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私は芸術を鑑賞するなんて柄じゃないし価値も分からない程無縁な者なんですが、あのもの静かで高貴な雰囲気が好きで一年に一度位はドライブを兼ねて各地の美術館、博物館などに足を運びます。するとそこには学芸員と書かれたネームプレートを胸に、片隅に座っている人を見かけます。時には芸術品を前に色々と説明らしき言葉を発している様子ですが私はなんとなく気まずく(場違い)その場を離れてしまいます。質問なんですが、この「学芸員」なる人はいったいどういう人なんでしょう...?。全く分からないのでどう質問していいか言葉も見つからないのですが、芸術品を前に人に説明出来るのですから、その分野の人とまでは分かりますが、それ以上が分かりません。美術館の職員?、無料奉仕の大学院生?、市の職員?、芸術品の監視?。  いったいどういうお方なんでしょう。教えて下さい。今後の私の行動も変わるかも知れません。宜しくお願いします。

A 回答 (6件)

toyocariさま


改めて登場させていただきました。私の拙い回答を読んでいただきありがとうございました。
説明不足なところも多く申し訳ありませんでした。ご質問に補足させていただく形
で答えられる範囲でありますが書かせていただきます。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
>椅子に座られている人はアルバイト
この方は学芸員を目指している大学院生なんでしょうねぇー? 「コンビニでアルバイト」と同じ感覚で「美術館でアルバイト」と言う人はいないと思いますがどうでしょうか?

・・・実はたまに新聞の求人欄などで展示説明やご案内を含めたアルバイトの募集が
出ていたりもします(かなりレアですが^^;)。いすに腰掛けてお客さんの様子
などをチェックするというお仕事もその中に含まれているようです。もちろんその他に
警備会社の方が見学者の多い展示や、重要文化財が多いときなどはいらしていたりします。
ただし、やはり公募されている場合って少ないですね。公立のもの一つ聞いたこと
あるパターンは教職などされていた方がお辞めになった後(定年あるいは個人的な事情諸々でしょうが)
にお役所経由などで非常勤職員として紹介されるというものです。あと学芸員さんから
出身大学や近隣大学の人がバイト紹介したり、最近だとボランティアさんでこの役割を
果たす場合もあります。デパートの内にあるものだとデパートのパートさんなどが
お仕事の一つとしてやってる場合もあるようです。
今書いたように、実は展示場のフロアーにいる係員さんといってもいろいろなのですよね。
殆ど事務的に見回りなどしたりお客さん誘導などに徹し、作品の詳細などについては
別の窓口で聞いてみてくださいとか、あるいは館内にいる学芸員さんに連絡を
付けて質問に答えるように呼んできたりするというパターンもあります。
また学生のバイトやボランティアさんなどはやはり専門家近くのレベルを持った人
博物館で研修を受けて配置についている場合などは、それ相応に対応できる人が多いのではないでしょうか。


>興味を抱いた博物館にお願いして実習をさせて
個人対博物館との交渉ごとで大学が斡旋すると言うことはないのでしょうか? もし前者であるとしたら実習を受けられず断念という人も出てくるかと思いますが

・・・私の場合は大学を基本的に通しました。実習に出る半年近く前にまず各自
希望の博物館を3つまで書いて大学に出しました。その後学校が学生が希望している
博物館に学生を受け入れてもらえるかを打診してくれて、生徒が希望する中の館で
なんとか取り付けられることになったら大学事務所を通し本人に連絡がありました。その後、大学からの書類として「実習生受け入れ依頼書」のようなものを渡され、私が博物館に持参しました。しかし本人の希望先がいずれも実習生受け入れ不可
だった場合、実習は学芸員資格取得の必須単位となるので、どこかで実習しないと
いけないのです。と、なると大学は学生にもほかに希望はないか聞き出したり、
いよいよなったら卒業生が働いている博物館などに頭下げてお願いして実習施設を
探していました。ただ、ほかの大学の友達は基本的には独力で施設を探させ依頼の
お手紙など書くなどして決定したら大学に申し出るということになっていて、本当に
最後の最後になっても見つからない場合に限り学校が関わったそうです。


