No.6ベストアンサー
- 回答日時:
私は教育の専門家ではなく、学問的に日本とフィンランドの教育を比較できるわけではありませんが、フィンランド在住で子供を現地の学校に行かせているのでその視点から。
たしかに授業時間は少ないし、休みは多いし、宿題も少ない上、週末や長期休みは宿題がありません。学習塾もありません。これで大丈夫なのかとよく思います。回りの子供たちや親を見ても、勉強については日本よりのんびりしていると思います。それほど家庭で学習しているわけでもなさそうです。図書館はよく利用されていますが…。
カリキュラムについて思うことですが、日本の教科書を見ると、例えば中学校の数学は1年の最初から非常に緻密に段階を踏んでいく見事な構成になっていると思いますが、逆に言えば1か所でつまづくとそこから先総倒れになってしまいます。英語もそうだと思います。
フィンランドはもうちょっとゆるくて一本道でない、というか英語でもかなり最初の方で高度な表現が混じっている割にだいぶ先に行ってから基本的なことが出てきたりします。教科書に出てくることをその時点で全部理解しなくても、身につくものが少しずつ増えればいいという考えだと思います。なので後からでも挽回しやすく、小さなつまづきから落ちこぼれることが少ないのではないでしょうか。
全般にフィンランドでは他人との比較というか、自分が平均よりどのくらいできるかできないかとかを、あまり気にしません。学力の国際比較もあまり注目されないし、もし順位が低かったとしても日本ほど危機感をもたないでしょう。日本はなにかにつけランキングを気にしすぎるきらいがあると思います。
あと、フィンランドでは生徒の優れたところを教師がよく気づき、伸ばそうとします。日本で悪いところ、劣ったところを指摘しがちなのと対照的です。そして子供に限りませんが、何らかの分野で優秀な人は甘やかしと思うくらい優遇されることがあります。その点日本はどんな優秀な人でも平等に扱わないといけないという信念があると思います。どちらが良いとは一概に言えませんが…。
また細かいミスに割と寛容で、テストでも日本なら△のところが○、×のところが△になる場合も多いと思います(○△×はこちらでは使いませんけれども)。国際学力テストにしても、もしフィンランドの生徒の答案を日本基準で採点し日本の答案をフィンランド基準で採点していたら結果がかなり違っていたかもと(根拠はないですが)思ってしまいます。
もうひとつ、教師の時間的・心理的余裕がまったく違います。こちらでは教師は生徒の服装とか生活態度とかは他に迷惑をかけない限り何も言わないし、学校から一歩離れれば教師の責任の範囲外になります。親が子供と過ごせる時間も長いです。専業主婦は少ないですが、共働きでも5時ごろには帰宅しますから。
いろいろな要素があるとは思いますが、以上現地で気づいた違いについてでした。
とてもとても貴重なご体験談誠にありがとうございます
まさにこういった具体的な話がとても身にしみます
ただ、子供の優れた面を伸ばす、プレッシャーをかけずに子供の自主性にまかせるという2点にご意見が絞られると思いますが、どうもそれだけでは説得されないものがあります・・
ほかにも何でもよいですので、気づいた点はございませんでしょうか?
言い方を変えれば、日本の子供たちも、フィンランドのような優れた箇所を伸ばし、動機などは子供の自主性にまかせれば、あれだけ苦労して学習塾にも通わず受験にも苦しまずに、高い競争力を保てると思われますか?
