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こんにちは。
友人から聞いた実験の話です。

1、塩を用意し、2枚の皿に取り分けます。(塩は同一)
2、そのうちの一皿(A皿)「甘くなれ」と声にだして言い、もう一皿(B皿)はそのまま何もしない。
3、その後、A皿とB皿の塩を舐め比べると、「甘くなれ」と言ったA皿の方が甘く感じる。

この効果を心理学的説明するとするとどうなるのでしょうか?

いわゆる「自己暗示、プラシーボ効果、プラセボ効果」あたりだと思うのですが、全く心理学に疎い私たちに(できればわかり易く)そのあたりの説明を加えながら先の実験結果を、心理学的に(もしくは科学的に)説明していただければ有難いです。

ご不明な点があれば、補足要求していただければいたします。宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

おはようございます。



最初の回答からしばらくの間放置してしまい申し訳ございません。
とりあえず少しは調べてみたのですが、
まあ特に補足に書かれている原因以外には思い当たらないですね。
コメントだけでも。


> 3人(a,b,c)います。
> 1、aさんが、まず「私は塩を甘くする事ができる」と発言します。
> 2、次にb、cさんに対して、「甘くなれ」3回と唱えるようにいいます。
> 3、b、cさん「甘くなれ」と3回唱えます。
> 4、ここで、bさんはA皿を「甘く」感じた。
>   cさんA皿「変化なし」と感じた。
> 5、aさんが、「A皿の方が甘くかんじたでしょ?」と発言。

> bさん B皿→A皿(B皿が甘く感じる)、
>     A皿→B皿(より塩辛く感じる)というような反応でした。
> cさん B皿→A皿(変化なし)、A皿→B皿(変化なし)
> ここで、bさんが友人、cさんが私の実験反応の結果です。

まず本論とは関係ないですが、
こういう実験ですと、いろいろな要因がからみ合ってしまって
本当に調べたい「○○の効果」というのがわからなくなるので、
普通はこういう雑な感じではやらないんですけどね。

このような実験で「結果に影響を及ぼす可能性のある要因」は、
よほど慣れた人間でないと気づかないほど、
いろいろ含まれていることが多いです。

ですから、調べたい「○○の効果」だけを明確にして、
あとの影響しそうな要因はなるべく除去するようにします。

何を言いたいかというと、
「ある程度の専門的な知識はもっていますが
 上記の実験で影響している要因全部をあげるのは無理そう」
ということです。ごめんなさい。


まあそんなことにもめげず、
御質問にありました「要因」について回答してみますが、

まず、当然外してはいけないのが、声かけの効果です。

実験での独立変数(実験で実験者が操作する変数)として、
 「塩をのせた皿に『甘くなれ』と声をかけるかどうか」
と設定して、
 ・A皿には『甘くなれ』と声をかけ
 ・B皿には声をかけない
ということを行なったわけです。

普通に考えると、この独立変数の操作により、
2つの塩の皿の間に違いが生じたと考えるのが基本ですね。

(常識的・科学的にはあり得ない可能性が大きいですが、
 実験を行なって否定されない限り可能性はあるということで)


> 2、実際に「甘くなれ」と発言することで、一種の自己暗示をかける

続いて、mayoraさんも最初からおっしゃっていたこちら。
「自己暗示」という言葉でまとめると意味が広くなりますが。

・偽薬効果/プラセボ効果(placebo effect)++++++++++
薬剤と同じ外観をもっていながら薬理学的に有効成分の入っていない偽薬/プラセボ(placebo)を投与した場合でも、精神的な影響から生理指標に影響が出てしまう臨床的効果のこと。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

あるいは、自己暗示の一種なのですが、
被験者(bさん, cさん)の事前知識が結果に影響することも。

「言霊」を信じている人のように、
「無機物に声をかけるとそのように変化する」などの
(常識的には間違っている)知識を仮に持っていた場合、
それがトップダウン的に判断に影響することもあります。


> 3、最初に「普通の塩」(B皿)を味見する事で、
>   次のA皿が相対的に「甘く」感じる錯覚が起きる。

続いてこちら。錯覚というより、判断レベルが変わるのですね。
可能性1としては、
 最初になめた塩によってその舌の位置の感覚受容器が麻痺して、
 次になめた塩の味がわかりにくくなった可能性。
可能性2としては、
 最初になめた塩の味レベルに慣れてしまい(順応といいます)、
 まったく同じ味のものをなめたとしても
 「同じ味だ」とは判断できなくなってしまった可能性


