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 日本語を勉強中の中国人です。「あてがう」のニュアンスで頭をかかえています。下記の段落の中の【あてがう】のニュアンスを教えていただけないでしょうか。

「私は苦心の末、また次の手を考え出した。それは、ハチに気づかれないように獲物をすりかえることだ。獲物を狩りをしてもどってきたフシダカバチは、まず巣穴からいくらか離れたかげのふもとに降りる。そこから、苦労して獲物をがけの上にひっぱり上げる。その時、私は、ピンセットで獲物の足をひっぱってうばい取り、すぐ身代わりのゾウムシを【あてがった】。この策略はうまくいった。ハチは、獲物がなくなったことに気が付くと、あわてて体の向きを変えた。そして、自分の獲物とすりかえられたゾウムシを見つけると、すぐにそいつに飛びかかり、足でかかえて運ぼうとする。ところが、このゾウムシはまだ元気でいる。」

『[適当にみつくろって]与える」と『新明解国語辞典』はこのように説明していますが、「適当にみつくろって」のところはまだよく理解できていません。どんな感じなのでしょうか。『新明解』の用例である「子供に絵本をあてがう」は短すぎシチュエーションがよく分かりません。

 オンライン辞典でも調べました。「(2)適当と思われるものを与える」と解釈しています。「適当と思われるもの」もよく分かりません。「酒さえあてがっておけばおとなしい」、「新入社員向きの仕事をあてがう」の場面はそれそれ教えていただけないでしょうか。

「あてがう」は現役の言葉ですか。それともすでに死語になったのでしょうか。日本の方は大体何歳ぐらいで(小学校? 中学校? 高校? 大学? 社会人?)習得した言葉遣いなのでしょうか。日本語を勉強中の私にはとても難しいです。

 また、質問文に不自然なところがありましたら、それも指摘していただければ大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (9件)

1、<適当にみつくろって与える(=あてがう)>


「みつくろって」は「見繕って」です。
「繕う」は「直す・装おう」といったような意味で使われています。
「見繕う」は直訳すると「見て装おう」ということで、「判断してそれらしく整える」という意味になります。
「適当」は幅の広い言葉です。
「適している・ふさわしい(A)」ということですが、
「いい加減(正確ではないがそれに近いこと)・安易(B)」などの意味で使われる場合が多いように思います。
人に対して使われる場合。
Aのように
「彼こそふさわしい人物だ」という意味で「彼が適当だ」などと使われる場合もありますが、
Bのように
「彼は不正確だ→彼は信用できない」という意味で「彼は適当な人間だ」などと使われる場合が多いということです。

「【適当に】『みつくろって』与える」は、Bの意味で直訳的に言うと、
「【正確に言うと希望通りではないがそれに近いものと】『判断したものを希望通りのものであるかのように装って』与える」
ということになります。
少し意訳すると、
『いかにもそれらしいものを与える』ということになります。
なぜそのようなことをするのかといえば、
【相手の要求をかわすため】であろうと考えます。
逆に言えば、このような意図がないのに「あてがう」という言葉を使うことはないだろう、ということです。

2、<子供に絵本をあてがう>
「買ってあげる」や「あげる」ではなく「あてがう」が使われているのは、絵本を与える事が目的ではないからだと考えるのが自然です。
例えば「お腹が空いた」と泣く子供に対して「ほら見てご覧、かわいい熊さんの絵が書いてあるよ。」と絵本を渡して、その絵本に注意をひきつけることで泣き止ませようとしている様子などを想像します。
つまり、その絵本を見ることによって「いかにも空腹が癒されるかのような錯覚を相手に与える」ことを意図した行為を表現した文章だということができると思います。

似たような例では、『子供が「飛行機に乗りたい」とうるさくて仕方がない』と言う母親に対して、父親が「飛行機の模型でもあてがっておけ」などと答える場面もあるでしょう。

