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質問のタイトル通りなのですが、私は国際連盟と国際連合の違いは拒否権があるか、ないか(国際連盟は拒否権が使えなかったから、意見がまとまらずに混乱した?とか;)って勉強したんですけれど、もう少し、決定的な国際連盟と国際連合の違いってありますか??
更に、国際連盟はなぜ失敗に終わったんでしょうか??
また、国際連合の安全保障理事会での常任理事国は拒否権を持っているじゃないですか。拒否権があるとどんな風に有利なんでしょう??今起きている例などで教えていただけたら幸いです。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

1.


国際連盟は第一次世界大戦の戦勝国クラブだった。発足当初の理事会常任理事国はフランス、イギリス、イタリア、日本の4カ国。(アメリカは不参加、ソ連はしベロア出兵を受けるなど蚊帳の外)

2.
国際連合は第二次世界大戦の戦勝国クラブだった。安保理常任理事国は米ソ英仏中。

3.
国際連合と国際連盟の間に法的連続性はない。

4.
国際司法裁判所や国際労働機関等の機関を国際連盟から引き継ぎ、また旧連盟本部施設も国際連盟から移管されており、部分的には継続した組織といえる。

5.
国際連合は第二次世界大戦の連合国そのものではない。参考URLの「United Nationsの訳語」参照。しかし2.に示した理由、および敵国条項の存在から、連合国を母体とすることは間違いない。

6.
国際連盟が失敗に終わった理由は、むしろ大国の思惑がそれぞれ全く別の方向を向いていた、というのが私の見解。ソ連はフィンランド侵攻でさっさと除名されているし、日本とイタリアは満州やリビアに関する権益確保で避難されたり経済制裁を受けている。米国はもともと参加していない。また大国が好き勝手に行動するのを抑止できるだけの軍事力が存在せず、各国が独自の権益に基づいて動くのを止められなかった。アジアアフリカは当時英仏蘭の植民地であり、現在国際連合の2/3の票数を持つ発展途上国が国際連盟には参加していなかった(そもそも独立国ではなかった)、などがある。
一方国際連合では冷戦と核の下の平和という一種の安定が生まれ、ベクトルが2方向に統一され、核という他国への強大な抑止力が生まれた、発展途上国の参加で大国の影響力が薄まった、あるいはベトナム戦争以降戦争の様子がお茶の間に生中継されることで厭戦平和ムードが各国で自然醸成されるようになったなど、国連が存在しようがしまいが戦争しにくい状況が生まれた。

7.
他国が軍事行動を起こす決議を拒否できる、自国の軍事行動に対する避難決議を拒否できる。
実のところ大国自身の軍事行動に対する拒否権の行使はあまり重要ではない。単に無視すればいいからであり、安保理は存在しようがしまいが関係ない。はっきり言えば、アメリカに対する経済制裁を行った場合、戦争などしなくてもアメリカ経済が荒廃するより速く制裁をかけた中小国の経済が崩壊してしまう。アメリカの経済力はそれほど強い。
実効性があるのは代理戦争における中小同盟国・傀儡国に関する拒否権発動である。ソ連の拒否権行使の多くは戦後直後の植民地の処理と兵力移動に関するものであり(西側についた日本の国連復帰に対し拒否権を行使したこともある)、アメリカの拒否権行使の半分はイスラエルに関するものである。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B% …
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質問者さんは、国際連盟は失敗したのに国際連合はなんとか維持されている、ということと、国際連合では拒否権が認められているのに国際連盟では認めていなかった、そのことに関連があるのか、ということが知りたいのでは?



そうです。
国際連盟は大国も小国もいっしょくたにしていたので、実際にはアメリカが、「こんな自分の言い分の通らない組織にいても意味ないじゃん」と思って抜けてしまったので、国際機関としての役割が果たせなくなったのです。つまり、国際連盟では、イヤなら抜ける、というパターンが出来てしまったんですね。

それを反省して、国際連合では「大国は拒否権を行使できる」ということにしたので、「ちょっとくらい文句があってもお付き合いするか」という気分になり、大国が抜けないで今まで続いたのです。
力を持った国をなんとか加盟させ続けてある程度のルールに従わせるために、多少わがままを聞く、という現実的な判断がなされたわけです。国際連盟は理想主義的だが国際連合は現実主義的だということです。
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以下のURLを参照されるとよく分かると思います。



基本的に国際連盟が失敗に終わって要因は、以下のような欠陥があったからではないでしょうか。
1.全会一致による議決(1国でも反対があれば決議できない)
2.制裁は経済制裁と勧告のみで軍事的拘束力の欠如
3.大国の不参加(アメリカの不参加、及びソ連除名)

などがあげられるのではないでしょうか。つまり、こうした欠陥によって、ドイツ・イタリア・日本の行動を抑止できなかったというのが通説だと思います。

おっしゃられるように、常任理事国は拒否権を持っていますが、拒否権を持っている有利な点は、自国に不利になる決議は全て廃案に持っていくことができる点ではないでしょうか。
冷戦以後よりも実は冷戦以前にこの拒否権は多く乱用されました。東西両陣営とも自らの陣営の権益を守るために利用されわけです。
正しい数字は忘れましたが、実際旧ソ連・ロシアでは120を超える拒否権が行使され、米国でも70を超えていたかと思います。

参考になれば幸いです。

参考URL:http://www2.ocn.ne.jp/~hiroseki/un.html
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日本では,元々勘違いさせるために誤訳させてますの,無理も無いのですが


「国際連合」は「国際連合」ではありません 「連合国」です(英語の名称を確認してください)

連合国ですから,その当時の主力国が圧倒的な権限を持っています,それが常任理事国です

中共は中華民国が常任理事国であったのを,内戦で実権を奪取したため1970年代に,中華民国を追放して事後承認されたものです(中華民国は拒否権を発動することもできたのですが,大人の対応をしました,しかしそのことがどのような結果を招いたかは現実の通りです)

拒否権があると言うことは,何かを決定しようとするときにそれを拒否して決めさせない権利があるわけです
さらに,実際に拒否権を発動しなくても,その意向をちらつかせるだけで,行動を封じ込める効果があります

その実例は,10年ほど前にあった,国連憲章の「敵国条項」廃止に関わる経過です,詳しくはご自分でお調べになってください,常任理事国以外の圧倒的な支持を得たのですが,総会に提案することさえできませんでした

近くは,常任理事国を増加する件です
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