No.3ベストアンサー
- 回答日時:
詳細は勉強のために御自分で調べていただく事にして,概略だけ回答いたします。
アミノ酸のDL決定法には大きく分けて3種類あると思います。
(1)旋光度測定
お書きの様に,イオン交換樹脂などを用いて個々のアミノ酸に分離してしまえば,旋光度を測定して文献値(または,標品の測定値)と比較すれば決定できます。
(2)クロマト分析
(2a)光学活性カラム
光学活性担体を用いたHPLC,TLC,または揮発性誘導体に導いた後のGC,を行い,リテンション・タイムを標品のものと比較すれば決定できます。
(2b)ジアステレオマー化してクロマト
適当なキラル中心を持つ化合物と反応させ,ジアステレオマーに導けば,通常のHPLC,TLC,GCによる分析が可能です。やはり,リテンション・タイムを標品のものと比較して決定します。
(3)酵素法
酵素はL体またはD体の一方のみを基質として消費します。そこで,L体のみを基質にとる酵素と反応させ,そのアミノ酸が無くなればL体であったと決定できます。量が減らなければ,D体です。反応の進行は,HPLC,TLC,GC等の適当な方法でモニターします。
この回答へのお礼
お礼日時:2006/07/19 19:11
数種の方法を示していただき、ありがとうございました。とても参考になりました。
ご回答を参考に自分で調べて理解を深めようと思います。
No.2
- 回答日時:
まず、これらのアミノ酸の分離には、クロマトグラフィー等の手段を用いて分離すればよいですね。
さらにアラニンのD,Lの決定は、No.1さんの言われているように、旋光分散を用います。旋光分散は絶対配置の決定はできませんので、標準サンプルとの比較が必要です。
この回答への補足
どうもありがとうございました。
仮に水溶液に含まれているアラニンがDかLの純粋なものであれば標準サンプルと同じ旋光度を示し、同じ旋光度でなければD型L型が混在していると考えてよいのでしょうか?
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