3、<酒さえあてがっておけばおとなしい>
普段は色々うるさいことばかり言う男だが、(そのうるさい言葉をかわす意図で)酒を与えておけば大人しい、ということになります。

4、<新入社員向きの仕事をあてがう>
会社として大事な仕事はたくさんあるが、新入社員にそれをやらせるわけにはいかない。
そういう重要な仕事をやりたいなどという要求が出ないように新入社員でもできるような簡単な仕事を与える、ということになると思います。
新入社員でも重要な仕事を任される場合もあるでしょう。
そのような場合は、【要求をかわす】という意図を持つ必要はありませんから、「あてがう」などという言葉が使われることはありません。

5、お気づきのように、「あてがう」はかなり人を下に見た言い方です。
死語ではありませんが、使う人が少なくなっているのは事実でしょう。
詳しくはわかりませんが、今の若い人(10代ぐらい)は殆んど知らないのではないでしょうか。
また、これは「ものなどを割り当てる」という単純な意味もありますから、状況に応じて解釈するのがよいでしょう。
どちらにしても「(Bの意味での)適当に与える」というニュアンスは含むことになります。

お読みになっているのは内容からすると『ファーブルの昆虫記』でしょうか?
このように、人が虫に対して使うのであれば問題はないでしょう。
フシダカバチが苦労して手に入れた獲物を奪い取り、ゾウムシを【いかにも獲物である点では同じであるかのように】与えた、
ということになります。
この場合の【かわさなければならない要求】とは、「私の本来の獲物はどこにいった?」という疑問、ということになります。

6、ご質問文の添削
a.<頭をかかえています>(◎)
いつも熱心なawayuki_chさんがこの言葉を使うと実感があります。
「本当に悩んでいる」「この言葉の意味を理解できないことは私にとって非常につらい」というニュアンスがよく伝わってきます。

b.<「[適当にみつくろって]与える」と『新明解国語辞典』はこのように説明していますが>(△)
『「[適当にみつくろって]与える」と『新明解国語辞典』は説明していますが』(◎)と【このように】を外すか、
『「[適当にみつくろって]与える」(ここで改行)
『新明解国語辞典』はこのように説明していますが』(◎)と2文にわけるかどちらかです。
・「このように」は、例文が【先に挙がっている場合】に使わないと違和感があります。
因みに(ちなみに)例文が後になる場合は、「次のように説明しています」あるいは「~の説明は以下のとおりです」などが考えられます。

c.<「酒さえあてがっておけばおとなしい」、「新入社員向きの仕事をあてがう」【の場面はそれそれ教えていただけないでしょうか。】>(×)
「あの件についてもう一度説明してもらえないでしょうか」
「彼について少し教えてもらえないでしょうか」などと同じように「~について」を使うとよい箇所です。
また、「~の場面」というのは少し不自然です。
「~の」と言う場合は、「あの時の場面」などのように「~」に当たる部分が、話し手聞き手共の了解事項である必要があります。
今回の場合は、いきなり出した例文について述べているわけですから「~という場面」としたほうが良いでしょう。

『~という場面についてそれそれ教えていただけないでしょうか。』(◎)
とするのが良いでしょう。

d.<日本の方は大体何歳ぐらいで(小学校?・・・、)【習得した】言葉遣いなのでしょうか>(×)
「あなたは大体何歳ぐらいで習得した言葉遣いなのでしょうか」であれば自然です。
しかし、「日本の方」が主語である以上、習得は現在進行形ですから、
『習得する』と表現する必要があります。

この回答への補足

>なぜそのようなことをするのかといえば、【相手の要求をかわすため】であろうと考えます。逆に言えば、このような意図がないのに「あてがう」という言葉を使うことはないだろう、ということです。

とても肝心なところの言葉の意味が分かりませんので理解に困っています。「要求をかわす」(特に、「かわす」の意味が分からない)の意味は教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

