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「お湯を沸かす」という言葉について、
なぜ「水を沸かす」ではないのか、というレポートを書きたいのですが、
参考になる文献がわかりません。

オススメの文献などありましたら、教えてください。

A 回答 (14件中1~10件)

  御参考になる文献の有無は判りませんが、「お湯を沸かす」の「わく」といふ言葉は、「次々と躍り出るやうな、動きのさま」を指します。

悦びで胸がわくわくするのも、同じ「わく」といふさまです。
  水がわいてゐるのは、井戸や泉で、そのさまは、次から次へと水が押し出されて、躍り出るやうなさまです。
  冷たい水を火で暖め續けると、お湯になり、更に暖めると、ぐらぐらと踊るやうになります。このさまが「湯がわく」といふことです。從つて、水をわかすのではなく、湯をわかせるのが、國語の論理に沿ふ言ひ方です。
  この言ひ方は「國語の基本語の論理」に係はることで、あまりにも日常的な論理であるゆえに、學者の研究對象にはなりにくく、それを論じた文献も少ないことでせう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:06

以前、同じような内容の質問がありました。


だいぶ前にTVの番組でこのような質問が取り上げられ、
国語学者の方が回答されていましたが、
要するに、結論を先に言ってしまう言い回しだそうです。

既に例が挙がっているように、
「ご飯を炊く」→「お米と水を調理してご飯にする」
「ホームランを打つ」→「投手が投げた玉をバットで打ったら、ホームランになった」
「恥をかく」→「(意図した訳ではないが)結果として言動が恥ずかしいものになった」

また、houraitさんはご両親から「houraitが生まれた時...」
というようなことを言われたことがないでしょうか。
これもおかしな言い方です。
「houraitさんが生まれた」のではなく、
「生まれてきた赤ちゃんにhouraitという名前をつけた」
訳ですから。

理屈を並べたらきりがありませんが、
普段、当たり前のようにこのような言い方をしてますよね。
文献を探すのも良いかも知れませんが、身の回りにある
例を探しても面白いと思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:05

No.8 です.No.11さんのご回答に触発されました.



炭焼き小屋というのがあります.
「炭焼き」は炭を焼くわけです.木を焼いて(炭化させ)できたものが炭ですが,使う時には再度焼くわけですね.「炭をコンロで焼いて熱源とし炊事をする」

こうして考えると,「お湯を沸かす」なんて変なところは何もありませんね.
あまり良いリポートにはならないかも.
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この回答へのお礼

二度のご回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/09/08 17:05

物に働きかけたとき、その物の状態が変わるような動詞には2種類のものがあると思います。


一つは変化後の物を考えず、元の物を目的語に取るもの。
「木を焼いたら炭ができる」「水を沸かしたら湯になる」
もう一つは変化後の物を目的語に取るもの。
「サラダを作る」「湯を沸かす」
同じ形で2種類の働きを持つものもありますが、それは別の単語であると考えればよいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:04

飯を炊く⇒米を炊いて飯になる。


油を絞る⇒豆を絞って油になる。
寿司を握る⇒飯を握って寿司になる。
こけしを彫る⇒棒を彫ってこけしになる。
屋根を葺く⇒茅を葺いて屋根になる。
池を掘る⇒地面を掘って池になる。
刀を研ぐ⇒鉄を研いで刀になる。
お湯を沸かす⇒水を沸かしてお湯になる。

このように「何を作るための作業なのか」と「どのような素材に対する作業なのか」で捉え方が変わってきます。

実際は「何を作るための作業なのか」という観点で考える方が良いのではないでしょうか。

Ex.「こけしを作るための彫る作業をしている」⇒「こけしを彫っている」となります。
★この言葉を見て、【出来上がっている「こけし」をまた彫刻刀で彫っている】と受け取る人は、相当なへそ曲がりでしょうね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:03

「井上ひさしさんと141人の仲間たちの作文教室」(新潮社刊)に、これについて述べている箇所がありました。

一部抜粋します

 日本語の一番、日本語らしいところは、助動詞と助詞です。(中略)ひとつだけ助詞の「を」の話をしますと、「湯・を・沸かす」という表現があります。なぜ、「水・を・沸かす」ではないのか?
「飯・を・炊く」も同じです。どうして、「米・を・炊く」ではいけないのか? 米を炊いてはじめて飯ができる。(以下、同様の例を挙げているが省略)
というわけですが、この「を」は、材料というより、出来上がったものを必ず指す決まりになっているんですね。だから「水・を・沸かす」ではなく、「湯・を・沸かす」。材料をなんとかするのではなく、その材料で出来上がったものに「を」をつける。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:03

結果(または目的)に視点をおくか,材料(原因)に視点を置くかだと思います.両方あり得るでしょう.


例えば,「オムレツを作る/焼く」という時に,玉子を材料にして焼いてオムレツにする」など長いので,「オムレツを作る/焼く」というのは結果/目的を意識した省略表現でしょう.

英語では,湯は hot water, 湯を沸かすは boil water です.これからすると,冷たい水(材料)を熱して湯(結果)にするというわけですね.

文献を探すまでもなく,ご自分で考えた方が面白いリポートになるでしょう.「お湯」の定義から始めても面白いですね.何度以上を「お湯」と言うのかとか,気圧が低いと(高山など)沸点は下がるので,低い温度で沸騰し,例えば米飯はうまく炊けないとか.

「お湯を沸かす」と言って,なぜ「「お」水を沸かす」と言わないのか(水には「お」を付けない?)とか.
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:02

水を沸かす…水から「ある状態」にするという意味



お湯を沸かす…「お湯の状態にする」という意味

 水を沸かすとした場合、その沸いた状態のものを「何に使うのか」という不明な状況が残りますので、言葉としては中途半端なような感じがします。
一方、「お湯を」という目的が最初に表されていますので、実際は水から加熱するわけですが、常識的に、水を加熱するとお湯になるわけですので、「お湯を使う目的で、(水を)沸かす」を省略して、「お湯を沸かす」と表現します。

 「何の状態にするか」を表現したいわけではなく、「何を使いたいか」を表現しているのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:02

英語系や、中国語でも、いわゆる「お湯」という言葉は無くて


「熱い水」ですよね。(中国では「湯」は「スープ」のこと)
海外在住歴の長い友人などは、日本語でも咄嗟に「お湯」という単語が出ず
「そこの『熱い水』とって!!」とか言っちゃったりするそうです。
日本語学習者にとっても、ここら辺はネックになるようですね。

「水を沸かす」でぐぐったらこの問題について考えてるサイトもあったのですが、
よそ様の「考察」ですので、ここでリンク貼るのは止めときます。

ちらとだけ挙げると、
・類似の言葉は、「(折り紙で)鶴を折る」「(米)ご飯を炊く」「服を縫う」など
・ただし、例えば「折り紙を折る」では「何を」折るのか?わからない。
・状態変化を伴う動詞には、「変化前」とくっつくもの、「変化後」とくっつくもの、その両方とくっつくもの、の3種ある?

ここら辺をヒントに、考察を広げていけるでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:01

「結果の『を』」って言い方, あったかなぁ?


つまり, ここで使っている「を」は, 何かの動作をする対象を意味するのではなく, 何かの動作をした結果として得られるものを意味しています. 「『お湯』というものを (さらに) 沸かす」のではなく「何かを沸かせてその結果『お湯』を得る」というニュアンス.
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:01

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