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たとえば、シャンプーや洗剤を分解されやすい植物性のものに変えるなどして、環境問題に取り組んでる人が多いと思うのですが、そういう話を友人としていたら、「でも、家で出た生活排水がそのまま川とか海に行くワケじゃなくて、処理場で処理されてから川とか海に行くんだから『排水後100%分解され河川や海を汚しません』という商品を使ってようが使ってまいが、実はそんなに変わらないんじゃないの?」「あと、分解される洗剤だったとしても、そのまま川に流せば、時間が経てば分解されるにしても、それまでは魚が死ぬわけじゃん?(何を使うかというより、垂れ流しにされるか、処理場に運ばれるかが重要なのでは?)」という話が出ました。
 
それに対して、「でも、処理場で100%元の水に戻せないから、個人でも気をつけたほうが良いってことなんじゃないの?」とか、「その方が処理の効率も良くなるんじゃん???」という話も出ました。
 
世間話程度の適当な会話だったのですが、実際はどうなんだろうという事が気になります。詳しい方がいましたら、分解される洗剤を使うことの必要性や、生活排水の処理のされかたについて教えてください。
 
(「植物性の方が肌に良い」という感じの意見は今回抜きで、あくまでも環境への影響について教えてください)。

A 回答 (7件)

元下水処理場の分析屋です。


一概に「植物性=分解しやすい,合成=分解しにくい」とは言えません(最近は合成洗剤でも分解しやすい構造の物もありますし、植物性でも分解しにくい油脂を含有している物も多数ありますので)が、分解しやすい物を使うことに意味はあると思います。
分解しやすい洗剤と分解しにくい洗剤では下水処理時にかかる負荷が全然違います。
通常、終末処理場(大きな下水処理場のことです)では流入から放流まで平均何時間という処理スピードが決まっています。
その過程の中でゴミ取り,沈殿処理,分解処理,滅菌処理を行いますが、分解は普通生物分解によって行われますので一般に化学物質は苦手です。
極端な話、物によってはまったく分解されずに流れ出る物もあります。
一般のシャンプーや洗剤程度ではまったく分解されないということはまずありませんが、それでも分解には手間がかかり、他の物質の分解が進みにくくなることもあります。
そうなると、当然放流水の水質低下が引き起こされます。
要するに未処理の物質が混じった汚い水になるわけです。
最も、通常はこの状態になっても活性汚泥の馴養で対処しますので数日で元の水質に戻りますが。
また、分解後は合成、植物由来問わず、富栄養化の原因(分解すると燐酸や硝酸になるため)になりますので基本的に使いすぎないことが重要になります。
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この回答へのお礼

>みなさんへ 
 
返事が遅くなってしまい、すみませんでした。
どれもとても参考になりました!
より詳しく書かれている方にポイントを出したいと思います。
ありがとうございました!

お礼日時:2006/05/04 22:39

大都市では排水処理と言えば大型で高度な処理施設を思い浮かべるかもしれませんが、過疎地では高価な処理場がなく、住民が交代で管理をしている浄水場もあります。

見に行きましたがそのまま放流しているのと変わらないようなレベルの管理状態でした。そのような施設を利用している地域であれば、安全な物質に生分解出来る商品の方が断然環境に優しいと思います。

生分解性洗剤をそのまま放流してしまったら?の件ですが、ある程度の流量があるところであれば、分解される前でも希釈されるので即魚が死ぬことは無いと思います。

ただし「海を汚さない=汚染物質でない」とは限りません。例えば分解での生成物が富栄養化に加担したりすると、時間をかけて生態系を壊すことになります。(そのものが汚染物質ではなくても、多過ぎると生態系を崩すことになる。)そう考えると、いくら生分解性洗剤であっても出来るだけ使う量を減らすのが良い方法ではないでしょうか。
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まず、生活排水の処理のされ方についてです。



基本スタンスとしては、生活排水を含めた汚水は全て処理してから自然界に戻す。
ただし、現状としては処理施設が完成していない、排水施設(下水管など)ができていないなどの理由から、全ての汚水を処理しているわけではありません。言い換えるなら整備の途中段階と言うことです。
ちなみにH17年度末の下水道普及率は68.1%(誤解の内容に言っておきますが、後述する農業集落排水、浄化槽による処理は含まれていないです。)

システムとしては、下水道(都市域における汚水を排除・処理する施設)、農業集落排水事業(小規模な下水道。下水道とは事業の種類が違うだけ)、浄化槽(汚水を個別に処理する)などがあります。
言ってしまえば、規模が違うだけです。
処理のしかたは、下水道でも浄化槽でも基本的に同じで微生物による生分解を利用しています。

次に分解される洗剤を使う必要性についてです。
汚水中に含まれている大抵の物(重金属などは除く)は、生物により分解されます。
ただし、分解される速度は物質によって、また微生物の種類によって全く異なります。
トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの一般的に分解されにくい物質も特殊な微生物を用いれば分解することは可能です。

したがって、下水処理場等に生息している一般的な微生物により分解されやすい洗剤を使用することは、汚濁負荷の減少することが可能なので意味があります。
分解するのに1時間で済む洗剤と10日掛かる洗剤では、当然1時間で分解される洗剤の方が汚濁負荷が少なくなりますよね。

ただし、分解されやすいと宣伝されている洗剤が本当に分解されやすいかは知りません・・・

以上です。

参考URL:http://www.jswa.jp/05_arekore/index.html
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今の新築住宅は、たしか、法律が変わって、合併処理槽でないと許可が出ないので、


家庭からの生活排水は、処理槽で処理されて、流されてます。

また、下水道の普及しているところでは、下水処理場で処理はされています。

でも、約10年ぐらい前に着工している住宅では、分離処理槽ですから、
生活排水は、沈殿槽を設けてますけれど、流していると言うことです。

あまり環境に負担のある洗剤で洗わなければ良いのですけれど、難しい問題です。
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 下水には大きく雨水排水と汚水排水とがあります。


 雨水排水は文字通り雨水の排水処理を行う物で、対象は建物や道路などに降った雨水を集水し、河川等に放流します。
 汚水排水はトイレなどの屎尿が主な処理対象で、集水後処理場で浄水処理されます。
 むかしは雨水と汚水を同じ管渠で集水する合流式が主流でしたが、現在は別々に集水する分流式に切り替わっているところがほとんどです。
 生活排水は原則として汚水処理の対象となりますが、下水道管が布設されていない区域で、浄化槽や汲み取り得を行っている施設や家屋などでは、そのまま雨水排水設備(道路側溝など)に放流するしかありません。
 又、下水処理場も100%浄化できるわけではありませんし、基本的に悪性病原体や不純物の除去がほとんどで、洗剤などを分解することは困難です。
 従って、出来るだけ分解されやすいものを使うよう心がけることは、必ずしも無駄なことではありません。
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環境に優しいのは「流さないこと」です。



分解され、中和されるまでにどれだけの水が必要かですね。
100%分解されるのばっかり使ってもいつかは飽和してしまい分解されなくなってしまうんでしょうね。
もっとも、分解されて「何」になるのか疑問ですけど。

下水処理には莫大なお金がかかりますので、都会部でも下水処理率100%ではないのが現状です。
逆に田舎でも下水処理率100%なんて所があったりします。
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生活廃水は、処理工場を経由して排水される場合もありますし、そのまま垂れ流しになることもあります。



一般に、都心部では処理工場経由、過疎地では垂れ流しが多いのです。

したがって、垂れ流しされる際には、分解されやすいものが、環境にやさしいです。
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