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前から疑問に思っていたのですが、神社本庁はなぜ「庁」という字を使っているのでしょうか?

庁という字は行政機関に用いるものだと思うのですが、戦前ならまだしも現在は神社本庁と行政とは何ら関係がないはずなのにどうしてなのかなと、ニュースで神社本庁が話題になるたびに思っていました。

「庁」という字を用いることで、神社本庁側が神社と行政機関がなんらかの関係がある、ということを意図したということなんでしょうか?

知っている方がいましたら教えてください。

A 回答 (1件)

「庁」という文字には「やくしょ」という意味があります。

しかし「やくしょ」といっても、この文字が生まれた時代には、現在のような行政機関という概念は存在しませんよね。
 宗教法人「神社本庁」は、全国約8万社のの神社と包括関係を結んでいます。また仏教各宗派においても、例えば宗教法人「高野山真言宗」とか宗教法人「真言宗智山派」とか、宗教法人「浄土宗」などがあるようにいわゆる、各地の寺院と包括関係を結んでいます。そして包括関係を結ぶことにより、その宗教・宗派内における規則・事務手続き・師弟育成などを執り行う機関も「○○派 宗務庁」「○○宗 宗務本庁」などと呼ばれます。ここでいう「庁」というのは当該の宗教・宗派において取り決められる「規則」に基づき、運営される「やくしょ」なのです。


「庁=行政機関」ではなく「庁>行政機関」でしょう。

 なお、各地の神社・寺院・教会などの宗教施設は、個別個別で宗教法人格を有していますが、前述したような宗教法人○○宗とか宗教法人○○派という、別の宗教法人と包括関係を結ぶことが多いです(このような法人を「包括宗教法人」といいます)。または宗教法人格を有さない宗教施設でも、包括関係を結びます。これは、各地の宗教施設を円滑に運営していくためです。ですから例えば、天台宗の総本山「比叡山延暦寺」も、宗教法人法に基づけば「宗教法人 天台宗」に包括される一寺院です。ただしこれは法律論的な解釈であり、宗教教義上の権威とは関係ありません。
 また、宗教法人「靖国神社」は宗教法人「神社本庁」などの包括宗教法人に属さない、単立の宗教法人です。このような宗教法人も数多く存在します。
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