この人頭いいなと思ったエピソード

基本的な事で本当にすいません。

RNAを抽出した後、逆転写酵素を使ってcDNAを作った際に言われた事なのですが、
「RNAはすぐに分解されやすいのですぐに凍結保存すること」
「cDNAは安定なので多少室温においていても全然大丈夫」

いずれも構造上は一本鎖なので安定性は同じように思えるのですが、この違いは何なのでしょう??同じRNAからコピーして作られたものだからほとんど同じような構造しているはずですよね?
ちなみに同じ様な質問になってしまうのかもしれませんが、RNaseでcDNAは分解されず、DNaseで分解されるのもなぜなのか???です。

教えて下さい。宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

まず、一本鎖と二重鎖の違いがあります。


一本鎖では塩基対を作る部分で水素結合ができないので(分子内や分子間で部分的に対合ができることがあったとしても)チャージが裸のまま残ります。
チャージをもつ原子団は求核試薬、求電子試薬としてはたらき、共有結合をアタックしたり、水分子からアタックを受けたりします。
一本鎖DNAもRNAほどではないにしても、二重鎖にくらべ非常に不安定です。

もうひとつは、おそらくデオキシリボースの-Hに対し、リボースの-OHはチャージを生じるので同じように求核試薬、求電子試薬として働くからではないでしょうか。

もちろん、生体内や生体から抽出された核酸は分解酵素によって盛んに分解されます。
なかでもRNaseは活性が高く失活もしにくいので、実験中のRNAの分解をさけるために、これをいかにして除くかということにとくに神経を使います。

一方、生体内ではDNAは遺伝情報を保持するものですから、そうそう簡単に分解されては困ります。それに対して、RNAは必要なときに存在して、用がなくなったらとっととなくなってくれないと困りますので、RNAは不安定な方が合目的的です。

実際、原核生物ではRNAの寿命は非常に短く、転写のレベルでダイレクトに発現量を調節しています。

真核生物は、非翻訳領域やpolyA tailでRNAの寿命が調節されているほか、転写後調節の仕組みがあるので、もうちょっと複雑ですね。
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RNAの場合、2'-OH基がリン酸ジエステル結合のリン原子を求核攻撃するからです。


これにより、DNAとRNAでは安定性に大きな差があります。
塩基性にすると上記の反応が速く進むため、RNAはすぐに分解されてしまいます。

RNaseはその反応を促進することでRNAを分解していることが多く、当然DNAには効きません。
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リボースはデオキシリボースに比べて、ヒドロキシル基が一つ多くついています。

このヒドロキシル基が酸化されやすいため、DNAよりも不安定なのではないでしょうか?更にアルカリ耐性もDNAの方が優れているとされています。
 また、DNaseに比べ、RNaseは非常に安定性があるため、RNA実験については、より神経質に行わなくてはなりません。

 RNaseとDNaseの違いですが、これは推測ですが、やはりヒドロキシル基が多くついているため、DNaseはRNaseを認識しにくく、逆もしかりなんだと思います。でも中にはDNAもRNAも分解してしまう酵素や、1本鎖DNAを切断するものなど、色々種類があるみたいですよ。キナーゼやフォスファターゼにも基質特異性が甘いものと厳しいものがありますよね?そういう感じだと私は理解しています。
 参考になれば幸いです。
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基本的なことで本当に恐縮ですが、やはり


リボースとデオキシリボースの違いだと思います。
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