1つだけ過去を変えられるとしたら?

 日本語を勉強中の中国人です。文を作ってみたのですが、私の作った文は自然かどうかとても心配で、添削していただけないでしょうか。作っていた時に特に困っている箇所も記しておきます。

『歩道を急いで歩いている時に、水が腕にぽつんと滴ったような気がした。 「あれ? 」と頭を挙げたら、また顔とまつげに数滴滴られ、雨がちらほら降り始めるのに気づいた。思わず足元を速めた。』

「滴る」という動詞は正しいのでしょうか。私の腕に連続的に濡れたわけではなく、ただ数滴濡れた感触だと思いました。ほかにも、「垂れる」、「落ちる」、「濡れる」などの動詞をいくつか思いつきましたが、ここで使えるかどうかよく判りません。

 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それについてもご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (12件中1~10件)

awayuki_ch さん、こんばんは。



いろいろな題材で作文に挑戦していらっしゃるようですね。
いざ、自分で題材を選択して文章にしてみると、単語の選択、言い回し、動詞の変化、日本語的な表現方法など、最初のうちはなかなか難しいのではないでしょうか?
でも、問題解決は作文の数です。回数です。頑張ってください。


★まず、文章全体から伝わる違和感があります。
⇒書き出しで「歩道を急いで歩いている時」とあります。→そして、最後のところで「思わず足元を速めた」と結んでいます。
⇒言葉こそ違え、最初から足は速めていたわけですから、最後で思わず足を速めたと記してもピンとこないところがあります。
⇒このような文章の流れですと、「最初はノンビリと歩いていたけど、雨粒らしき物を感じて【思わず】足を速めたとするのが自然です。
⇒若しくは、最初から足を速めていたところに雨粒らしきものを感じて、【ついに駆け足になった】とするのかです。
⇒この人の気持ちの変化を「足を動かす速さ」で表すわけですから、雨を感じた人の心の「焦り」、「動揺」、「速く、速く」という気持ちが表されなければなりません。その為には、最初よりも最後の「足」が速く感じられることが必要なのだと思います。

★「水がぽつんと腕に滴ったような気がした」
⇒「滴った」は「滴る」「滴り落ちる」などとして使われますが、「ぽつん」と落ちてきた水には相応しくありません。(「ポタポタと滴り落ちる」「汗が滴る」「雨の中を走ってきた男は、全身から滴り落ちる水を気にもせず部屋に上がりこんだ」)
⇒このような情景での文章は、「水滴がぽつんと腕に当たったような気がした」
⇒雨には「当たる」がよく使われます。
「顔に当たる雨が痛かった。」「開いている窓から振り込んだ雨は、容赦なく彼女の顔に当たった」
そう言えば、雨はしばしば「矢」で例えられます。
【矢のように降り注ぐ雨】【大雨の中を風に向かって歩く男に、雨の一粒ひとつぶが、あたかも彼に向かって放たれた矢のような勢いで降り注いできた】
このような使われ方をみているから、「当たる」が相応しく感じられるのでしょうか?

★「あれ? 」と頭を挙げたら、また顔とまつげに数滴滴られ、
⇒「頭を挙げる」は、「頭を上げる」
⇒「挙げる」は「あげる」ですが、「列挙」「枚挙」「挙国」などなど、少々異なる意味合いになります。
「また、顔とまつげに」のところは、「今度は、顔にも睫毛にも」にしてみては如何でしょうか?
「また、腕に」ならまだいいでしょうが、【さっきは腕】で、今度は【顔と睫毛】なのですから。しかし、「顔と睫毛」は顔という平面上の一部に「睫毛」があることを考えると、ここは、【顔にも睫毛にも】ではなく、【頬にも睫毛にも】とか【額や睫毛にも】などと、平面状にある個々の個所にスポットを当てるほうが良いでしょう。
⇒【頬にも睫毛にも】と書くことで、雨が次第に「ぽつん」から「ぽつぽつ」へと、少し多めに降り始めてきたことが分かります。
⇒「数滴滴られ」といは書きません。
「滴られ」は使いません。「滴り」を使うのであれば、「数滴滴り」となりますが、「滴」「滴」とうるさくなります。ここでも「当たり」で良いのではないでしょうか。

