誕生日にもらった意外なもの

2年前 I44.3ng/ml I/II比7.9 (IIの値は記入なし)
1年前 I47.2ng/ml I/II比8.1 (IIの値は記入なし)
今回  I39.2ng/ml II5.0ng/ml I/II比7.8  でした。
Iは70.1~999.9が正常範囲になっていて、かなり下回っているのですが、比率が3.1~999.9が正常範囲になっているので、昨年まで要精密検査になっていたのが、今回になって「正常」の判断になっています。
比率の方が重要視されるということなのでしょうか?忙しくてずっと病院に行けていないので、胃がんということもあるのだろうか?と心配です。
とくに3ヶ月前に転職してからストレスか、晩寝る前や、食後におなかが苦しくなるような、むかつくようなことがよくあります。熱があるのかと思うくらい全身がしんどくてだるいことがよくあります。
関連性があるかはわかりませんが、何かアドバイスをお願いいたします。長文で申し訳ありません。

A 回答 (1件)

ペプシノゲン法は胃癌検診において比較的新しい検査法です。


従来はバリウムを飲んでレントゲン撮影をする方法で検診をしていました。現在でも現役の検査法です。
双方とも胃癌の患者さんを拾い上げる目的で行うところは共通していますが、少々違いがあることを認識せねばなりません。
バリウムの検査は、既に発生した胃癌を目で見て診断します。
ペプシノゲンの検査は、胃癌発生のリスクが高い人を異常と判定します。
胃の粘膜から分泌される胃液の成分は、胃の上の方と中ほどと下の方とでちょっとずつ異なっており、これに基づいて、上から「噴門腺領域」「胃底腺領域」「幽門腺領域」と陣地分けすることができます。年齢が進んだり、胃炎を繰り返したり、よくテレビでも話題になるヘリコバクターピロリ菌が棲みついたりすると、これらの分泌細胞が褪縮して分泌機能が悪くなります。この状態を「胃粘膜萎縮」とか「萎縮性胃炎」とか言います。実は胃の大部分を占める胃底腺領域で、この萎縮性胃炎が進んでいれば進んでいるほど、将来癌が発生する人が増えると言うことが分かってきました。ペプシノゲンIIというのは、上記の3領域でおしなべて分泌している物質です。これに大してペプシノゲンIは胃底腺領域から主に分泌される物質です。もうお分かりですね?ペプシノゲンI/II率を測定することによって、その人の胃粘膜全体に対する胃底腺領域の萎縮の具合を判定しているわけです。ペプシノゲン検診異常と判定された人の胃癌発生率は、正常と判定された人の約100倍と言われます。
ですから異常と判定が出ても、リスクが高いと言うだけで実際に癌があるわけでないことだって多々あります。しかしバリウム検査も、言ってみれば影絵を見ているようなものですから、正常胃粘膜に存在するヒダの重なりが癌のように見えたりして、胃カメラをしてみると実際に癌はなかったということは多々あることです。「検診」は癌でない人を確実に癌でないと判定すること(検診陰性に対する実際の陰性者の比率を特異度と言います)以上に、癌の人を確実に癌と判定すること(検診陽性に対する実際の陽性者の比率を感度と言います)の方が重要です。実際には癌でない人も検診では陽性として拾い上げてしまう(偽陽性と言います)のは、検診の性格上ある程度納得頂かなければならないと思います。
バリウムもペプシノゲンも感度ははほぼ互角と言われています。しかし費用が安い、受験者にとって検査時間がかからない、受検者の苦痛が少ないなどの点でペプシノゲン法は優れており、引いては受検率の向上にも結びつくとしてこの方法を取り入れる自治体や病院が増えてきました。
逆にペプシノゲン法では落とし穴があることも問題になっています。ペプシノゲン陰性胃癌が存在するという問題です。萎縮性胃炎をベースにして発生する胃癌は、頻度は多いが全てではありません。即ち検診で陰性だったからと言って完全に安心はできないのです。「そんなので検診の意味あるの?」という声も飛んできそうですが、上記のバリウムとの比較で述べた通り、検診は万能ではありません(医学そのものも万能ではないですが)。検査の正確性も勿論重要ですが、検診に於いては、より多くの市民に受検して頂く事も重要な課題の一つです。そのためには費用を抑えること、より簡単な検査でより大きい効果を得ることを考えなければならないというある種特殊な事情があることを、我々自身も認識しておかなくてはなりません。
こうした事情を受検者自身も十分に把握し、より自分のニーズに合った検査法を選ぶ方が増えているのも事実です。より確実性を求めるのであれば、多少コストがかかったり、しんどかったりするかもしれませんが、検診目的で年に1回の胃カメラ検査を行うというのは十分に正当な理由がある選択肢です。
fumiemさんも、ストレスがあったり、実際に上部消化管症状と考えられる症状があったりします。くよくよ思うよりは、お近くの信頼できる医療機関で胃カメラ検査を受けられたら良いのではないかと思います。高々10分程度の検査で、少なくとも「胃が悪いんじゃないかなぁ」というストレスからは開放されると思いますよ。現時点では、胃の検査においては胃カメラが最も信頼性の高い検査であると考えます。
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この回答へのお礼

詳しくご回答頂きまして、ありがとうございます。とても勉強になりました!
胃カメラ、、、とてもこわいですが、見てもらったほうが安心ですよね。くよくよするより、一度近い日に病院へ行ってみようと思います。
本当に助かりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/09 14:56

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