ネトウヨは「日本は立憲君主制の民主主義国家だ」と言いますが、いったいそれならば主権者はどっちなんです

Question

ネトウヨは「日本は立憲君主制の民主主義国家だ」と言いますが、いったいそれならば主権者はどっちなんですかね？ちなみに憲法一条には「主権の存する所の国民」とかかれています。

ぐー03 · Accepted Answer

国民では？

phj · Answer

＞主権者はどっちなんですかね？

「日本国憲法においては、主権者は国民」です。
でも君主は天皇です。

質問者様が勘違いしているのは「主権者は絶対的な存在」と思い込んでいるところです。

別に主権者は絶対的な存在ではなく、その社会における相対的な地位にすぎません。

たとえば「絶対君主的な国王」が統治する国家において「君主が絶対なのか？」と言えば《現存するルールではその通り》です。つまり「国王は不可侵の権限である、とその時点の法律で定めている」だけです。

だから革命は後日成立した政府によって正当化されます。革命は《成功して民主政体ができれば、革命は正義》逆に「革命に失敗して絶対王政が続けば革命ではなく国家反逆罪」という判断になるわけです。

したがって、現状の日本の主権者も「日本国憲法に国民主権と書かれているから国民主権」でしかありません。

その上で「日本国民が日本国憲法において君主を象徴的な地位に留め国事行為という元首としての活動をお願いしている」のですから、日本国において君主制と国民主権は並列しえますし、そのような政治体制を一般的に「立憲君主制」と呼びます。

ただ、ここで忘れてはいけないのは「君主はあくまでも自分の意思で憲法に従っているだけ」です。

君主には巨大な権力があり、だから「この法律は拒否したいので、御璽署名しない」とすれば法律発布ができなくなります。

もちろん、その時点で国会や行政府が「いや、そんなことは許さない」とするなら、その時点で内戦であり国民投票なのか軍事的な争いなのか分かりませんが日本国内の政治体制を選択する争いが起きて、いずれ決着します。

ちなみに現在の韓国で起きていることも、君主vs民主政体ではないですが、民主政体同士の事実上の内戦です。

そこらへんの物知りな人 · Answer

>君主性なら君主に主権があり〜
そのような定義はありません。

一概に立憲君主制と言っても、絶対的立憲君主制(絶対君主的立憲君主制)と、象徴的立憲君主制があります。

前者は、質問者様の言うような、君主に一定の主権があるものです。
昔はこの形態が多かったですね。例えばプロイセン時代のドイツ帝国とか、フランスの七月王政とかですね。

んで後者は、現在の日本やイギリスなどの、君主に主権はない(イギリスは明文化はされてないけど)、君主は象徴としての立憲君主制があります。

そもそも、立憲君主制とは、君主制における君主の権力が憲法によって規制されている政体のことを指していて、制限君主制ともいいます。

ちなみにイギリスは君主制で国民に主権はないとおっしゃいましたがそれも誤りで、正確にはイギリスの国の主権は議会に帰属します。
んま、国民は選挙を通じて議会の下院の議員を選ぶので、実質的には国民が主権を間接的に行使していると解釈できますけどね。

tanzou2 · Answer

主権てのは、政治的意思の最終、最高決定権
が何処にあるか、という問題です。

それが君主にあるけど、濫用を阻止する
為に、憲法がある、
というのが立憲君主制です。

民主制てのは、主権は国民にある、という
ことを前提にしていますので
立憲君主制の民主主義国家てのは
確かに矛盾しています。

これについては、学者は
君主といっても、英国や日本の場合
それは形式的なモノに過ぎず
実質的な政治的決定権は無いから
ということで
矛盾していない、と説明します。

まあ、一種の誤魔化しですね。

歴史の連続性を保ちたいので
こうしたロジックを使う訳です。

そこらへんの物知りな人 · Answer

おっしゃる通り、主権は国民にあります。

ただ、立憲君主制の民主主義国家というのは別におかしくない表現です。
イギリスや日本が該当しますね。

日本の場合、立憲君主制の君主は天皇に当たりますが、天皇に主権はありません。

国民では？