★「雨がちらほら降り始めるのに気づいた」
⇒「ちらほら」は雪のときの表現です。
⇒雨は「ポツポツ」「ポツンポツン」「ザーザー」
「しとしと」「ザーッと」「サーっと」
⇒変わった表現では「バケツをひっくり返したような」「天の底が抜けたような」などという言い方もあります。

⇒「降り始めるのに気づいた」では、「降り始めるその瞬間を捉えて気づいた」という感じもあります。
ここは、「降り始めているのに気づいた」とか、「降り始めていることに気づいた」が良いと思います。

★「思わず足元を速めた」の「足元」は速めることはできません。出来るのは「足」です。「足元」は体の一部ではなく、足がある付近の地面とか床になると思います。【足元に火がつく】【足元から鳥が立つように】【足元を見られる】などの常套句があるように、足元の表す所は「足のそば」なのです。
⇒「思わず足を速めた」「思わず歩を速めた」「思わず駆け足になっていた」など。


『急いで歩道を歩いている時、水滴が腕にぽつんと当たったような気がした。 「あれ?雨かな?」と頭を上げたら、今度は額にも睫毛にも数滴の雨粒が当たった。雨が降り出したことに気づた途端、思わず駆け足になっていた。』

awayuki_ch さん、確実に作文の腕前は上がっています。このような文章をいくつも書いて、その文章を様々な表現の仕方で書き換えてみたり、修飾語を使い膨らみを持たせることをなさってみては如何でしょうか?ちょっとした形容詞を差し込むだけでも、微妙なニュアンスを醸し出すことが出来るのでは?

質問文で、
【私の腕に連続的に濡れたわけではなく、】
⇒【私の腕を連続的に濡らしたわけではなく】
【ただ数滴濡れた感触だと思いました。】
⇒【数滴濡れた】とは言いません。
【ただほんの少し濡れた程度という意味で使ったのですが】とか、【ほんの少し濡れた程度の感触という意味を表したかったのです】などなど。
【以前にも出ました【思いました】の使い方を思い出してください。

頑張ってください!

この回答への補足

1.>このような文章の流れですと、「最初はノンビリと歩いていたけど、雨粒らしき物を感じて【思わず】足を速めたとするのが自然です。

 shigure136さんのような書き方は分かります。ただ、自分の感触をちゃんと日本語で表現したかったのです。生活リズムが速い今の時代、人々の足は速いものですね。余裕をもって歩く人はだんだん見かけられなくなりました。「のんびり→速い」ではなく、「速い→もっと速い」のようなパタンにしたかったのです。「思わず足元を速めた」のところをもう少し考えてみたほうがいいですね。ご回答文で教えていただいたいくつかの表現は助かりました。

2.>足元の表す所は「足のそば」なのです。

 もう何度も「足」に関わる表現で失脚しましたね。中国語は「足を止める」、「足を速める」とは言わないので、中日表現の違いに気づきました。それから、「足もと」は「足のそば」のつもりではなく、たぶん「足どり」と間違えました。お伺いしたいのですが、「足取り」だと、使えるのでしょうか。たとえば、「足どりを止める」と「足どりを速める」は両方正しいでしょうか。

3.>【以前にも出ました【思いました】の使い方を思い出してください。

 生かせないような気がします。もう少しヒントをいただけないでしょうか。

補足日時:2006/09/14 02:02
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この回答へのお礼

 shigure136さん、こんばんは。大雨の中を風に向かって歩く男の一例はとてもいいですね。もう「当たる」という言葉は忘れられません。雨に関する擬態語と擬音語、比喩を拝見してとても参考になりました。いつも豊富な表現を教えていただきありがとうございます。非常に助かりました!
 最近、自分でも使えるようになった日本語の表現が増えてきたような気がします。とても嬉しいです。問題解決は作文の数なのですね。この言葉を忘れずに精一杯頑張ります!