No.11
- 回答日時:
フィンランド教育については最近学んだことを少々。
経済協力開発機構(OECD)が実施している国際学力調査(PISA)というのがあるのですが、確かにフィンランドは2000年、2003年の調査では読解力1位、数学的リテラシー4位、科学的リテラシー3位、2003年ではそれぞれ1位、2位、1位、新たに加わった問題解決能力は3位と32カ国から41カ国の中で上位を占めました。
それはなぜか。
まず読解力においては「読書の頻度と関心の高さがあり、こうした傾向は、一般の書籍のみに限定されるものではない。新聞、雑誌、漫画、電子メール、インターネットについても同様の傾向が見られた」。
という背景があります。
ただ1900年代の後半頃から母国語の低下が見られました。
(1)読み書きのスキルを高め、文学に関する知識を増やすことを視野に入れながら、すべての教科のカリキュラム開発を行うこと
(2)学校図書を改善し、学校-公共図書館の連携を促進すること
(3)基礎教育と特別支援教育観の連携を強化する試みとして、読み書きのスキルを高めること
(4)すべての教科を通じて、読解力、特に演繹的・批判的読解力を高めること
(5)さまざまなジャンルの文章を書くことと、すべての教科において書くことをベースとした学びを促進すること
(6)男子生徒に対する教育を改善すること
(7)才能児に対する特別教育を行うこと
というプロジェクトを課した結果、このような「読解力世界一」という評価を得られたのです。
これは理数科教育についても同様です。
つまり上のような学習理論について画期的な方法論がフィンランドにおいて誕生したということでしょう。
また
「PISAの結果は生徒間、学校間、家庭環境の違いによる学力格差が少ないことを示した」とあります。その背景として「学校内における能力別指導やランキングの否定など、非選別型の教育を行ってきたことを理由の一つとしてあげている」。
そして「多様な背景をもつ子どもたち」への対応として学級を少人数制編成にする」ことも好成績の背景としています。たとえばフィンランドでの1クラスの平均人数は19.5人、日本では38.8人です。
私個人としては多様な背景をもつ子どもたちへの対応という、個性への配慮に嬉しく思いました。
そもそも子どもって好奇心が旺盛で、多動的であり、感受性が強いのです。勉強という強制労働でクラスの人数やカリキュラム、能力差、個性さを均一化する指導は非常に無理があり、無理があるのに矯正しようとすれば必ずゆがみが生じる。そのストレスが登校拒否、いじめ、非行、校内暴力や学級崩壊などの「教育病理」に発展していゆくのではないかと思います。
フィンランドは一見そこから自由であるようですが実は「フィンランドもまた、国際学力調査における学力低下論に一喜一憂するふつうの国である」と言われるように、むしろ子どもの学力については関心の高さや積極性があると思われます。
そして
「改革を実行する際、国内外の調査から導き出された質的・量的データを冷静に分析し、自国の文脈に沿った処方箋を書き上げる。こうしたプロセスを、平等性というフィンランドが最重要と考える理念においた軸足を動かすことなく進めるという姿勢が、フィンランドを『ただふつうの国』にはしておかなかったのである」。
また、
「子ども一人ひとりに対するきめの細かい補習や9年間の義務教育を終えた後さらに1年間基礎学校に在学すること、逆に学校で学べる水準に達していない場合1年間入学を遅らせる」という選択肢も生徒に与えられています。つまり「学習に対する責任を学習者である子ども自身に帰する一方で、すべての子どもたちが過程を修了できるよう努力を払っている」こととなります。
そして教える側である教師の育成にもクオリティについて配慮しています。
フィンランドでは大学の基本学位が修士号です。そこで修士課程レベルで教員育成を実施するという改革を1970年代に行っているようです。
そして「カリキュラムの大綱化」、つまり「教育内容に関する国家規制を大幅に緩和し、裁量権を地方自治体・学校など、現場により近いところに委譲する」。
そして
「改革の結果、カリキュラムは、国が大枠を示し、地方自治体が地方の実情に合わせた地方カリキュラムを編成し、さらに学校が指導計画として具体的な内容を決定する」。これは
「カリキュラム内容の削減ではなく、カリキュラム内容に関する規定が穏やかになったことによってもたらされたものである」。
内容的には
「その記述が具体から抽象へと変化し、全体的な枠組みのみを示すものとなったこと」
「これまで学年別に規定されていた教育内容が、初等教育段階(第1~6学年)、前期中等教育段階(第7~9学年)のみの区分となったことなどがある」
そして「カリキュラム改訂に合わせた授業時数配分の弾力化」。
以上が「カリキュラム横断的テーマの導入」ということになります。
最近もまたカリキュラムが改訂されたようですが、今後もますます改善されることを期待しているのですが・・・。
どうですか?凄いですよね。なぜ驚くのか?我が国がこんな当たり前のことをまったく考慮していない落差にでしょう。わが国の「ゆとり教育」などは単に時間を削減すればよいうというあまりにも短絡的な考えが逆に学力低下を招いたという失敗例です。でもフィンランドは教えること、学ぶことの意味の本質を考えてから緻密なプロジェクトに反映させている、それが成功に繋がっていると思います。
また教育問題を中央集権にまかせるのではなく、地方に委譲させるなんて、国レベルで取り組んでいます。わが国は義務教育まで国の権限で、それから先は自己責任。自由経済主義が私立の塾化などを招いているのではないか?