補足日時:2006/05/15 00:20
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 いつも詳しいご解説ありがとうございます。「あてがう」の大体の雰囲気は分かりました。挙げてくださった場面はとても理解しやすいと思います。ただ、「要求をかわす」という言葉の意味がまだ理解できていないので、hakobuluさんのご回答のすべてが理解できたとは言えないかもしれません。ご迷惑をお掛けしますが、補足の箇所またよろしくお願いいたします。
 また、質問文の添削に感謝しております。添削理由も書いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。今後気をつけます。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 00:46

#6です。


ご返事ありがとうございます。


【かわす】
手元の辞書によると
「軽く身を転じて避ける」とあります。
慣用句のように良く使われる例として、『矛先をかわす』という言い方があります。
相手の攻撃(あるいは勢い)を避ける、という意味ですが、必死の形相で避けるのではなく余裕を持って避ける、というニュアンスになります。
攻撃といっても、肉体的攻撃の場合に使われることは少なく、相手から受けるプレッシャーを避ける時などに多く使われます。


「みつくろって与える」というのは「いかにもそれらしいものを与える」という意味です。
【(それ)らしい】という点が重要で、決して【それ】ではありません。
この場合の【それ】とは、「相手の要求(あるいは望み)と完全に一致しているもの」です。
この「要求と完全に一致しているもの」をさりげなく避けるようにして、「それらしいもの」を与えるのが「みつくろって与える」ということになります。

既出例ですが、「飛行機に乗りたい」という子供の要求がある場合。
「無理を言うんじゃない!」とか「今月は忙しいから駄目!」などと頭から拒絶したりせずに、「模型をあてがう」ことによって、飛行機に乗りたいという要求を「軽く身を転じて避けている=かわしている」ことになります。


つまり、「みつくろって与える(=あてがう)」というのは、(良い意味でも悪い意味でも)どこかに『真剣ではない』あるいは『ごまかし』のニュアンスを含んだ言葉だということになります。

この回答への補足

 ごめんなさい。入力ミスがあります。訂正します

>「それ」というものは確かに重要なのですね。
「『それらしい』というものは確かに重要なのですね。」とするべきでした。

 失礼しました。

補足日時:2006/05/15 23:50
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。「かわす」の意味が分かりました。それで、#6に出てきた何箇所もの「要求をかわす」の意味もよく理解できました。「それ」というものは確かに重要なのですね。非常に助かりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 23:42

awayuki_chさんが自動車修理の仕事に就くことになったと仮定します。


すると、会社から「仕事をするときは、この作業服を着てください。」と言われて、作業服を渡されるでしょう。
このような状況を
「awayuki_chさんは会社から作業服をあてがわれた」
と言います。会社を主語にすると
「会社はawayuki_chさんに作業服をあてがった」
となります。

awayuki_chさんが自動車を何十台も持つ大富豪だったと仮定します。
ある時、友人から
「自動車を3台使いたい。貸してください。」
と頼まれました。しかし、自動車にも種類があります。どの自動車が使いたいのか質問すると、友人は
「私は、自動車のことが詳しくない。荷物を多く積むことが出来る車が使いたいのです。」
と答えました。その時、awayuki_chさんは
「それでは、私が適当にみつくろうよ。」
と答えるのが最適でしょう。



立場の上の者が、立場の下の者に対して、「これを渡すのが適切だろう」と考えて与えることを「あてがう」と言います。

そして、立場の上下無く「これを渡すのが適切だろう」と考えて選び出す(and 渡す)ことを「みつくろう」と言います。


しかし、「酒さえあてがっておけばおとなしい」の様な使い方の場合は、少し馬鹿にした意味が含まれる場合があります。
「彼が怒っていても不満を持っていても、酒を飲ませればおとなしくなるから、彼を黙らせるのは誰にでも出来る簡単なことだ。」とか「他の者が豪華な食事をしていて、彼には食べ物が何もなくて酒だけでも、彼は不満を言わない」という意味になる場合があるのです。
もちろん、単純に「彼は酒が好きだから、酒をプレゼントすれば喜ぶ。」という意味の場合もあります。