>実習生を迎える博物館の方はそれだけ負担が増のも事実
負担が増すとは実習生に対し何らかの報酬が必要なので重荷と言うことでしょうか?無報酬であるなら無料のアルバイトを雇う事になり博物館にとってもプラスかとも思うのですが

・・・学生は授業の一つとして実習に参加しているので教育実習などと同じように
報酬はありません。
実習生を受け入れられない施設の中には、ただでさえ忙しいのに素人の(授業は受けたとはいえ)学生の
面倒を見るまでは手が回らないということで断られるところが多いです。
今ある展示の期間中であっても学芸員は次の企画の準備に追われています。展示の
構成、他の施設から物を借りる場合は折衝、図録やパンフの準備、宣伝活動もあり
ます。また最近では多くの館で学芸講座など見学者向けの勉強会など充実させてい
るのでその準備もあります。さらに展示活動とは別に博物館は持っている物の管理
なども重要です。資料をデータベース化したり修復などするための分析などあります。
もちろんスタッフがそれぞれ分担しているのですがお忙しい方が殆どです。
そのような中で学生が来れば実習生ならばそれなりにスタッフ側もカリキュラムなど
考える必要が出てきますよね。確かに実習生は無償で労働してくれる戦力!の一面
もあります。なので、自分たちもありましたが写真・パネルの整理などお手伝い
する作業も含まれていました。もちろん本来はそういう作業も学芸員の仕事の一環
なので特に問題はないのでしょう^^。


>学芸員さんとは限りません。ボランティアとして展示説明をしている人がいる場合もいますし 学芸員資格がなくても美術品など展示品の説明をしている人もいると言うことでしょうか?

・・・最近は施設と地域社会の密着など重視されているので地域の人がボランティア
として展示説明など行ったりしています。もしかしたらお住まいの地域のお役所が発行する広報など
に募集が出ていることもあるかもしれません。学生から主婦など専門家ではない人
でも参加できるのが殆どだと思います。(学芸員資格なくてもokのところが多いです)。
おおよそ、まず希望者は面接など選考を経て選ばれたら事前研修を受けます。その展示内容に関することはもちろん簡単な救急救命の授業などもあります。その後実
際展示の場に立ちます。施設によっては学芸講座の運営の手伝いなどもしているようです。
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この回答へのお礼

guwappaさん、こんばんわ この度は回答を強要したような形になり申し訳なく思っています。にもかかわらず親切に回答頂き本当に有難う御座います。
部屋の片隅で椅子に座っている人は学芸員を目指す人の時もあれば一般公募のアルバイトさんの時も、しかし専門家なみの知識の持ち主など色々あるんですねぇー。博物館実習、広報などで一般市民を公募し救急救命の授業もある,など等知らない事ばかり。私にとっては全くの別世界の事なんですが何故か興味深く何度も繰り返し々読み返しました。いったい私はどうなったんだろうと思える程でした。でも読み終えて別世界の知識を得た喜びと言うか、なんとなく嬉しさを感じていす。私は北海道在住ですので今までは札幌、函館,旭川、苫小牧、今年8月には帯広美術館で中国展を見て来ました。この次は何処へ行くかは分かりませんが、次回がとても楽しみです(芸術を理解した訳けではないのにチョッと変)。guwappaさんの今後の活躍を祈っています。そしてまたいつかお話が出来ればと思っています。大変お世話様でした。

お礼日時:2001/10/04 22:26

 前の方々が書いていますが、学芸員は国家資格です。

大学で所定の単位を履修して、博物館等で実習を行った上で取得できます。学芸員は主に博物館で働いています。
 ところで、博物館て何をするところか御存じですか。一般的には美術品や骨董品を集めて陳列しているところと思われがちですが、博物館の機能には、収集展示だけでなく、調査・研究、普及活動もあります。たいていの博物館では、毎年、研究の成果を紀報として発表されていますし、市民に対する講座を開催したりしています。
学芸員の方は、これらの活動を企画・実践をするのが本業といえるでしょう。展示室にいて、見張っているだけのようにも見えますが、質問に答えるのも博物館活動の一環なんです。
 ところで、なぜ博物館に学芸員がいるのでしょうか?これは、博物館法に規定された博物館(博物館と名乗れる施設)においては、最低1名以上の学芸員を配置しなければならない(必置資格)と定められているからです。では、学芸員の資格があれば博物館に勤められるかということ、必ずしも勤められません。恐らく、学芸員でとして働いている人の数の数十倍の人が学芸員資格を持っていると思います。
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この回答へのお礼

