
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
現在では水が寒さによって凝固したものを「氷(こおり)」と一律に表現しますが、古語では「コホリ」「ツララ」は水面などに張る薄い氷、対して氷塊は「ヒ」と使い分けられていました。
氷室神社に祀られる「闘鶏稲置大山主」は『日本書紀』巻第十一「仁徳天皇六十二年」に「闘鶏(つけ:現在の奈良市都祁)」に住む「稲置(いなき:地方官のひとつ)」の「大山主」という人物がであって、初めから「氷の神」として登場したわけではありません。ただし仁徳天皇の皇弟、額田大中彦命に氷室(ひむろ)を紹介した縁から「氷室(ひむろ)の神」として祀られるようになったのでしょう。
なお「カミ」という言葉には多面的な意義が含まれているため、宗教・信仰・民族さらには時代・地域が異なれば、その概念が異なるため(もちろん共通項はあるでしょうが)、一律に「カミ」という言葉が冠されているからといって、同一というわけではありません。「精霊」とか「~の精」「~の霊」と翻訳される言葉まで調査範囲を広めてみてはどうでしょうか?
あとアイヌやイヌイット及びエスキモー、ロシアなどの寒冷地帯の口碑伝承を調べてみればどうでしょうか。
参照
『岩波 古語辞典』
『日本書紀』上(岩波書店:『日本古典文学大系』)
『国史大辞典』(吉川弘文館)
>「精霊」とか「~の精」「~の霊」と翻訳される言葉まで調査範囲を広めてみてはどうでしょうか?
そうさせてもらいます。どうも有難うございました。
No.3
- 回答日時:
北欧神話の中にヘルという女神が登場します。
氷の世界にして死者の国であるニブルヘイム
を支配する女神です。上半身は美しい女性の
姿だが、下半身は死体のように腐乱しています。
英語で地獄を表すヘルの由来は、この女神の
名前だそうです。
「氷の神」から「地獄」という意味に繋がるとは思いもしませんでした。北欧神話ですか。興味が沸いてきました。どうも有難うございました。
No.1
- 回答日時:
こんばんは。
確かに氷の神とされる神様は、あまり聞きませんね。「冬」とか「雪」の神ならよく見られるのですが・・・
日本には一柱、「闘鶏稲置大山主命」と言う氷の神様がいますよ。吉野の氷室神社の主神です。ちょっと調べたら、下記のサイトがありました。謂れが詳しく載っているので、よろしければご参考にされてみてくださいませ。
http://www.norichan.jp/jinja/kenkou/himuro.htm
お役に立てれば幸いです。
参考URL:http://www.norichan.jp/jinja/kenkou/himuro.htm
早速のご回答、ありがとうございます。なかなか回答しにくい質問だったので、まさかこんなに早く回答いただけるとは思いもしませんでした。色々と調べて、自分は「氷の神」は日本には存在しないと思っていました。いたんですね。
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