お礼日時:2006/09/14 02:13

「歩」には


a.歩くこと。あゆみ。あし。
b.一足の距離。
c.足どり。歩き方。
などの意味があります。

このうちのcは、「足元」の二番目の意味「足の運び、歩き方」と同じになりますね。
「歩を速める」は上のaの意味で使われます。
同様に「歩を止める」とも言いますし、
「歩を進める」という表現もあります。

ただ、
「足どり」は、
「歩いた形跡」などの他、
「足元」の二番目の意味「足の運び、歩き方」と同じ意味を持ちます。
「足どりを止める」、「足どりを速める」とは言いません。
「足取りがしっかりしてきた」
「足取りが軽やかだ」
「足取りが重い」
「足取りが覚束ない」
などと、あくまで『歩く様子』を表現するものです。
ですから、先に述べた「歩き方」という説明は誤解を招き易いかもしれません。
『足つき(足の様子)』という解釈をしていただいたほうがわかりやすくなるでしょう。

では、なぜ「重い(軽い・覚束ないなども含め)」は良くて、「速い」はダメなのか。
あくまで推測ですが、
【速い】は、
『時間的な移動が前提にならないと認識できない様子』ではないかと思います。
それで、(瞬間的な)状態を切り取って表わすことを意図する「足どり」や「足元」を使うと不自然に聞こえるのではないか、と思います。

他の例で考えてみます。
「生まれてまだ日の浅いあの鳥は、飛び方が覚束ない」
「台風に巻き込まれてしまい、乗っていた飛行機の飛び方が不安定になった」
などという表現は自然ですが、
「あの若い鳥は飛び方がまだ遅い」とか、
「飛行機の飛び方が急に速くなった」などという表現は不自然になります。
これも、
「飛び方」が、飛ぶという動作の【瞬間的場面を切り取って】表現するものであるために、
時間移動を前提にする「速い(遅い)」という表現がなじまないせいだろうと思うわけです。

しかし、ネットで検索していただけばおわかりになりますが、混同して使われている場合も多々あるようです。
ですから、慣用句的に覚えるのも一法でしょうが、一応の理屈を理解しておいたほうが応用は効くように思います。
ネットであまり多用されているので、私も実は自信がなくなっています。
この点に関して質問を立ち上げますので、よろしければご覧になってみてください。
もっと理路整然とした回答が得られるかもしれませんので。
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この回答へのお礼

 度々ありがとうございます。「足つき(足の様子)」なら分かりました。また、なぜ速いがだめなのか、別の形容詞がよろしいのか、hakoburuさんの解釈も納得できました。非常に参考になりました。立ち上げられるご質問に興味を持って拝読させていただきます。
 応援していただきありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/09/16 14:20

awayuki_ch さん、こんにちは。


awayuki_ch さんがこの文章に込めた思いが分かりました。単に急いでいる状態ではないということですから、少し表現に工夫が必要かもしれません。

*「急いで歩いている時」は何かの用事で自分の意思で「急いで」いる状況が伝わってきます。
⇒たとえば、「何となく気ぜわしい思いに駆られて、私はいつの間にか急ぎ足で歩いていた。」とすると、最近の心の中の状態と、そのことが1つの起因となって、自発的にではなく(いつの間にか)足が早足になっている状態が伝わります。

★何となく気ぜわしい思いに駆られて、私はいつの間にか急ぎ足で舗道を歩いていた。すると、腕にポツっと水滴が当たったような気がした。
「あれっ!雨かな?」と空を見上げると、まさに今、雨が降り出したのか、今度は額にポツ、そして睫毛にもポツっと雨粒が落ちてきた。
舗道にもポツポツと降り始めた雨が黒い点々を付け始めており、私は手に持った新聞を頭上にかざすと、思わず小走りになって先を急ぎ始めていた。

★★急ぎ足で歩いていると、ポツっと腕に水滴が当たったような気がした。「あれっ!雨かな?」と上空を見上げると、今度は額や睫毛にも水滴が落ちてきた。
雨は今降り出したとみえ、ポツポツと舗道を濡らし始めている。私はいつの間にか小走りになっていた。