回答を頂き有難う御座いました。博物館は美術品などを展示する所としか認識していませんでしたが調査・研究、普及活動など色々あるんですねぇー。人目につかない所でもたくさんの仕事がある事初めて知りました。それと博物館法についても初めて耳にする言葉です。勉強になりました。お礼を書くのが遅れました。ゴメンナサイ。どうも有難う御座いました。

お礼日時:2001/10/07 08:13

私は美術大学に通い、学んでいるのはデザインですが、学芸員の資格を得るために、この夏に博物館実習を受けてきました。


その実習には、私を含め10人の学生がいました。
私と同じように美大・芸大の人から文学部歴史学科、日本文学科、そして家政学部の子までいました。

実習の内容は、巻子(巻き物)軸(掛け軸)の扱い方から資料室の管理の仕方と大掃除・・・
これって雑用でしょ?というものが多かった気もしますが、これも学芸員の仕事なんでしょうね。

あと、学芸員の仕事といえば、「展覧会の企画」。
これができて、お客さんに喜んでもらえるのを夢見て
私は学芸員の資格をとることを決めました。
有名絵画なら海外との交渉もあるでしょうし・・・。

そして、広報担当になるとパンフレット作りから、ポスターやCMを作ることもありそうですよ。

ところで知っていますか?
水族館や動物園にも学芸員がいるってこと。

このようにとても視野が広い世界だと思います。
資格をとったからといって、自分の思う仕事になかなか就けない現代ですが、授業を受けて得たものが幾つかありました。
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この回答へのお礼

dararinさん,回答有難う御座いました。水族館や動物園にも学芸員さんが居るとは知りませんでした。勉強になりました。学芸員さんとなって活躍される事祈っています。

お礼日時:2001/10/07 08:15

学芸員資格を持っている者です。

最初に書かれた方もおっしゃるように国家資格の
一つで、国家試験を通って取得できるものではありますが大抵の場合(自分含め)
大学で学芸員資格のための授業を開講しているところでは所定の単位と博物館実習
を取れれば取得できます。私の場合は日本史だったので文学部でしたが、いわゆる
美術館や文学館、人文科学系博物館でも通じる資格なので理系の学部の人でも取得
出来るように設置されている大学もあります。

さて、最初に直接質問された点ですが、「学芸員」と書かれたプレートを付けられた
方々なら職員さんで学芸員としてその展示に関わりを持った人だと思います。
しかし展示室で説明をされている方が皆、学芸員さんとは限りません。ボランティア
として展示説明をしている人がいる場合もいますし(もちろん館で研修は受けてます)
椅子に座られている人はアルバイトの人ということもあります。
なので展示室にいる係員さんがみんな「学芸員」とは限りません。

さて学芸員についでですが・・・・
学芸員のお仕事としては博物館、文学館、美術館など様々な諸施設が舞台になります。
その資料収集、管理、展示、図録の作成など展示に関わる全般からいわゆる経営に
関わる面などにも携わる場合もあります。やはり展示についての知識が豊富である
こと、そしてやはり貴重な資料を扱うのですから、そのような点での知識と経験が
きちんと身に付いているかが重要になります。
なのでたとえばある美術館で学芸員さんの採用があるときも例えば「日本美術で
浮世絵などに詳しい人」などの条件を付けられる場合が殆どです。やはり専門家
としての面が強いので大学院修了の人を求めてくる場合もあります。
処遇の面ではもし自治体のやっている博物館などで採用された場合はその自治体の
公務員と同じとなるのが一般的で、私立の場合はそれぞれの館や母体となってる法人などにより規定があります。