最後に、他の人によって自分の判断が影響を受ける場合です。

これは、大きく2つに分かれています。
 1)実験者が被験者に影響を与える(aさん → bさん, cさん)
 2)被験者同士で影響を与える(bさん → cさん, その逆も)

ここでの「影響」というのは、いろいろ細かく分けられますが、
一般に「バイアス」という言葉で表わされます。

まず(1)についてですが、
aさんがbさんやcさんに同調するよう求めなかったとしても、
aさんが無意識のうちに結果に影響を及ぼすことがあります。

・実験者効果(experimenter effect)++++++++++
実験者が意図せずに、被験者および被験体の行動に及ぼす実験統制外の影響のこと。実験者による「こういう結果になれば望ましい」といった願望が、無意識のうちに被験者/被験体の行動や反応に影響を及ぼしている場合がある。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

さらに、aさんの発言の影響ですね。
  「私は塩を甘くする事ができる」
  「A皿の方が甘くかんじたでしょ?」
これは被験者(bさん, cさん)の判断にバイアスをかけている、
ということが言えます。

このような「同調圧力」は同じ立場でもあり得ますし、
aさんの年齢や立場が上の場合、
(aさんが医者や教師、bさん, cさんが患者や学生の場合等)
同調を求めることにある程度の強制力が出てきます。

(3人がどういう御関係かわかりませんが、
 とりあえず一般的な話として聞いておいてください)

続いて(2)についてですが、
被験者全員が同じ部屋で回答した場合、
それぞれの回答が互いに影響を及ぼし合うことがあります。
回答する順番がある場合、
自分より前に回答した人の回答内容に影響を受けるのです。

参考:「サクラと同調行動」実験(アッシュの実験)
http://www.president.co.jp/pre/20020902/04.html

上記の実験結果では、bさんとcさんで回答が異なっている
わけですから、この効果の影響はないと考えられますが、
結果によってはこの要因が効くこともあり得たということ。


あと、考えられる些末な可能性としては、

塩をなめる舌の位置が異なっていた可能性。
たまたまA皿のほうでの塩だけ、
塩味に対する感度が鈍い位置で味を確かめてしまった。

bさんは味をよく覚えていて正確に比較ができて、
cさんは味を覚えていることができず比較が困難だった。

そもそもcさんは味覚に問題があり…

まあ、その場にいない、実験者ではない人間が考えると、
ここらへんはいくらでもこじつけられるでしょう。

こういう批判をかわすためにも、
研究現場で実験を行なう場合は、
「被験者は実験をするのに問題がない」ということを
必ず確かめる必要があるのですね。



さて、探せば他にもいろいろ要因が考えられるかもしれませんが、
全部を列挙できなくて申し訳ございません。
私の回答としては、こんなところで。

なお、bさんの結果がどうしてこうなったかについては、
以上のような要因のどれが影響したのかわからないので、不明。
「声かけの効果があるか」についても、
この実験とこの結果からではわかりませn。


(補足)

> 甘い、変化なしというのは、あくまで「主観的」なものですので、
> 科学的な考察は不可能かとは思いますが、

主観的な回答もデータとすることは可能です。

2つの対象を比較することで
「どちらがより○○か?」を被験者に答えてもらい、
条件ごとにそれを何回か繰り返して、
その回答の割合を条件ごとにまとめる方法があります。

また、ある特定の塩の味を中間の「4」として、
それ以降の塩の味を「1~7」の7段階で評定してもらう、
という方法で、主観的な味を数値化することもできます。
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単なる自己暗示だと思います



目隠しをした被験者に「これは漆の葉」だと言ってそれを腕につけるとその部分が被れたり………

、、

この回答への補足

有難うございます。
「自己暗示」これは、結構強力な作用を及ぼすようですね。
錯覚やトリック・科学的な説明が可能であっても、人はその自己暗示により信じ込むことがあるのですね。

下の補足でいえば、aさん自身が「味を変える能力がある」と信じ込んでいれば(つまり、aさんも自己暗示していれば)、余計に他者にもそれを信じ込ませやすくなりそうですね。

補足日時:2006/02/26 03:44
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おはようございます。




味覚に特別詳しいというわけではないのですが、
参加してみます。

まず前提としまして、
 「『言霊(コトダマ)』って本当にあるんですよ!」
 「人間から無機物への呼びかけにより結晶構造が変化」
のような、
非科学的な説明を求めているのではない、ということでよろしいですよね?

