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No.2
- 回答日時:
御質問の意図は,「教えてもらう人によってそれぞれのやり方があって、どれが正しいのかよく分りません。
どれに従えばいいでしょう。」でよろしいですか。その意味では,「正しいやり方」というものは存在しません。存在するのは,「上手な分離のやり方」です。正しいか正しくないかは目的によって変わり,目的の分離が得られれば,全てが「正しいやり方」と言えます。ただ,上手な分離を行なうには,何点か気をつける所があります。ただ,気をつけてどうするかは目的に応じて変わりますので,行なう度に御自分で判断される必要があります。
1)シリカを均一に詰める: 硬く詰めれば分離はよくなりますが,溶媒の流れが悪くなり時間がかかります。時間がかかると,化合物の吸着によるロスも生じます。逆に緩いと分離能は落ちますが早くすみます。したがって,今分けたい混合物の分離が容易なのか困難なのか,化合物がその条件で安定なのかどうか,少しぐらい分離が悪くても再クロマトで精製する方が良いかどうか等,様々な条件を考えて条件を決定して下さい。
2)混合物を均一に,吸着層を広げないようにカラムに乗せる: 溶媒に溶かして乗せるとか,資料を吸着させたシリカを乗せるとか,様々な方法があると思います。
3)分離ができる溶媒を適度なスピ-ドで流す: 私の場合は(あくまでも私流のやり方で「正しいやり方」ではありません),TLCで Rf 0.5 位の展開で分離できる混合溶媒を選択します。実際の展開はその混合溶媒の低極性成分 100%(資料がTLCで展開しない極性)から初めて,溶出の程度と分離の状況をチェックしながら極性を上げていきます。
4)適度な量ずつ分取してTLCチェックする: 同じカラムでも目的化合物が出る前,混合物として出だした時,目的成分だけが出ている時,別の化合物との混合物が出だした時,目的化合物がで終わってカラムを洗い出す時,等で分取量は変えます。
ざっと考えて,以上のような所です。あくまでも,上記の内容は私の場合であって,「正しいやり方」ではありません。実際のやり方は,それぞれの研究室,指導者,分離の目的等で変わってきます。いろんな点を考えながら経験をつみ,あなた御自身の工夫も加えて,御自分の「正しいやり方」を作り上げて下さい。
以上,長くなりましたが一地方大学の天然物化学者の経験談です。そういえば,私も昔同じような事を考えたなあ・・・・。
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