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以前ブラックジャックによろしくで読んだのですが、日本のがん治療の現場で多く使われているフルオロウラシル(名前がうろ覚えですが)系の抗がん剤は、副作用が弱く、ほとんどのがんに使えて、世界の抗がん剤の中で売り上げもトップクラス。でも寛解はまず望めない。その証拠に日本以外ではほとんど使われていない。
そして日本で開発された抗がん剤の多くは海外では使われていない。
とありました。
日本のがんの治療の現状というのはその程度のものなのでしょうか?またその原因は何なのでしょう?

A 回答 (2件)

フルオロウラシル系に関しては効果がない、というわけではないですよ。

海外でもすこしずつデータは出ていますが、まだ確固たる証拠がないので評価が低いというだけです。

欧米は日本発の医療に懐疑的です(事実がどうかというより、欧米でなされた研究や英文で書かれた論文でないとなかなか良い医学雑誌には採用されないのが理由です)。

ただ、少なくとも日本ではフルオロウラシル系医薬品の効果は認められていますので、海外での今後の評価が待たれるところです。もしかしたら、10年後には海外でも当たり前の治療になるかもしれません。薬とはそういうものです。

さて、日本の抗癌剤の問題に関しては、医療側、西薬側、厚生労働省だけではなく、日本人の医療に対する考え方にも問題があります。

最近は少しずつ変わってきましたが、癌を告知しないことが10年ほど前までは当たり前でした。そのため、副作用の強い抗癌剤が使用できず、日本での治験がすすまなかったのです。同じ時期に欧米では患者は自分の病態に対してしっかりと理解し、治療を選択していました。その差がいま現れていると思います。

また、治験中の新薬での副作用も、外国の患者はある程度仕方がない、他の癌患者のためになら自分が犠牲になっても意味があるという考えをし、治験に対する理解がありますが、日本では副作用を出してはいけないと思う風潮があり、なかなか治験がすすまないということもあります。

人種や性別で薬の作用が違う場合があり、安全のためには国内でも治験がしっかり行なわれる必要がありますが、それを行なうのが難しいのです。製薬会社に勤める友人も、日本での治験の難しさを嘆いていました。

とはいえ、外国で安全に使われている薬はできるだけ早めに認可するなどの必要はあると思います。われわれ現場の医師も「この薬が日本にあれば・・・」と悔しい思いをすることが多々あります。製薬会社や厚生労働省にも改善する余地はありますが、それと同時に患者となりうる日本国民全てに癌治療についてどうあるべきかを考えてもらう必要があると思います。

この回答への補足

私はもし自分が癌になったら告知してもらいたいと思うし、完治する見込みが無ければ治験にも参加してみたいと思います。ただもし自分の身内が癌になったら、それを隠そうとするでしょう。たぶん私と同じような考えの人が多いと思います。

もし未承認薬を使おうとすると、保険を一切使えない自由診療で治療を受けるしかなく莫大な金がかかるそうですが、混合治療についてはcirujanoさんはどうお考えでしょうか?私はすぐにでも導入されるべきなのでは?と思っているのですが。折角専門家の方のレスなので食いついてみたくなりました。すいません^^;

補足日時:2006/01/31 23:59
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その原因の一つがここに示されてます


要するに製薬会社のサボタージュです
(これが全てとはいいません)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2005dir/n26 …

なお,こちら↓の方も読んで頂けるとわかるとおもいますが,日本の医療は基本的に平等ですが,特にアメリカは治療を受けるチャンスが著しく不平等です.アメリカの金持ちが受ける医療と日本の金持ちの医療を比べると日本の負けかもしれませんが,国民全体で言うと日本の圧勝です.混合診療の弊害の一つがここにあります.

http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2004dir/n26 …
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2005dir/n26 …
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この回答へのお礼

貼り付けていただいたURLとても参考になりました。ありがとうございます

お礼日時:2006/01/31 23:52

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