速い歩き方を表現する。
⇒「小走り」「急ぎ足」「速足(ハヤアシ)」「足早(アシバヤ)」「駆け足」(走り始めると、「ダッシュ」「スパート」「全力疾走」「全速力」などなど。

「足取り」は、「歩き方」「歩いたあと」などの意味です。
⇒彼は酔っているのか、足取りがおぼつかない。
⇒探偵はめぼしをつけた男の足取りを追った。
したがって、「足取りを速める」「足取りを止める」とは言いません。

★「足を速める」「足を止める」「歩(ほ)を速める」「歩をゆるめる」「歩を止める」
⇒「足」とか「歩」で「歩くという動作」を表現します。
⇒「足を延ばす」は「遠くまで行く」ことを意味しています。
「足を運ぶ」は「行く」
「足に任せる」は「あてもなく歩く」
「足が鈍る」は「くたびれて歩くスピードが遅くなる」とか「あまり行きたくない」
「足が棒になる」は「長い間歩いたり、立っていたりして足が酷く疲れること」
など、足は様々な使い方があるのです。
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この回答へのお礼

 shigure136さん、こんにちは。返事が遅くなりまして申し訳ありませんでした。度々ありがとうございます。足に関する一連の言葉は本当に紛らわしいです。要するに、「足を~」、「歩を~」のような感覚ですね。速い歩き方の表現をたくさんいただきとても助かりました。確かに何かの用事で自分の意思で「急いで」いるわけではありません。「黒い点々を付け始めており」、「新聞を頭上にかざす」などの表現がいきいきしていて、気に入りました。「肘笠雨」という言葉も思い出しました。ここは、「新聞笠雨」かもしれませんね^^。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/09/16 13:34

1、{歩道を急いで歩いている時に、水が腕にぽつんと滴ったような気がした。

}
a.「歩道を急いで歩いている時に」でも間違いではありませんが、納まりの悪い表現になっています。
『歩いていると』と軽く表現したほうが良いでしょう。
または、文頭に『この前』『この間』などと付けて、『歩いていた時に』とするとバランスが取れます。

b.「ぽつんと」でも悪くはありませんが、厳密に言うと当たった瞬間は「ぽつん」と表現していいものかどうかさえ、はっきりしなかったのが現実ではなかったか、と思います。
突然というニュアンスを出すために、
『ポツンという感じで』と表現することもできます。

c.「気がした」のですから、厳密に言うと「水」ではなく「何か水のようなもの」、あるいは「何か冷たいもの」としたほうが良いでしょう。

d.「滴る」は、どこかに大量に溜まっている液体の一部が溢れ出て一滴の水滴となって落ちてくる、というイメージがあります。
雨が上がった後、屋根などに溜まっていた雨が少しづつピチョンピチョンと軒から落ちてくる様子であれば「雨の雫が滴っている」などと表現しても良いでしょうが、
空から降ってくる雨の表現としては適当とは言えないでしょう。

「あれ? 」と頭を挙げてみたら真上に高い木の枝が張り出しており、そこから人が逆さに吊られている。
両手をだらんと垂れ下げ、その人差し指の先からはどす黒い血液が一滴また一滴と地上めがけて緩やかに滴っているのであった。
などという状況であれば自然ですが・・・。(ただし、文の内容は異常ですね)
ここは、
『落ちた』または、
『当たった』などとしておくのが適当ではないか、と思います。

2、{「あれ? 」と頭を挙げたら}
a.「あれ? 」でも全く問題はありませんが、『訝しく思って』という言い方も可能です。
ご存知かもしれませんが「怪訝(けげん)」という熟語で使われる語彙で読みは「いぶかしく」です。
念の為。

b.『【顔を】挙げたら』とすべきでしょうね。
しかし、ここでは次に続く文で「顔」を使いたいので『空を見上げたら』としておきましょう。

3、{また顔とまつげに数滴滴られ、}
a.「また滴った」という意味でしょうが、「また」ではなく『今度は』とするほうが良いでしょう。
これは、同じようなことが別の箇所に起こったことを表わす慣用句的表現として、覚えておいて損はないと思います。
「何かかゆいと思って腕を見たら、蚊に刺されたらしく赤くなっている。あわてて蚊取線香に火をつけたが間に合わず、今度は背中を刺されたらしい。」
など。