教育と地域との連携の希薄化についても、権限を中央握っていることにもひとつの要因があるのではないでしょうか。
国の将来を背負う子ども達の健全な育成を、なぜもっとフィンランドのように国レベルで考えてはくれないのでしょうか?これは少子化問題よりも深刻なこと・・・ある意味少子化はそんな現況への警鐘ともいえる現象だと思うのです。
私個人の感想ですが、フィンランド教育は決して難しいことではないこと(あたりまえの理念と実践)だと思いました。
それでは日本のランキングは、というと、2000年の調査では数学的リテラシーは1位、科学的リテラシー2位、読解力3位となっています。
つまりフィンランドと大差ないということですが、カリキュラム内容に格差があると思います。それは吸収率が違うという、学ぶことへの好奇心の波及効果とその持続についての結果が違ってくると思います。実際そのような調査があるのか知りませんが。
私語が長くなりました。
最後に。
IQはフィンランド教育の対極にある気がします。むしろ日本の方がIQ=勉強ができる、というイメージに固執しているのではないでしょうか。私が小学生の頃IQテストをさせられましたが、今でも違和感を感じていますね。単なる無味乾燥な数字は偏差値という企業戦士を作るだけのもと同様、「IQが出した数字」も指標となるどころか教師の生徒の観察義務の怠慢的な口実に過ぎない。強いては生徒個人の能力や個性を発現させる障害となるとさえ思います。
No.10
- 回答日時:
再びNo.3およびNo.5とです。
No.5
>わからないということですね。。
No.6
>ただ、子供の優れた面を伸ばす、プレッシャーをかけずに子供の自主性にまかせるという2点にご意見が絞られると思いますが、どうもそれだけでは説得されないものがあります・・
言い方を変えれば、日本の子供たちも、フィンランドのような優れた箇所を伸ばし、動機などは子供の自主性にまかせれば、あれだけ苦労して学習塾にも通わず受験にも苦しまずに、高い競争力を保てると思われますか?
重複してお答えします。
何度もいいますが、教育問題を一つの原因に特定することは不可能です。「分からない」のではなく、「答えがない」のです。(逆に言えば答えは無数にあるのですが。)
子どもの発達は「ああすれば、こうなる」というものではありません。そのなかで教師は子ども達の良い部分を見つけ、様々な工夫を凝らしながら、個性を伸張させています。
質問者様のお礼を拝読しますと、どうもフィンランドの教育の成果を一つの原因に帰属させようとしている気がしてなりません。そして日本の子どもたち、および教育を過小評価されているような気がします。
今の教育に慢心することなく、絶えず危機意識をもつことは大切ですが、一時の評価に一喜一憂することもありません。果たして来年、同じ結果がフィンランドで得られるでしょうか?受験勉強が日本よりも過熱している韓国などの国の方がスコアを伸ばしてくるかもしれません。
教育とは知識の選別という人為的な面もあるので、「これは外せない」「これを伝えてあの子のあの個性を伸ばしたい」という意図は必ず存在します。しかし、それはすべての子に当てはまるとは限りませんし、あらゆるタイミングのあらゆる環境に当てはまるわけではないのです。
最初の質問に>北欧の子供はもともと優れていて、日本の子供はIQが低いのでしょうか?とありました。
どうか、このようにこういった問題を一つの見方で当てはめようとなさらないでください。
そういう意味では、サイトの使い方の話にもなりますが、このような質問はQ&A方式よりもアンケートの方が適していますね。
この回答への補足
恐らくどこか基本的なところで、フィンランドなどの北欧や、日本の教育とは、まったく異なっているのだと思います。
理由は1つではありませんが、大きく本質的に違うところはあるはずです。
それを知りたいなと思った次第です
あまり小手先のことや、こっちはこれがよくて、あっちはこれが悪いので、総体的にはわかりません、といったことには興味ありません
フィンランドもスウェーデンもその他多くのヨーロッパの学校は、昔は日本のような暗記主体の先生が一方的に教鞭をとるいわゆる伝統的教育が行われていたのを、大きく変換しました
日本は小手先では替えましたが、本質的には変わってません
ゆとり教育にもしこのまま進んでも、このままでは本質的には変わらないでしょう
偏差値が日本社会から消えたりしたら、ガラっと変わるでしょうが
フィンランドなど北欧教育を知ってらっしゃる方のご意見をぜひお聞きしたいです
No.9
- 回答日時:
No.6 です。
再びこんにちは。> 日本の子供たちも、フィンランドのような優れた箇所を伸ばし、動機などは子供の自主性にまかせれば、あれだけ苦労して学習塾にも通わず受験にも苦しまずに、高い競争力を保てると思われますか?