例文の【あてがった】は、人がハチに対してした行為なので、上の者から下の者に対しての行為です。そして、ハチが見間違う身代わりを与えたのです。
だから【あてがった】と表現されます。

>「あてがう」は現役の言葉ですか。それとも・・・
死語ではありません。しかし、若者はほとんど使いません。大人が使っているのを聞いて正しい意味が分かるのは、高校生くらいだと思います。本の中では普通に使われる表現です。
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。活用例をたくさん見せていただき感謝しております。立場の上の者が、立場の下の者に対して、「これを渡すのが適切だろう」と考えて与えることを「あてがう」と言うのですね。とても参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 12:06

★[適当にみつくろって]与える」



オヤジ「いらっしゃい」
客「お酒ちょうだい」
オヤジ「つまみは何に致しましょうか」
客「そうだね~。適当にみつくろって出して」
オヤジ「了解!じゃ、旬のかつおのたたき、ホタルイカの味噌和え、川えびのから揚げ、枝豆、それとオシンコで」
客「いいよ」
このように、飲み屋のオヤジがお客の注文ではなく、自分の考えで良さそうだと思うものをいくつか選んであげるときに使います。
*何となく判りますよね。
客「お見舞いに行くんだけど、ブーケを作って下さい」
花屋「はい、ありがとうございます。お花は何になさいますか?」
客「相手の人は女の子なんだ。予算は5000円位だから、その範囲で適当にみつくろって下さい」
花屋「はい、かしこまりました。では、バラの花をこのくらいに、これと、これと、あとカスミソウをこのくらいでどうかしら?」
客「あ~、いいですね~」
花屋「ちょうど5000円です」
*ここでも、花屋さんが予算の範囲内で、これが良さそうだと思われるものをいくつか選んでいます。
◎このようにいくつかあるものの中から、その人が良さそうだと思われるものを選択する時に「適当にみつくろう」という表現を使用します。

★「適当と思われるもの」
⇒テストがありました。
ある設問に対して、いくつかの解答が列記されています。問題文には「下の解答の中から適当と思われるものを選びなさい」と書いてあります。
→この場合は、先ほどとは異なり、その人が良さそうだと思われものを選んだのでは不正解ですね。いくつかの中から、みんなが正しいと思うものを選ばなくてはなりません。

◎この「適当」という言葉は、外国の方にとっては使い方がとても難しいと思います。
「適当に答えておいてよ」「適当に返事しておいてよ」というときの【適当】は、【いい加減に】とか【曖昧に】とか【どうでもいい】とかになります。
ところが「適当な答えが見つからないんだ」とか「我々の脚力にあう適当な登山コースが思い浮かばない」などの【適当】は【ぴったりの】とか【最適な】とか【正しい】という意味になります。

「どこかにこの子にあう適当な人はいないのかしら」と「あの人はいつも適当な人ね」では正反対の人を言い表してしまいます。

★「酒さえあてがっておけばおとなしい」
⇒あいつはいつもなんだかんだと口うるさい奴なんだ。でも、目の前に酒さえ置いておけばおとなしくなるのさ。(酒を呑んでいればおとなしい)
⇒あいつはさっきからカラオケなんか嫌だって騒いでいるぞ。大丈夫、大丈夫、カラオケのところでも酒さえ飲ましておけばおとなしくなるのさ。
⇒「あの子はいたずらで少しも目が離せないよ」「でも、新幹線のおもちゃをあてがっておけば大丈夫。ずーっとあそこから離れないよ」(好きなおもちゃを渡
しておけばおとなしい)


★「新入社員向きの仕事をあてがう」
⇒「あの新入社員、まだ研修中でしょ。何が出来るのかしら」
「「そうだね、名簿の整理なら新入社員でも出来るだろう」
「そうね、じゃ、あの名簿渡しておくね」