b.「数滴滴られ」と言う場合、擬人法で「雨」の行為を表現しているという構図になるのでしょうが、このような表現はあまり使いません。
「雨に降られた」などは良く使います。
これは「赤ん坊に泣かれて困った」などと同様に「降られて【困った】」ことを表現しています。
それに対して、「滴る」というのは量的にわずかなので、被害として受身形を使うには大げさだからではないかと個人的には思います。
『数滴落ちてきて』の方が良いとおもいます。

4、{雨がちらほら降り始めるのに気づいた}
a.降り始めたのは気付くより前(過去)で、それが継続しているというニュアンスですから、
『降り始めている』とする必要があります。
「鮫の背びれが見えた。その瞬間は無我夢中で、気がつくと岸に向かって必死に泳ぎ出していた。」など。

b.「ちらほら」は降ってくるものの擬態語としては、個人的には「雪」のイメージがあります。
雨の場合は「パラパラ」のほうがなじみ深いですね。

5、{思わず足元を速めた}
a.「足元」には次のような意味があります。
ア、足のあたり。
『暗いので足元にご注意下さい。』
イ、足の運び、歩き方。
『長い間寝ていて久しぶりに起きたので足元が覚束ない』
ウ、手近なところ。
『特別なことをする前に、まず足元を固めるべきだ』

ことわざや慣用句もたくさんあります。
・足元を見られる
「弱みにつけ込まれる」
・足元に火がつく
「危険が迫っていること」
・足元にも寄り付けない
「相手があまりに優れていて比較にならないこと」
・足元から鳥が立つ
「突然、手近なところから意外なことが起こること」

b.いずれにしても「足そのもの」を指すことはありません。
上のイに少し似ているように感じられるかもしれませんが、「足を運ぶ様子」「歩く様子」を指していて、それ(様子)自体を速めることはできないということです。

c.『足を速めた』あるいは
『歩(ほ)を速めた』などとするのが良いでしょう。
文頭に『私は』と主語を登場させると、この文章全体が締まります。

6、まとめると、
『この前、ちょっと急いで歩道を歩いていた時に、何か冷たいものがポツンという感じで腕に当たった(ような気がした)。
訝しく思って空を見上げたら、今度は顔とまつげにも数滴落ちてきて、雨がパラパラ降り始めているのに気づいた。
私は思わず歩を速めた。』
などとなります。

7、ご質問文の添削
A.第一段目はひとつ前のご質問への回答と重複するので省略します。

B.{「滴る」という動詞は正しいのでしょうか}
厳密に言うと使い方についてですから、
『文中で「滴る」という動詞を二度使いましたが、このような使い方は正しいのでしょうか。』
などのようにしたほうが良いでしょう。

C.{私の腕に連続的に濡れたわけではなく、ただ数滴濡れた感触だと思いました}
ア、前半の主語は何かということが問題です。
「濡れたわけではなく」というフレーズを生かすとすれば『私の腕が』とする必要があります。
「私の腕に」を生かすとすれば、「濡れた」ではなく『滴った』『落ちた』としても良いのですが、ここは『落ちてきた』とするのが適切だろうと思います。

イ、「数滴濡れた」という表現は少し抵抗があります。
「少し濡れた」などだと良いでしょうが、「数滴」の後には【滴の状態】を示す動詞が必要だろうと思います。
「数滴落ちた」「数滴連なって」など。
どうしても使う場合は、
『数滴の滴に(あるいは【で】)濡れた』などとする必要があるでしょう。

ウ、「感触」は「刺激を感じること」ですから、それを「だと思いました」という表現は適切ではありません。
『感触がありました』または文意から、
『感触があったにすぎません』などとしても良いでしょう。