私は日本とフィンランドの教育における差で自分の気づいたことを述べただけで、フィンランドのような方法を取れば日本でも競争力が高くなると言っているわけではありません。社会的な状況が違うからです。
特に、日本のようにほとんどの親が仕事に忙殺されていて子供との接点が少ない状態で、さらに子供の自主性に任せるのがいいかどうかは何ともいえません。
図書館の発達や貸し出し数が多いことにしても、フィンランドでは本が高くて日本のように気軽に買えないという背景があります。だから子供だけでなく大人もよく図書館で本を借りるんです。
フィンランド児童の学力が高いという結果が出たからといって、個々の事象をそのまま日本に持ち込んでも日本の社会の中でうまく働くとは限りません。というか、そうでないことの方が多いでしょう。それぞれの社会構造に照らしてどのように取り込めば効果的かよく分析しないといけないのではないかと思います。私は、最初に言ったように専門家ではないし、日本でどうすればいいかとまではとても言えません。
たしかにそうですね。フィンランドのことを、日本にあてはめても、うまくいくとは限りませんよね。風土も、親の生活環境も、税金も、慣例も、すべてが違うのですから。
ただ個々の事象では学べるというか、参考になることも多いと思います
例えばきっと授業中の雰囲気や、授業中の生徒の頭の中も、フィンランドと日本では、きっと大きな差があるんでしょうね
ありがとうございました
No.8
- 回答日時:
最近、本屋で「競争しなくても世界一―フィンランドの教育」(参考URL)という本があったので、買って読んでみました。
総括的には、「自由と自己責任」が強いことが、大きな特徴のようです。
学習においては、常に「本人に任せる」というスタンスで、保護者もそういう考えのようです。勉強しないとしても、「本人がそれを選んだのだから、本人の責任だ」という感じでした。それで、教師はサボらないかという質問には、学習意欲の高い生徒の要望に応えるために、サボりようがないようです。
また、「はっ」とさせられた内容がありまして、「自由な学習では、学ぶところにすきまができるのでは?」といった筆者の質問に、「そもそもすきまのない学習とは?」といったような回答でした。
日本では、考え抜かれた小・中、そして高校と学習カリキュラムがありますが、これを完璧にマスターしたとしても、当然全てを学べたわけではありませんし、全ての生徒に適しているとも言えない、という気付きがありました。
そう考えると、フィンランドの自由主義も一つの教育方法だと思いました。
一方で、日本でそのまま真似はできる教育方法であるかは、疑問が残ります。
余談ですが、以前にWebで「なにを勉強しても良い中学校に行きたいか」というアンケートをとったところ(回答者はほぼ十代)、半分が「行きたい」、もう半分が「行きたくない」といった回答でした。
「行きたい」と答えた理由の半分は、「やりたい勉強があるから」で、「行きたくない」と答えた理由の半分は「なにを勉強したらいいかわからないから」でした。
この回答結果なら、案外フィンランド方式は、一部の日本人には受け入れられるかも知れませんね。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901927 …
ありがとうございます
生徒の、自由と責任が大きなキーですか
面白いですね
一見授業や勉強内容とは関係なさそうなキーワードが、子供の知能に大きな影響を与えているのですね
No.7
- 回答日時:
#4です。
あまり時間がないの手短に書くと:>日本では小国フィンランドよりも立派な図書館を備えた学校がいっぱいあると思われますので
これはまったくの誤解です。日本は学校図書館に関しても、公共図書館に関しても、図書館利用教育に関しても非常に遅れています。
また、フィンランドの教育省次官のインタビューをよく読むとわかりますが、「勉強が遅れ始めた子どもへの支援教育や、修士修了の教師」にも力を入れていて、それ以上に図書館に力を入れているわけです。
ありがとうございます
本をきちっと読めるようにするのがフィンランド教育の大事なところ
というのは面白いですね
最近の日本の若者は、驚くほどボキャブラリーが減ってますが、どこか日本の教育に大きな欠陥があるんでしょうね
No.5
- 回答日時:
No3の者です。
学力の問題を一つの原因に当てはめることは不可能です。
フィンランド特有の教育実践は多様にありますが、OECDやPISAの調査で出た結果が、その成果であるとも限りませんし、カリキュラムの問題かもしれません。また、大学入試制度が背景にあるかもしれませんし、もしかしたらNo1の方が言うような国民性や歴史が関係しているかもしれません。
質問はまた別の、具体的な実践について移られた、と解釈してもよろしいでしょうか。
