、いや、むしろそうだからこそ、BC級戦犯の存在は戦後「忘却によって遇されて」きたのではないでしょうか。刑死した彼らの多くが自らの死を日本のための「いけにえ」死として受け入れたことを思い出してください。
以上は調べた資料を編集しただけですので、結論はこれからです。
BC級戦犯が死刑になるのは、捕虜状態にある米国軍人を意図的に殺した事案が最も多いだろうと思っていました。なので、1000人近い人々が死刑判決を受けるというのは、米国側の遺族や同胞軍人の報復感情が強く働いたからではないか?と思ったので質問しました。
回答者からその答えは得られず、自分で調べてもその答えは得られませんでした。裁判記録が戦勝国側にあるとはいえ、報復感情がわかるように記載されている公式記録なんてあるわけないので、最初から無理な質問だったのかもしれません。
しかし、調べるうちに、被告側には無罪になるようにもがいたり、それが駄目なら死刑を免れようともがいた人々がそれなりの数いたはずだと気づきましたが、ほとんどは本人の死とともに闇に葬られていると思いました。
以下、余談二つです。
終戦直後の混乱期の中で死刑宣告が1000人近いとなれば、巻き添えをくらって死刑になったり、無実の人が死刑になったりすることは当然あることで、歴史学が過去から学ぶためにあるのであれば、後世の無関係な者がこれらの事例にことさら執着するのは良くないと思います。
そう言う意味で「私は貝になりたい」という映画が、BC級戦犯裁判を矮小化してしまったと感じます。
数少ない具体的な事例を調べる中で、死刑判決後に減刑できなかった事例と減刑できた事例を見つけました。
現在の北見北斗高校の元高校球児 平手嘉一さんは若くして室蘭捕虜収容所の所長になりましたが、1945年8月23日に絞首刑となり、28才の若さで無くなっています。死刑判決後に同窓生が減刑嘆願に奔走しましたが、彼の願いは聞き入れられませんでした。youtubeで「BC級戦犯」と検索すると後ろの方で出てきます。
花岡事件はウィキペディアに詳細に記されています。
戦争末期に花岡川の改修工事のために強制連行された986人の中国人捕虜が労働に従事させられたのですが、劣悪な環境下で死者が増えるばかりのため、一部の人が集団で逃亡します。しかし、全員捉えられてリンチによって100名以上が殺され、残った者はその後も劣悪な環境下で強制労働に従事し、更に死者数が増え最終的に400人以上が死んでいます。
終戦直後にGHQが発見したため発覚しています。首謀者がBC級戦犯裁判にかけられ3名が死刑判決を受けたものの、業界挙げての減刑嘆願により、全員死刑を免れています。
以上です。