★「あてがう」は現役の言葉ですか。それともすでに死語になったのでしょうか。
⇒死後ではありません。しかし、日常の会話ではほとんど使われないと思います。ただし、小説など文章の世界では使われています。

★日本の方は大体何歳ぐらいで(小学校? 中学校? 高校? 大学? 社会人?)習得した言葉遣いなのでしょうか。
⇒この答えは難しいですね。
上述したように、日常会話ではあまり使われませんから、言葉遣いとして習得した年齢は曖昧です。本を読んでその遣い方を覚え、意味を理解し、自分のものにする年齢としては、高校生から大学生頃でしょうか?
もっとも、その人の読書量や本の種類によっても異なってきますから何とも言えません。
*そのくらい使用頻度が低い言葉の一つだと思います。

◎「あてがう」はあまり使われませんが、使い方では非常に便利な表現方法になるのです。
お酒をあてがう→酒を飲ませる
おもちゃをあてがう→おもちゃを手に持たせる
車をあてがう→車を運転させる
競馬新聞をあてがう→競馬の研究、予想をさせる
などなど、様々な意味が言い表せる言葉に使えるのですから。

判りづらいかもしれません。いつでもご質問下さい。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。日常会話の例を見せていただきとても親しみを覚えています。非常に理解しやすい説明方法だと思います。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 12:00

お久しぶりです。


「あてがう」かなり年配の人しか使わなくなっているように思います。
聞けば意味がわかるというのも社会人くらいからでしょう。

そのわけは、この言葉は目上の人には使えないのです。
どちらかというと目下の人に使うことが多いです。
「与える」という意味からしてそうですが、さらに「適当に」というニュアンスですからなおさらです。

「適当に」という言葉も意味が広いのですが「うまい具合に」
「大雑把に・・荒っぽく、あまり、よく考えずに」「いいかげんに・・無責任に」
などがありますね。

いくつか例をあげてみましょう。
料理「適当に塩・胡椒(コショウ)をふります」
「あまりしつこいので適当に答えておいた」
いきつけの飲食店で「今日は何にしますか」「適当にみつくろってよ」
 つまり、メニューを見ないでおすすめの料理(おつまみ)を作ってもらうのです。
お店におまかせです。
「みつくろう」は「一番合っていそうなものを見つけ出す」です。

もう一度、質問に戻って「あてがう」といったときの「適当に」はあまりいいニュアンス
ではありません。

余談ですが、古い言葉に「あてがいぶち」というのがあります。「与える食事」「与えられた食事」
という意味ですが与えられた食事を(毎日)不満一つ言わずに食べるという感じになります。
与える方には選択権があるのですが与えられる方には選択権が無いのです。

お勉強がんばって下さい。
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この回答へのお礼

 お久しぶりですね。お元気ですか♪
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「適当に」はよい意味も悪い意味も両方あるのですね。最初はこの言葉はよく理解できませんでした。また、「あてがいぶち」のご紹介に感謝いたします。
 いつも応援していただき本当にありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/05/14 23:15

適当なものを「与える」ばかりでなく,「~をそこに配置する」などのニュアンスもあります。


また「適当なもの」には「正規のもの最適なものではないかもしれないが」というニュアンスが感じられます。
「家の壁に穴が明いてしまったので,板をあてがって応急の対策にした。」

「身代わりのゾウムシ」はまさに「正規のもの」ではありません。が,「代役となる適当な(代役がとりあえず務まると思われる)もの」 です。
「こどもに与えるのに最適な本」がその絵本かどうか分からないが,とりあえず適しているだろうと判断して絵本を与える。
「上等の酒でないし,好みに合う酒かどうかも分からないが,とにかく酒である飲み物を飲ませておけば」おとなしい。
「現在緊急に処理しなければならない課題ではないが,新入社員でもできそうな(適当な=適切な OR 便宜的に選んだ)仕事をやらせる」