フィンランドの教育実践については、多くの専門家が視察を行ったため多くの書籍が存在します。なのであえて紹介しませんが、書店にいったり、AMAZONで検索すれば探すことが可能だと思います。
またNo2の方がおっしゃるとおり、フィンランドの方は英語が本当にお上手なようです。私はいったことはないのですが、フィンランドのサイトでチャットをしていてもみなさんとても英語がお上手です。私の体験からの個人的な印象ですが、これは同じヨーロッパでもスペインやギリシャなどと比較すると雲泥の差だと思います。
ちなみに複線化構造については欧米だから必ずしも「一般的」ということではありません。
イギリスを例に挙げると、中学校を卒業した時点で就職したり専門学校にいくのが大半で、かつ寄宿舎等に通うエリート層と非エリートはかなり早い段階で分かれます。現在そうした構造が問題視され、さまざまな進路が選択できるように改革が行われています。
No.4
- 回答日時:
詰め込み勉強しかしていない日本ときちんと本を読むことを訓練するフィンランドの違いだと思います。
たとえば、読売新聞の昨年の特集などをご覧下さい。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20050323us …
から始まります。ちなみに、フィンランドの教育省次官は読売のインタビューに答えて「図書館の整備が一番大きい」と言っています。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20050331us …
ついでに書くとフィンランドの国語教育は日本の国語教育と全然違います。たとえば、『図解 フィンランド・メソッド入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766783 …
が参考になるでしょう。
この回答への補足
貴重な情報ありがとうございます
拝見させていただきました
しかし図書館を充実させれば、少ない勉学時間で知力が高まる、というのには無理があります
日本では小国フィンランドよりも立派な図書館を備えた学校がいっぱいあると思われますので
国語教育が優れているのはわかりますが、ではその他の算数理科社会英語などの方面はいかがでしょうか。というよりも、教育全体が優れているのはなぜでしょうか
そんな疑問はきえません
No.3
- 回答日時:
フィンランドの教育については例えばこんな記事があります。
http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200502 …
(アサヒドットコム)
以下、記事から考察してみたいと思います。
(1)勉強時間は本当に少ないのでしょうか。授業時間は少ないようですが、授業時間=勉強時間とは限りません。フィンランドの子どもたちは塾や宿題がなくても自主的に勉強しているかもしれません。
(2)>北欧の子供はもともと優れていて、日本の子供はIQが低いのでしょうか?
もともとというのは「生まれながら」ということでしょうか。確かに生まれながらの能力ついては個体差がありますが、素質や能力は特定の発達段階で発現することもあります。
ちなみにIQは一般に「知能年齢÷生活年齢×100」で算出します。つまり年齢によって変化するのです。したがって、日本の子供はIQが低いという言い方は科学的ではありません。
(3)記事を概観すると、私は個人主義が徹底されているかどうかに問題があるように感じます。つまり、日本では勉強は個人の能力を伸ばし、楽しむためではなく、他者と比較し、序列化するためにあるのです。
(言いすぎかもしれませんが、勉強がつまらないと感じているこどもたちはそう考えているかもしれません。)
良い成績を取らないといけないから頑張って覚えるという勉強と、興味があるから自分から考えるという勉強とどちらが効果があるでしょうか。
しかも学歴社会が崩壊しつつある現在、良い大学に入ったからといって将来が確定しているわけではありません。そうすると序列化されて頑張って頂点を目指すことにどうして意味を見出せるのでしょうか。
またフィンランドでは勉強はしたいときにできるようです。教育構造が複線化されているので、個人にあった勉強がしたいときにできるのです。
日本でもこういった複線化構造は少しずつ導入されているようです。東京都では都立高校の改革などがあげられています。
親や子どもの個人主義の浸透
教育の複線化構造
この2点は日本の教育と大きくことなる点としてあげられるでしょう。
参考URL:http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200502 …
この回答への補足
ありがとうございます
個人主義教育や大学入学などの複数枠などは欧米では一般的で、とくにフィンランドで特別なことではないと認識しておりますがいかがでしょう
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