エ、『私の腕に連続的に落ちてきたわけではなく、ただ数滴の滴に濡れた感触があったにすぎません。』
などとすると落ち着くでしょう。

この回答への補足

「歩を速める」という言い方があるのですか。中国語は「脚歩を速める」、「脚歩を止める」のように言います。たぶん私は「歩を速める」という意味を表したかったのです。そういえば、「足元」、「あしどり」、「歩」などの区別は難しいですね。お聞きしたいのですが、「歩」とhakobuluさんがお挙げになった「足元」の二番目の意味「足の運び、歩き方」とはどのように違うのでしょうか。「足どりを止める」、「足どりを速める」、「歩を止める」この三つの言い方は全部正しいのでしょうか。それとも慣用句のように、あまり深く考えないで、丸暗記したほうが良いと思われますか。

補足日時:2006/09/16 09:38
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなりまして申し訳ありませんでした。ご親切に添削していただき誠にありがとうございます。「真上に高い木の枝が張り出す」はぞっとしますね。すごく印象を残しました^^。どんな時に「滴る」を使うのか分かりました。「訝しく思って」は知りませんでした。新表現をどんどんチャレンジしてみたいです。「今度は」のような書き方は非常に助かりました。まさにそのような意味を表したかったのです。必ず覚えます。質問文の添削にも感謝いたします。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/09/16 09:47

#4です。



「滴る:したたる」の意味は、他の方の仰る通りなのですが、、
 私個人としては、最初に当たった水滴と明らかに感じた水滴との対比のための『過剰な表現』ではありますが、非常に印象の残る表現だと思います。

滴るでも問題は無いと思いますよ。(感覚表現は、個人の『感性』の問題ですから。良い表現だと思います。)
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。まったくのまぐれあたりで、本当に恥ずかしいです。
 ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/13 00:22

個人的見解ですが


全体的にまどろっこしい感じがするので、余計な語句はなるべく削除しシンプルに表現したほうが良いと思います。
主人公の五感を感じさせる表現(冷たい)や、顔を上げて見えたものなども入れておいた方が良いかもしれません。

例えば、
「歩道を早足で急いでいると、「ポツン」と冷たい雫が腕に落ちるのを感じた。思わず立ち止まって見上げると、暗く曇った空からポツリ、ポツリと雨粒が落ちてきた。私はポケットのハンカチで顔を拭きながら歩をさらに早めた。」
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この回答へのお礼

 貴重な添削意見をいただき誠にありがとうございます。例文はとてもすばらしいと思いました。繰り返し繰り返し読みます。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/09/13 00:14

私は、問題を主に文法的な点に絞って指摘させていただきます。



(1)>「心配で」→「心配なので」
「~で」で理由を表す場合もありますが(例「心配で眠れない。」など)、ここは「~なので」としないと、理由であることが明らかになりません。
この使い分けは、ネイティブには無意識にできるのですが、説明するとなるとものすごく難しいので、ここでは省略します。
次第に慣れていって、それから改めて接続助詞「て(で)」の用法を学んでください。

(2)>「作っていた時に特に困っている箇所」→「作っていた時に特に困った場所」
ここは時制を過去形にするべきです。(それに対し「作っていた」は「作っている」でも可。理由はこれまた難問なので省略。)
また「~ている」は時間の継続を表します。
「困った」の方が文が引き締まりますし、「困っている(た)」では、「今は困っていない」というニュアンスが出てしまいます。

(3)>滴られ」→「滴ったので」
「滴る」に受け身の助動詞「れる」を付けた言い方を私は聞いたことがありません。
英語と違い、確かに日本語では自動詞が受け身になることがあります。ただ「滴る」という自動詞に使うのは無理です。
もし擬人法を用いて、意志を持った「雨」が意図的に人を目がけて「滴った」というような場合には使えるかもしれませんが、それは修辞的な言い方であって、普通の散文に用いるのは、やはり難しいと思います。
一方「雨に降られる。」とはよく言います。このような言い方について説明したいのですが、それもここでは無理です。日本文法の参考書をお持ちであれば、「受け身の助動詞」「迷惑の受け身」の項目をご覧になると、説明が出ているかもしれません。

