10代と話して驚いたこと

謙譲語、尊敬語で、「聞く」は何ですか?
今日、勤務先のテストで、敬語の問題で「聞く」の尊敬語と謙譲語の二つだけを間違えました。
正解は自分で調べないと勉強にならないので教えない、ということでした。

私は、尊敬語「お聞きになる」謙譲語「拝聴する」と書き、どちらもペケでした。
正解を教えてください。悶々としています。

A 回答 (7件)

国語の文法書や敬語関係の本を何冊か書いたことがあります。

知恵袋でもご回答差し上げた者です。
しつこいようですが、私がご回答したもので間違いはありません。

根拠は以下の通りです。

●尊敬語について
国が出した敬語使用の指針に「これからの敬語」(昭和27年 国語審議会建議)というものがあります。古いもので、若干の問題点、説明が不足している点はありますが、現在の敬語使用に関する公的な唯一の指針です。以下、そこからの引用を中心に話を進めます。原文は下記URL内にあります。ご確認ください。

「六、動作の言葉」より引用(以下、】まで。<>内は私のコメントです。)
動詞の敬語法<ここでは「尊敬語」のこと>には、およそ三つの型がある。すなわち、

「『書く』I書かれる IIお書きになる IIIお書きあそばす」
「『受ける』I受けられる IIお受けになる IIIお受けあそばす」

Iの「れる」「られる」の型は、受け身の言い方とまぎらわしい欠点はあるが、すべての動詞に規則的につき、かつ簡単でもあるので、むしろ将来性があると認められる。<この説明から、まず「聞かれる」という尊敬語が正統なものであると結論づけられます。>
IIの「おーーになる」の型を「おーーになられる」という必要はない。<この説明は二重敬語を戒めたものです。つまり、「おーーになる」の正当性は言うまでもない、ということです。「お聞きになる」は正しい尊敬語です。>
IIIの型は、いわゆるあそばせことばであって、これからの平明・簡素な敬語としては、おいおいすたれる形であろう。<「おいおいすたれる」とあるように、「お聞きあそばす」は確かに現在では用いられません。しかし、それは誤用だからではなく、時代にそぐわないという理由からです。>】

●謙譲語について

謙譲語については、上記「これからの敬語」にはまとまった記述がありません。そこで、現在、文化庁の諮問機関で、新しい敬語使用の指針を作成中の「文化審議会(国語審議会の後身)敬語部会」の中心メンバーである、菊地康人東大教授の著作(「敬語」講談社学術文庫)から引用いたします。教授は、先ほど新聞・テレビをにぎわせた敬語の新区分法策定などにも関係していらっしゃる、敬語研究者です。
以下、「 」内が同書(敬語)からの引用です。( )内も原著どおり。省略。地の部分、及び引用中の<>内は私のコメントです。

「現代の謙譲語A<・・・を、・・・に、にあたる人物、つまり話題の人物に対する謙譲語。それに対し、聞き手に対するものを謙譲語Bとする。先ほど報道された謙譲語1,2に対応する>の代表的な形としては、まずこの「お/ご~する」があげられる」(282ページ)
このようにまず、【お~する】が謙譲語であることが示され、その語例として、

「お聞きする」(286ページ)

が挙げられています。また同書の、「和語動詞の主な特定形」という項目に、

「承る<中略>
(1)『聞く』意<中略>
皆様のご意見を承りたいと存じます。<中略>
のように使う。『お聞きする』や『伺う』と同様の機能だが、敬度はさらに高く、主に改まった話し言葉で使う(さらに敬度の高い表現として後出の『拝承する/拝承いたす』もある)。」(342~343ページ)

ここからも、「伺う」だけが特別なわけではなく、「聞く」の同様の謙譲語に「承る・お聞きする・拝承する・拝承いたす」もあることがわかります。
また、この後には「拝承する・拝承いたす」に続き、「漢語系(熟語系)の動詞の謙譲語の例として、

「『拝聴」(人の話や演奏などを聴くことを、その人を高めて述べる。)などがある」(346ページ)

とあります。「聴く」とありますが、「人の話や」ともなっていることから、「拝聴」は、「聞く」も含めた「きく」という広い意味の謙譲語としてと考えるのが妥当です。


これ以外にも、文献上の根拠はいくらでも挙げられますが、きりがないのでやめておきます。
他の回答者の方がおっしゃっているように、文脈によって相対的に使用が制限されるような場合はありますが、一般に「聞く」の謙譲語、尊敬語について「お聞きになる」「拝聴する」を否定する者は、まともな国語関係者にはいません。

確かに、敬語に「絶対的な真実=正解」はありえません。国が言うから、東大教授が言うから、それが正しいとは言えないでしょう。私自身、上記の「これからの敬語」や「敬語」に納得していないところはいくつもあります。
権威や常識に反して、別な意見・考えをお持ちになるのは自由、というより、よいことだと思います。ただ、その場合には当然根拠を示していただかなければなりません。是非、その根拠を伺いたい(お聞きしたい・拝聴したい)ものです。

私の以上のコメントと、あなたの勤務先の方のご意見。どちらをお取りになるかは全くあなたの自由です。ただ、繰り返しになりますが、そう判断なさった「根拠」をお示し下さい。