いや、そういうのを信じている人達を相手に話すと、
「それは科学的じゃないんですよ」と申し上げても意味が無いので…
「言霊の力です!」という説明で納得なさるのなら、
私とは縁が無かったということで。


心理学的(科学的)説明を、ということであれば、
まずは補足要求なのですが、
質問文の実験のデザイン(2つの皿を比べる)については了解、
しかし、細かい手続きの部分が書かれていないのでわかりません。


たとえば、

○塩を載せた2つの皿が置いてある環境

  これが異なると、湿度等の条件の違いが結果に影響するため
  実験結果が意味をなさなくなる可能性があります。

○「甘くなれ」という言葉をかけた条件
  
  声をかけた人と、後で塩をなめ比べた人は同じ人かどうか。
  塩をなめ比べた人がどちらの皿に声をかけたかわからないなら、
  実験者の思い込み効果(プラセボ効果)は打ち消せるはずです。

○2つの皿の塩をなめ比べる順番および手続き

  可能性として、なのですが、なめ比べる順番が
   「声をかけていない皿」→「声をかけた皿」
  という順番であったなら、
  最初になめた塩の味に慣れてしまったため、
  「声をかけた皿」の塩をなめた場合に味が薄く感じられた、
  ということもあり得ます。

  また、なめ比べる場合の手続きについて、
  いきなり塩(NaCl)結晶を口(舌)に含んだら味が強烈すぎて、
  味の比較にはあまりよろしくない可能性があります。
  同じ水に同じ量だけ溶かして、それを数秒間口に含む、
  などのほうが強度をはかりやすいのではないかと。

  また、上で述べたように、
  最初の塩をなめてから、いきなり次の塩をなめては、
  前の味が次の味の評価に影響し過ぎるわけですから、
  後のほうの味を口(舌)に含む前に、
  一度蒸留水などで味を洗い流したほうがよいのですが、
  そういうことは行なわれていたのでしょうか。


とまあ、わからない点はこんな感じです。
これらがちゃんと行なわれていなければ(統制されていなければ)、
まあ、「違いが出たのは上で述べたどれかの影響でしょ」と批判されて
話はそこで終了なわけです。

ここらへんの条件を同じにした実験の結果をみて、
それでも2つの皿に違いがあるのであれば、
そこからが実験解釈と考察のはじまりだと思います。


ところで、御自分でこの実験、やってみたんですか?
御友人や家族などに「声をかけて」もらえば、
元の実験の詳細が詳しくわからなくても、
検証実験はすぐに出来そうな気がするのですが。

この回答への補足

ご回答、補足要求ありがとうございます。
確かにご指摘の条件によって検証の実験結果が変化します。

例を挙げていただいた「言霊の方々」については、除外します.

>塩を載せた2つの皿が置いてある環境
これは、湿度・環境・塩の成分も含め、すべて同一であると仮定してください。

>「甘くなれ」という言葉の条件

3人(a,b,c)います。
1、aさんが、まず「私は塩を甘くする事ができる」と発言します。
2、次にb、cさんに対して、「甘くなれ」3回と唱えるようにいいます。
3、b、cさん「甘くなれ」と3回唱えます。
4、ここで、bさんはA皿を「甘く」感じた。
  cさんA皿「変化なし」と感じた。
5、aさんが、「A皿の方が甘くかんじたでしょ?」と発言。

甘い、変化なしというのは、あくまで「主観的」なものですので、科学的な考察は不可能かとは思いますが、そのような2つの結果が生まれるのは何故か?という事です。

>2つの皿の塩をなめ比べる順番および手続き
bさん B皿→A皿(B皿が甘く感じる)、A皿→B皿(より塩辛く感じる)というような反応でした。cさん B皿→A皿(変化なし)、A皿→B皿(変化なし)
ここで、bさんが友人、cさんが私の実験反応の結果です。

bさんが「甘く」感じた理由としては、
1、aさんの1と5の発言。動機付けのようなものと、期待されている結果に同調するようにする心理的な動きが働く。
2、実際に「甘くなれ」と発言することで、一種の自己暗示をかける
3、最初に「普通の塩」(B皿)を味見する事で、次のA皿が相対的に「甘く」感じる錯覚が起きる。
までは、なんとなく自分では気づいていました。
甘く感じた友人は、こういった複数の要因が一致したのでしょうが、ほかに何か要因がありそうであれば回答いただければ嬉しいです。

ほぼ回答には納得しております。

補足日時:2006/02/23 20:51
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