(4)>「降り始める」→「降り始めた」
ここは完了の助動詞「た」を用います。「降り始める(のに)」という現在形を使うと、現象を客観的に描写するようなニュアンスが出てきて、この文脈には合いません。

(5)>「足元を速めた」→「足を速めた」
これは語彙の誤り。「足もと」は、「足の立つ辺り/
足の状態/その場の状態や立場」の意味で、比喩的に「身近なところ/立場」などを表します。
「もと」の漢字の使い分けは日本人でも(私自身にも)難しいので、平仮名で書いた方が無難です(今のうちは)。
閑話休題、「速める」のはあくまで「足」ですから、「足もとを速める」は誤用です。日本人もよく、「足をすくわれる」というべきところを、「足もとをすくわれる」と言います。これも誤用です。詳しくは、慣用句辞典や大きな国語辞典などでお調べ下さい。

(6)>「私の腕に連続的に濡れた」→「私の腕を連続的に濡らした」「私の腕に連続的降ってきた」「私の腕が連続的に濡れた」
「腕に→濡れた」という修飾・被修飾関係が誤り。自動詞「濡れる」ではなく、目的語「腕を」を伴う他動詞「濡らす」を使います。「腕が→濡れた」であれば、正しい主語・述語の形です。

(7)>「思いました」→「思います」
今も「思っている」はずです。過去あるいは完了の助動詞「た」は、ここには不要です。

(8)>「垂れる」、「落ちる」、「濡れる」などの動詞
「垂れる」「落ちる」「滴る」は、英語で言えば皆「fall」ですが、ニュアンスの違いは当然あります。
「垂れる」は、一つのまとまった物が上から下へ落ちる(下がっている)ニュアンス。(例 汗が垂れる。血が垂れる。よだれが垂れる。釣り糸を垂れる(これは他動詞。前二例は自動詞))
「落ちる」は基本的な「落下」の意味。
「滴る」は、水などがしずくとなってぽつぽつ落ちるニュアンス。(例 汗が滴る(垂れるの場合より激しい)血が滴る。(比喩的に)緑が滴る。)

よって、ご質問の作文では「滴る」ではなく「垂れる」の方が適切かもしれません。ただ、私は「滴る」をここで使うのも面白いと思います。実際には小さな雨粒に、ついびっくりしてしまった感じがよく出ているからです。ただし、「血が」「汗が」は「垂れる」「滴る」の両方に係りますが、「よだれがしたたる」とは、大袈裟な冗談以外では用いません。また、理屈抜きで慣用的な結びつきをする場合もあるので、注意が必要です。
「濡れる」は、ウェットな状態になる(~にする)という意味ですから、前の三つの動詞とはだいぶ意味合いが異なります。

淡雪さん(こうお呼びしていいのでしょうか?)の日本語には、いつも感服しております。何年後かには、日本語研究の第一人者になられるのではと勝手に期待しているほどです(ご迷惑な思いこみでしょうけど)。
そこで、内容も文体も敢えて手加減せず、思うところをすべて書きました。もしかしたら、ご期待とは違った内容になったかもしれません。また、上記の内容には誤りや独断もあると思います。その点をご承知いただいたうえで、日本語にはこんな問題もあるのだと思っていただけたら幸せです。
また、他の回答者の方もおっしゃっていましたが、ご質問の文章であれば、ある意味個性的な文体と言えるかもしれません。あまり文法にこだわるより、どんどん書かれるのがよいと思います。
ただ、時には、短い文章で文法をがっちり学ぶときも必要です。そのようなときは、またお邪魔したいと思います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。淡雪です^^。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。文法的な点からご指摘いただき非常に助かりました。日本語を勉強すればするほど、日本語の時制の難しさに気づきました。外国人向けの日本語の教科書もこの辺に触れたくないような気がします。一瞬悟ったような過分の望みを抱いておりませんが、日々精進していきたいと思っております。大変参考になりました。
 応援していただき本当にありがとうございました。誉められれば誉められるほど、骨が軽くなる(中国では、これは得意になる面白い言い方である^^)タイプなので、是非厳しくご指導願います。今後もよろしくお願いいたします。

