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外国語のテキストを読んでいるのですが、今一はっきりしません。
子供の第1言語と第2言語の習得過程の共通点(或いは違い)って
あるんでしょうか。
一般的に第1言語を習得する環境は第2言語を習得する環境と違うと
思うんですよね。例えば親は第2言語を話さない、とか十分なイン
プットが普段の生活から得られない、とか、ですね。
また第1言語の文法構造が第2言語の文法構造と相反する、と言う事
もあると思うんですよ。
テキストではこれらは似ている、と言っているのですが、じゃあ、
どこが、という説明がはっきりしなくて困っています。
分かる方、どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

非常に専門的なテーマで学説もひとつではないと思います。

従って私の理解している一般論になります。

*幼児は外国語の種別は意識していない。(英語でもモンゴル語でも
何でも同じように覚える)
*幼児は体内時計のように文法を知らなくても、ある法則を見つけて
意思表示を物まね以上に出来るようになる。(耳から覚えた言葉だけをオーム返しに使っているのではない)
*このような幼児の複数言語への対応能力も年齢と共に衰える。
発音は6歳ぐらいから衰え始める、文法は16歳ぐらいが限度と言われます。この年齢以降は習得が不可能という意味ではなく極端に困難になるという意味です。
*大人も幼児が言葉を覚えるように繰り返すのがコツという説は一面の真実をついているが、既に言語脳が変わっている大人は幼児の真似だけでは第二言語を習得することは出来ない。つまり、大人には文法の手助けが欠かせない。

海外に住む日本人の幼児は母親(日本人)が現地の言語を教えなくても外の世界と接点があれば(保育園など)数ヶ月で日常会話に困らなくなります。彼らは言語切り替えSWをたくみに切り替えて、家族とは日本語、外の世界では現地語、来客が日本人なら日本語、外人なら
現地語というふうに切り替えることが出来ます。SWを切り替える要素は多分相手が発する最初の音(言葉)ではないかと思われます。

余談ですが、バイリンガル同士の会話を聞いていると言語SWはもっと複雑、細かく作動しています。容貌(外人)や相手の言葉を聞いてから切り替えますが、バイリンガルの相手の発した単語(第二言語)に無意識に反応してそこで切り替わる場合もしばしば見かけました。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
決まった発達段階がある、との仮説は色々な学者が支持していますが、一方でその反証もあるようで今ひとつはっきりしませんでした。
丁寧な回答頂き、有難うございました。

お礼日時:2006/10/29 13:58

これもまた定説が無い問題ですよね。


ただこういった問題に対する一つの大きな学説としてノーム・チョムスキーが提唱した生成文法というものがありますね。
生成文法とは人間の脳内にもともとあらゆる言語に対応する事ができる普遍文法というシステムがあるという学説です。
この観点から第二言語習得を論じる事も可能です。

他にもインプット仮説や相互交渉仮説があります。
これはもうその専門の書籍を読んでどの学説が最も妥当であるか個人で判断するしかないですね。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。いくつか論文を読みましたが、子供の第2言語と大人の第2言語習得の比較、大人の第1言語と第2言語習得の比較がごっちゃになっていて、英文で読んだこともあり、ますます混乱してしまいました。
有難うございました。

お礼日時:2006/10/29 13:55

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