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下記の石は芸術作品と呼べると思いますか?

『ダフネ・ストーンは、お気に入りの展示品をどうしたものか決めかねていた。
この美術館の学芸員として、彼女はヘンリー・ムーアの無題の彫刻作品を、かねてから敬愛していたのだ。

それはムーアの死後、発見されたものだった。

見る者の感覚に訴えてくる輪郭と、幾何学的な均整美とが相まって、その作品には自然の持つ気高さがあらわれていた。

少なくとも、先週までストーンはそう思っていたのだが、実はこれがムーアの作品ではないとわかったのだ。
さらに困ったことに、この作品は人の手で創られたのではなく、風と雨によって形作られたものだった。

ムーアはその石を購入し、手を加えようとしたものの、自然の作品をそれ以上よいものにはできないと判断したのだ。
しかし、それが発見されたとき、誰もがムーアの彫ったものに違いないと思った。

事実がわかってストーンはがくぜんとし、ただちにその「作品」を展示からはずした。
けれどもその事実が判明したことで、石そのものが変わったわけではないし、彼女が魅かれていた特徴は何も損なわれていない。
石の来歴が変わったからといって、なぜ石そのものに対する評価まで変わってしまうのだろう?』

A 回答 (6件)

それはもはや、日本でいうところの「水石(すいせき)」ですね。




(近ごろ酒のせいか、わたしの足の親指のつけねにも、芸術作品が生まれそうな予感が・・・。)
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作者の手によって創られたものでなければ芸術作品とは言えません、自然の造形物なら装飾品としての価値になります。


しかし、その石は事情が異なります、展示から外さなくてもよいと思います、自然が長い年月をかけて作り出した自然の美であり、ムーアの美学的観察眼が、そこにまざまざと表れているのですから、注釈を付けて展示し、また保存すればいいと思います。
著名な作家は死後において、作品の研究は勿論、歴史や人物像も研究されます、その石は単なる自然の造形物でではなく、ムーアの貴重な研究資料となります。
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近現代博物館の展示品には「えっ、これが芸術品?」と思われるようなものが多々あります。

中庭の隅に、冬に備えて薪を積んであるのかと思ったらそれが芸術作品だったこともあります。近現代の美術品恐るべしです。

千葉県大網の「ホキ美術館」は写実絵画限定で素人にも大変分かりやすい作品ばかりが展示されています。
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それはファインアートではない。


自然物はアートの文脈の中にないから。
それを(無加工のままでも)ヘンリー・ムーア自身が作品として取り上げたのであれば、アートです。
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芸術=art、art=人工物とか人の手が加わったもの。



自然に出来た造詣物はnatureです。
芸術とは言いません。

芸術は人間の造詣物を指します。
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芸術家が素材について自分が手を加える必要はないと判断したその結果の作品、で良いんじゃないでしょうか。



さらに、芸術かどうかは実物を見て個々が判断、ですね。
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