実は、知恵袋の法であなたのコメントを拝見してから、私も「正解」とやらを知りたくて悶々としていました。
ここで再会できたのをうれしく思います。
もちろん、私のコメントが採用されなかったからとか、あなたのご判断に不満があったからではありません。
ただ、知りたいのです。幸い、こちらのサイトは字数制限もなく、またある程度のやりとりもできます。
ご不明な点や、ご不快に思われたところがあればおっしゃってください。精一杯、お答えしたいと思います。そしてもちろん、「正解」がわかったら、教えてください。お願いします。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/kokugo/frame.asp?tm=20061 …
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます。
「伺う」が正解で、「拝聴する」が間違いという程度でしたら納得できるのですが、
「お聞きになる」のどこがいけないのか分かりません。
普通、学校などでの国語のテストには、解釈問題だけでなく、こうした敬語の問題でも正答例があり、
正解は複数あるものだと思います。
杓子定規な正答しかなく、いわゆる正答例がなかったのかもしれません。
仕方ありませんが、せめて正解が何か教えてもらえればすっきりするのですが、
会社の規模を考えますと、とてもとても教えてもらえません。
中小企業でしたら、頼んで教えてもらえるかもしれませんが、うちの場合は無理ですので、質問を立てました。

他の方へのお返事にも書きましたが、正解を勤務先には教えてもらえません。
理由は直接の勤務先が催したテストではなく、全国の他の支店も含め、一斉に行われたテストで、
勤務先(介護施設)側でも、テスト内容や正解については把握していないからです。
試験結果(得点)については、勤務先にも連絡が入るそうですけど。

他の方のご回答から考えましても、「拝聴する」「お聞きになる」が、
一概に間違っていたとは考えにくく、
きっとひとつの正解しかなかったのだと思います。

詳しく書いていただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/09 19:57

#5です。

勘違いしました。
「お聞きする」は謙譲表現になってしまいますね。

「お聞ききになる」が間違いとは思えないのですが、出題者の意図した答えは、「聞かれる」なのでしょうか。
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この回答へのお礼

再度お寄りいただきまして、ありがとうございます。
出題者の意図したことは分かりませんが、他の出題の「言う」「食べる」…といった言葉と比較して、
「聞く」は単なる「耳で相手の話を聞く」という動作以上には思えませんでした。

ちなみに一応、業界最大手の、全国規模に施設や拠点を構える大企業ですので、
私個人が文句を言っても、支店レベルまでしか届きません。
正解も意図したところも教えてもらえそうもありません。
問題用紙も解答用紙も返してはくれず、次回筆記試験は半年後ですが、
これには過去問のようなものもなく、
ただ、次回も「これに懲りずに頑張ってください」と言われただけでした。
お陰で悶々は消えません。

お礼日時:2006/11/09 19:48

謙譲語は「伺う」だと思いますが、


尊敬語として「お聞きになる」が×とされたのであれば、もしかすると『お聞きする』が正解なのかもしれませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/11/09 19:44

 「聞く」の謙譲語は「拝聴する」でいい場合もありますね。



>  [名](スル)聴くことの意の謙譲語。つつしんで聞くこと。「御高説を―する」【大辞泉】
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

 ただし、これは「○○先生の講演を拝聴する」というような場合にはOKですが、「尋ねる」とか「聞き入れる」という意味の「聞く」の場合は「伺う」とか「承る」でないといけません。

 ということで、採点のしかたが杓子定規のように思います。
 出題は「聞く」という単語だけだったのでしょうか、それとも「~さんに明日の予定を聞く」というような例文での出題だったのでしょうか。(補足要求)
 後者なら「拝聴する」は間違いですが、前者なら正解として許容すべきだと考えます。

 「お聞きになる」は手元にある中学校用の口語文法のテキストにも「聞く」の尊敬語として載っています。
 尊敬語の方も(単語での出題で)、採点者なりの「正解」があって、それ以外は「×」にしているような感じがします。

この回答への補足

全くの「聞く」です。
「訊く(尋ねる)」「聴く」などではなく、
「言う」「食べる」「行く・来る」「聞く」……というように単語だけ並んでいて、
謙譲語と尊敬語をそれぞれ記入するというものでした。

何だかもう採点ミスとしか思えません。しかも答えを教えると成長する糧にならない、
のような理由で、正答は教えてくれないなんて。
もちろん?問題用紙もくれませんでした。
悶々…。ありがとうございました。

補足日時:2006/11/07 00:45
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ここのサイトにはこうありましたが、いかがでしょうか?



http://www5.airnet.ne.jp/tomy/knowhow/sonkei.htm
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。URLも拝見いたしました。
でも、本当に一体、「お聞きになる」と「拝聴する」のどこが間違いだったのか、いよいよ分かりません。
逆に解答したということはありません。
採点ミスとしか思えない、くやしいです。

お礼日時:2006/11/06 23:02

尊敬:聞こし召す


謙譲:承る,伺う

でしょうか。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
謙譲語は「伺う」で良さそうです。でも、尊敬語は丁寧すぎる?かもしれません。
やっぱり謎です。

お礼日時:2006/11/06 20:49

↓に答えがある(かも・・・)


なかったらごめん。

http://allabout.co.jp/career/womencareer/closeup …
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この回答へのお礼

早速のご回答、どうもありがとうございます。
聞くの謙譲語は「伺う」のようです。URLにそれらしい例文が…。
でも、尊敬語は「お聞きになってください」とありますので、「お聞きになる」で合っているように思うのですけど。
まだ悶々です。謎。

お礼日時:2006/11/06 20:48

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