流行語でもなく頻繁に使われるわけでもありませんが,死語とは言えないれっきとしたことばだと思います。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「~をそこに配置する」などのニュアンスもあるのですね。また、「適当なもの」には「正規のもの最適なものではないかもしれないが」というニュアンスが感じられるのですね。とても理解しやすいと思います。「身代わりのゾウムシ」にとても役立ちました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/14 23:00

「あてがう」と「あてがわれる」と同じように「あてがう人」と「あてがわれる人」を比べると分かりやすいかと思います。



「適当にみつくろって」は「あてがう」人にとっての適当です。「あてがわれる人」にとって適当かどうかは、ここでは問題ではありません。

「酒さえあれば不満をいわない」→「うるさいことをいわない」「他のことはどうでもよい」という意味で使われるなら「見くびられれた」ことになります。
「こんど、飲みにいくとき○○も誘おうを思うけど、彼、なにが好きかなぁ」「酒さえあれば、喜んで来ますよ」。この場合は、誘うという対象になっていて、さらに「気をつかわなくても、よいのでは」という好意が感じられます。

★新入社員向けの仕事をあてがう、の例文。
「そろそろ新入社員に課題を与えたいのですが」
「だれでもできる○○なんか、あてがっておけば」

若いひとは使わないと思いますし、似合わないでしょう。

awayuki_chさんの質問文について
「頭をかかえています」は「悩んでいます」というほうが普通でしょう。「頭をかかえています」は「悩んでいる」ことの表現のひとつですが、単純に「悩んでいます」のほうがソフトに聞こえるように思えます。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。シチュエーションを書いてくださり、理解しやすくなりました。「頭をかかえています」の件もとても参考になりました。単純に「悩んでいます」のほうがソフトに聞こえるのですね。今度から気をつけます。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/12 20:02

ニュアンスとしては「これでいい(これならちょうど良い)かな、と思うものを与える」という感じだと思います。


あと、普通に与えるよりも「とりあえず与えておけばいいかな」という気持ちが込められてますね。

あてがうは文章では見かけるけど、日常会話ではあまり聞かなくなっていると思います。
小中学生はほとんど使っていないでしょう。本をよく読む子なら意味はわかると思いますが。

勉強がんばって下さい!!
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この回答へのお礼

 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。とても参考になりました。
 応援してくださり、本当にありがとうございました。頑張ります!

お礼日時:2006/05/12 19:45

あてがう、のニュアンスですね。


中々難しいところではありますね、そのように改めて言われると。
普段、何気なく使っている言語も面白みがあると気づかされます。

さて、あてがうという言葉ですけれど、これには意味がいくつかあるんですよね。
例として、1つ目。
新人に仕事をあてがう。という言葉があります。
これには2通りほど解釈出来る意味がありまして、
1つ目、意訳すれば「とりあえずブラブラさせてるのは勿体無いし、何でもいいから何か仕事させておけ」
といったような、仮の意味でのあてがう、があります。これは、意味が良く分からないといっていた「適当と思われるもの」の意味も含んでいます。
さらに言えば、適当とテキトー、では意味が真逆になったりもします。難しいですね。

2つ目としては、「適切な仕事を与える」という意味で、あてがうという言葉を使用する事もあります。
これは前述した、「適当」の方での使用用法ですね。

与える、という動詞に感情を込めたもの、とでも言えばいいのでしょうか・・・。言葉自体にネカティブな要素が含まれているように思います。専門家ではないので分からないのですが、参考になれば幸いです。

なお、死語であるかどうかと言われれば、普段からよく用いる言葉で無い、と言うことは間違い無いと思いますが、日本人同士で意味が通らないほど分からない言葉では無いと思いますよ。また、習得時期に関しては分かりませんが、小学生でこの言葉を使える子は少ないのでは無いでしょうか?意味はなんとなく理解できるでしょうけども。
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。さらに言えば、適当とテキトー、では意味が真逆になったりもするのですね。難しいです。ご説明から「適当」は誉め言葉っぽい、「テキトー」はネカティブっぽいとなんとなくこんな感じがします。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/12 19:20

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