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インドでは仏教というのは廃れてしまったいるようです。
歴史上いつごろから廃れてしまったのでしょうか?
また廃れるようになった理由は何でしょうか?
諸外国に仏教は広がったので、逆輸入ということはなかったのでしょうか。
現在のヒンズー教徒が仏教を受け入れないのはどうしてでしょう。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

●インドで仏教が廃れた理由と時代


ご存知と思いますが、仏教はバラモン教のウパニシャド哲学を土台に、紀元前5世紀頃に、ジャイナ教と共に生まれたものです。
バラモン教は身分制度・いわゆるカースト制そのものであす。僧侶以下の身分や民衆の大部分を占めるアウトカーストの者にとっては大変な差別社会であり、これを否定して打ち壊してくれる宗教や思想として大々的に受け入れられました。
しかし、輪廻転生と多神教が基本のインドでは中庸という考え方は受けが悪かった上、カースト制の恩恵を受けていた権力者の巻き返しによって弾圧が5世紀頃に始まりました。(他のアジアの国に仏教を広げたのはこの時インドから脱出した仏教徒です)
そして13世紀初め教団根拠地であったビクラマシラー寺院というのがイスラム勢力に破壊されて結局インドでは消えてしまったのです。

●ヒンドゥー教
仏教やジャイナ教の流行で力を失いかけていた時代、カースト制の最上位にあったバラモン(僧侶)はバラモン教を中心にインド全域の宗教を取り入れて民衆化させました。これがヒンドゥー教です。現在のインドの8割近い人がこの信者です。
ヒンドゥー教の特徴は多神教であることと、カースト制を積極的に肯定していること。
上で述べたように、この方が民衆にとって元々の信仰を認めてもらえるものだったため、結局権力に巻かれる形で定着してしまいました。

●現在の仏教
弾圧で逃げ出さずインドに残った仏教徒はカーストの最下層「不可触民」スードラに強制的に入れられました。
その中から後にアンベードカルという不可触民解放の運動家が、結局カースト制がある限り差別はなくならないと考え、カースト制を否定するインドの思想を調べて仏教を復活させました。
ただ、それで改宗したのはヒンドゥー教でも疎外されてきたアンベードカルと同じ不可触民のカーストの人だけです。
その最下層民も、制度的に階級が存在しないイスラム教勢力がインドに侵攻しはじめると、そちらに支配されて流れてしまったため、仏教はあまり広がらなかったのでした。
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仏教はもともと都市型宗教であり出家主義であったために、インドの古代都市が衰えるにつれて衰退してゆきました。

それに対してヒンドゥー教は農村が他宗教であったために広がりました、というか一般庶民にとってはヒンドゥー教も仏教も神(仏)の名前が多少異なるだけでさしたる違いは無く、乗り換える(そういう意識もなかったでしょう。)ことは容易だったと思われます。
ただ仏教が決定的に滅亡する原因となったのはイスラム教の攻撃により最後に残った僧院が焼かれてしまったためです。
ですから最後の仏教経典カーラチャクラタントラには転輪聖王が出て最後にイスラム教徒決戦をしてイスラム教を滅ぼすということを説いています。
ヒンドゥー教とはもともと同根であり、近親憎悪とでもいうのかどちらも互いを外道ということで排斥しあってきているのと、仏教はカーストを認めないということがヒンドゥー教側から仏教を受け入れることのできない理由だと思われます。
ただ、いまでも最下層のカーストの人々の間には仏教徒もいるようです。(同様の理由でキリスト教徒になった人々も。)
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