お礼日時:2006/09/12 17:04

国語の教師でもなんでもないですが・・・



雨の降り始めの表現としては「ぽつぽつ」が良いかと思います。
先にお返事があるよう「ちらほら」は雪に使う事が一般的だとと思います。

「滴る」も他のご指摘のとおり水の量がもっと多い表現で、例えば大雨の中で傘をささずにいる時に髪や服から落ちる程度の水量が思い浮かびます。文中の表現としては「当たる」ぐらいが適当かと思います。

歩道を急いで歩いていたのでそれ以上に急ぐということは「小走り(こばしり)」でもいいのではないかと思います。足元というのは足元を見たというような時につかいます。文中のような感じで使うには「足を速めた」がいいと思います。

「頭を挙げる」の「挙げる」は「なにか例題を挙げる」とか「式を挙げる」とか物事を示す時に使いますので、この場合は「上げる」になると思います。頭を上げる時は頭がかなり下がっている時に使います。文では顔を向けただけの状態ですので「顔を上げる」あるいは「見上げる」でいいと思います。

これらを私なりに文章に置き換えますと、
 『歩道を急いで歩いている時に、腕に水が当たったような気がした。
「あれっ?」と見上げたら今度は顔やまつげに数滴当たった。雨がぽつぽつと降り始めてきたのに気づき、思わず小走りになった。』

「ぽつりと当たった」としなかったのは「ぽつぽつ」と重複する為、
「顔を上げたら」としなかったのは「顔やまつげに・・・」で「顔」という言葉が重複する為さけました。
人により色々な表現があるので分かり難いと思いますが、勉強頑張ってください。
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この回答へのお礼

 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。日本語の文章を書くときに、母国語に影響されたことが多いので、不自然なところはいっぱいあると思います。「小走り」はとてもいいですね。添削理由もつけていただき大変助かりました。非常に参考になりました。
 励ましていただきありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/09/12 00:17

『歩道を急いで歩いている時に、水が腕にぽつんと当たったような気がした。

 「あれ?」と頭を挙げると、また、顔とまつげに数滴滴った。
 雨がちらほら降り始めたのに気づき、思わず足元を速めた。』
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご親切に添削していただき誠にありがとうございます。参考になりました
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/09/12 00:02

口語(日常の話し言葉)と書き物では違ってくると思います。


作られた文章が話し言葉や日常で使う物ならN0.1さんやNo.2さんの
添削を参考になさるとよいでしょう。

ただ、私、個人的には質問者さんが書いている文章は何故か新鮮な心地よさを感じます。
日本語のネイティブは、文中の場面で「滴る」という表現は使いませんし、
「頭を挙げたら」という表現。日本人は「顔を見上げる」とかにしてしまいます。
「顔とまつげ」、まつげはは顔の一部なので、重複になりますよね。
ちらほらという修飾、「足元を速める」という表現・・・・。

全てにおいて日本語ネイティブが選びがちな表現を外してくるあたり絶妙です。
(勘違いしないでほしいですが、逆説的に馬鹿にしているととらないでください><
本当にそう思っています。)
意味が通じないのは論外ですが、今のままでも添削しなおしても読者が頭に浮かべる
景色は殆ど同じだと思います。

もしもこれが小説とか読み物であるならば、できれば今のままでいって欲しいです。
日本人が書く小説のようになってしまっては面白くないです。

日本語の正しい文章の書き方であるなら最初に言ったとおりです。

質問の回答になっていなくてスイマセン。
日本語は難しいらしいですが頑張ってください:-)
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この回答へのお礼

 貴重なご意見をいただきありがとうございます。私は日本語の表現を身につけるために、それから文章力を上げるために、作文の練習(段落か文章)をしています。日本語の小説の創作をしているわけではありません。ですから、「滴る」、「頭を挙げる」、「ちらほら」、「足元を速める」などの表現はよろしくないと指摘していただければ非常に嬉しいです。
 励ましていただきありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/09/11 23:57

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