大学の学芸員単位は、美術史、博物館学(展示、資料の扱い方)など座学もあれば
実践練習としてレプリカなどで「巻物の巻き方」などに挑戦したり、また資料情報
の整理と言うことでパソコン実習などもあります。あとやはり社会教育施設でも
ありますので社会教育学などについても学びます。そして一番のメインは博物館
実習です。これは大学で施設など備えているところはそういう場で行ったりもしま
すが、たいだいは自分の専門などに応じて興味を抱いた博物館にお願いして実習を
させていただきます。ただやはり実習生を迎える博物館の方はそれだけ負担が増す
のも事実ですので、毎年受け入れるところは十数人受け入れたりもしてますが不可
のところも多いです^^;。私の場合は日本史の中世史の専門の博物館での実習
でしたが15人ほど参加者がいました。
実習の期間などはだいたい一週間から10日間くらいです。実習の内容はその館
次第なのですが、私の場合は掛け軸の扱い方や、整理途中の重要文化財指定決定
なった古文書の採寸などのお仕事、講演会の準備などやりました。
他のところでやった人の中では実際の展示設営に各自がアイディア出して挑戦した
というのもあれば殆ど講義だけだったという人もいました^^;。

やはりこのご時世、博物館などもいろいろと財政が苦しく、ただでさえ採用は少ない
職業ですが、今はなかなか採用は厳しいです。しかしやはりその分、ただ展示を
やっていれば良いというのは通じず、積極的に見学者を集めたりリピーターを増やす
ために現役の学芸員さんはいろいろ努力されています。利用するこちらからの質問
や意見などにも敏感です。これからも気軽に行かれることをオススメします^^。

この回答への補足

guwappaさんはじめまして、大変詳しく回答を頂き有難う御座います。全く別世界の事では有りますが大変興味深く何度も読み返しました。館の職員、無料奉仕の大学院生など大体の雰囲気で感じていましたが、おおむね感触通りと言っていいでしょうか?でも学芸員が国家資格であると言うことは知りませんでした。

>椅子に座られている人はアルバイト

この方は学芸員を目指している大学院生なんでしょうねぇー? 「コンビニでアルバイト」と同じ感覚で「美術館でアルバイト」と言う人はいないと思いますがどうでしょうか?

>興味を抱いた博物館にお願いして実習をさせて

個人対博物館との交渉ごとで大学が斡旋すると言うことはないのでしょうか? もし前者であるとしたら実習を受けられず断念という人も出てくるかと思いますが

>実習生を迎える博物館の方はそれだけ負担が増のも事実

負担が増すとは実習生に対し何らかの報酬が必要なので重荷と言うことでしょうか?無報酬であるなら無料のアルバイトを雇う事になり博物館にとってもプラスかとも思うのですが

>学芸員さんとは限りません。ボランティアとして展示説明をしている人がいる場合もいますし

学芸員資格がなくても美術品など展示品の説明をしている人もいると言うことでしょうか?

しかし学芸員さんになるまでの大変な努力にもまして、なってからも大変な事、驚きました。ご覧の通り更に疑問も出てきました。時間のある時で結構です。一週間先でも結構ですから更に教えて頂ければ嬉しいのですが。

補足日時:2001/10/02 06:31
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 学芸員は、美術館や博物館で資料の収集、展示、保存などを行う、専門の職員のことです。



 身分は、その施設が都道府県立であれば都道府県の職員ですし、市立であれば市の職員になります。

 学芸員の詳細については、下記URLを参照してください。

参考URL:http://www.shingaku.ne.jp/shikaku/s-220.htm
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この回答へのお礼

hanboさんはじめまして、回答をありがとう御座いました。
芸術分野をこよなく愛する人でなければ出来ない職業ですねぇー。

お礼日時:2001/09/30 00:15

学芸員の友人がいます.地味ですが,広範な知識が要求される仕事で,国家資格です.


「学芸員」で検索すると,いろんな博物館・美術館の学芸員の方のページがヒットします.
いくつか読んでみられると,どんな仕事をしているのかわかってくると思います.

参考URL:http://www.shingaku.ne.jp/shikaku/s-220.htm
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この回答へのお礼

minatouriさん初めまして、回答ありがとう御座いました。学芸員は国家資格なんですねぇー。そしてこんな国家資格も有るんですねぇー。勉強になりました。

お礼日時:2001/09/30 00:12

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