
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
通信社・新聞社の用字用語辞典(*)では、
助詞(副助詞)としての「くらい」「ぐらい」に触れていないか、あるいは用例のみを示すにとどまっています。
(*)時事通信、共同通信、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞
唯一、『NHK ことばのハンドブック』には、以下の説明があります。
------------------------------
~くらい・~ぐらい
「このくらい(ぐらい)の広さ」「10歳くらい(ぐらい)の子」
などの「くらい」「ぐらい」は,どちらを使ってもよい。
以前は,次のような使い分けが行われていた。
(1) 体言には「ぐらい」が付く。
(2)「この・その・あの・どの」には「くらい」が付く。
(3) 用言や助動詞には,普通は「ぐらい」が付くが,「くらい」が付くこともある。
「ぐらい」と連濁する場合はひらがな表記も濁音表記とする。
〈例〉10歳ぐらいの子
------------------------------
以前は使い分けが行われていたが、現在は「くらい」「ぐらい」のどちらでも良いという説です。
手もとの国語辞典(*)には、どれも「くらい」の主見出しで名詞の「位」と、そこから転じた副詞(副助詞)の「くらい」の解説がありますが、ほとんどは『「ぐらい」とも』としています。「ぐらい」は参照見出し(空見出し)になっています。
(*)新明解、広辞苑、岩波、大辞林、明鏡
『明鏡国語辞典』だけは、「くらい」の項の最後に以下の説明がありました。
----------------------
[語法]
「くらい/ぐらい」は、今は区別なく使うが、伝統的には、体言には「ぐらい」、コソアド系の連体詞には「くらい」、活用語には「ぐらい」「くらい」ともに付いたという。
----------------------
結論として、
伝統的には使い分けがあった。
現代語ではどちらを使っても間違いではない。
というのが、事実上の正解でしょう。
現実には、個人の言語感覚によってかなり差があると思います。年代差や地域差もあるかもしれません。
ここまで書いて、以前別の場所で同じような話があったことを思い出しました。
『きょうのことばメモ』
〔早稲田大学の飯間先生(日本語学)のブログ〕
http://yeemar.seesaa.net/article/14552277.html
「くらい」の清濁 2006年03月09日
「以前は」「伝統的には」というのは、江戸時代の頃のようです。
No.9
- 回答日時:
「同じ位」の「くらひ」は、「較べる」や、「位が高い」の「くら」と同じ意味を共有する言葉かと思ひます。
國語では、言ひ易いやうに、濁音に發音する場合がありますが、正式の文章としては、「同じくらひ」と、濁らずに書くべきでせう。比較の「くらひ」も、程度の「くらひ」も、地位の段階を示す「くらひ」も、共通の意味を持つといふ立場からすれば、「ぐらひ」と表記するのはいけないでせう。No.8
- 回答日時:
「同じ」+「くらい」は話者は2語として意識しており、すなはち、思考に少し時間をかけており考えながら次のイメージを捜している様子で、「同じぐらい」は前の言葉から影響され「濁音」になってます。
話者は2語をひとつの単位として話しているようです。思考に滞りがありません。
No.7
- 回答日時:
30代の関東人です。
小説や本など読んでいると「くらい」と濁っていませんので、自分としては、書き言葉としては「くらい」を基本と考え、喋るときは「ぐらい」も使います。
#6の方がおっしゃるように、「ころ」「ごろ」もそうですね・・・
音の変化だと思ってました。
No.6
- 回答日時:
連体修飾語に続くときは「くらい」(あくまでも名詞)
名詞に直接つくときはどちらでもよいが、「ぐらい」のほうが今は普通(学校文法では副助詞とするが、接尾語と見るのが妥当)。
「ころ」「ごろ」も上記に準ずる。
「このくらい」「これぐらい」(ただし「このころ」と「このごろ(=最近)」は使い分けあり)
したがって「同じ」という連体修飾語に続くので、
「同じくらい」
と言うのがオーソドックスだが、
「同じぐらい」も今は許容範囲内。
このように考えます。
No.5
- 回答日時:
村上世彰容疑者「1000億円ぐらいの・・」、 オリックス清原「カープ戦ぐらいから・・」、 ウィルコムの八剱洋一郎社長「そのぐらい大規模・・」、 ヤンキースの松井「投げる力も半分ぐらい・・」
ここ3日間のニュースを検索したところ「ぐらい」が使われているのはすべて話し言葉でした。
しかし 話し言葉以外は「くらい」でした
最後の松井の記事は本文中のインタビュー部分の記事ですが、*松井秀、硬球の感触ニッコリ…まだ「半分くらい」* (夕刊フジ) と見出しにはなっています。
No.4
- 回答日時:
中年後半の男性、東京生まれです。
No.4の方と同じく、ぼくもなんとなく「くらい」が正しく、「ぐらい」は、音便変化のような感じかなぁと思ったのですが、ためしに下記の辞書で「ぐらい」を引いてみると、ちゃんと出ているので、とくに「くらい」が正しいというわけでもないみたいですね。参考URL:http://dictionary.www.infoseek.co.jp/?se=on&sm=1 …
No.3
- 回答日時:
既に2件回答がありましたが、それを読んで正直言って驚きました。
たぶん日本語は使っている人の年齢や出身地、性別などによっても違ってくるのかなとも思いました。中年男性、東京都出身の国語感で言わせてもらうと
正式な文章に書いていいのは「同じくらい」であって「同じぐらい」は話し言葉であって、正式な「同じくらい」が言いにくい場合に、言いやすいように音がなまったものだと思います。
文章に書く言葉と実際の発音が異なることはあります。
「そういうことですか」という日本語がいい例です。実際の話言葉では「そうゆうこと」と発音されていると思いますが、文章では「そういうこと」と書くと思います。
★さらにご回答する方がいらっしゃったら、是非、年齢、性別、出身地をご記入下さい。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
私も実は「同じくらい」の方がオフィシャルな印象があります。
世代間で、書きことば・話しことばの境界があいまいになりつつある例ではないかという説には、たしかにピンとくるものがあります。
ちなみに私も中年男性で神奈川出身です。
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